Photoshopで【継ぎ目のない】パターンの作り方!初心者も簡単3ステップ!

柄や写真などが繰り返され模様になるパターン。このパターンを使うと、フォトショップで作るデザインがよりおしゃれで洗練されたものに仕上がります。

今回は、フォトショップでのパターンの作り方を、[基本編]・[応用編]・[シームレス編]3つに分けて解説します。


パターンの詳しい説明や使い方フリーパターンの素材についてはこちらの記事でわかりやすく解説していますので、合わせてご覧ください。

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Photoshopのパターンの使い方を解説!簡単な登録の方法とは?

Photoshopでのパターンの作り方【基本編】

まずは、3ステップでできる基本的なパターンの作り方を見ていきましょう。

Photoshopのパターンの作り方ステップ1:パターンの模様を作成

Photoshopでカンパスサイズ縦300px横300pxのアートボードを新規作成し、そこにパターンにしたい形を作ります。

今回は簡単なドット模様を作っていくので、ツールバーから[楕円形選択ツール]を選択し、円を作成していきましょう。⬇︎

shiftキーを押しながら作成すると、まん丸な円を作ることができます。このタイミングで画面の真ん中に配置しておきます。

円が作成できたら、上部のメニューバーから[編集]→[塗りつぶし]を選択して色を塗っていきます。色が決まっていればこのときに指定色に変更してください。⬇︎

Photoshopのパターンの作り方ステップ2:パターンの登録

上部のメニューバーから[編集]→[パターンを定義]を選択し、作成した形をパターンとして登録します。パターンを管理したい場合は、名前をつけておくと増えたときにもわかりやすいです。

OKを押したらパターンが登録されます。

Photoshopのパターンの作り方ステップ3:実際に使用する

縦2,000px横2,000pxほどの大きなアートボードを新規作成し、実際に使っていきましょう。

ツールバーから[塗りつぶしツール]を選択し、画面上にある描画色と書かれたプルダウンメニューを選択しパターンを選びます。先ほど登録したパターンが表示されるので選択しましょう。

新規レイヤーを作成し、[塗りつぶしツール]を選択したままアートボード上をクリックすると、先ほど作ったパターンが反映されます。

Photoshopでのパターンの作り方【応用編】

では次に、複数の素材を使ったパターンの作り方を説明していきましょう。使いたい4つの画像を準備してください。

caution
ここで注意したいのが、背景がある画像は使用できないということです。どうしても使いたい場合は、選択やマスクを利用して画像の背景を切り抜いておいてください。

Photoshopのパターンの作り方ステップ1:素材の色を合わせる

まずはそれぞれの素材の雰囲気を揃えるために、色味のトーンを合わせていきましょう。

上部のメニューバーから[イメージ]→[色調補正]→[色相・彩度]を選択し、[色相・彩度パネル]を開きます。⬇︎

右下にある色相を統一にチェックを入れて、数値を合わせてトーンを揃えましょう。⬇︎

Photoshopのパターンの作り方ステップ2:素材のグループ化

新規レイヤーを作成して、ツールバーから[正方形選択ツール]を選択し、shiftキーを押しながら正方形の枠を作成します。

作成したら上部のメニューバーの[編集]→[塗りつぶし]をクリックして、薄い色を塗って透明度を50%にします。

作った正方形のレイヤーを一番下に配置したら、素材と正方形のレイヤーを全て選択してグループにしましょう。

グループ化の方法は、選択した後にWindowsなら「ctrキーl+G」、Macの場合は「commandキー+G」を押すとできます。

Photoshopのパターンの作り方ステップ3:素材のレイアウト

グループ化したそれぞれの素材を作った正方形の中でバランスよくレイアウトしていきます。このとき、はみ出しても問題はありません。

この正方形が一つの柄となり、連続することで模様となります。

Photoshopのパターンの作り方ステップ4:フォルダをコピー

レイヤーパネルのグループフォルダを右下の「新規レイヤーを作成」アイコンの上にドラッグすると、フォルダがコピーされます。それを9つ作ります。

作ったグループフォルダを、3×3に並べていきます。動かしたいグループフォルダを選択し、shiftキーを押しながらスライドすると、綺麗に揃ったまま動かすことができます。

Photoshopのパターンの作り方ステップ5:模様のバランス調整

9つ並んだものがパターン化されたレイアウトとなるため、ここでバランスを調整しておきましょう。

例えばりんごの素材を動かしたい場合、shiftキーを押しながら全てのりんごの素材を選択し移動させます。

バランス調整が完了したら、レイヤーパネルの左の目のマークをクリックし9つの中心以外の正方形を非表示にします。

ツールバーで長方形選択ツールを選択し、残った正方形通りに四角を作ります。

上部のメニューバーの[イメージ]→[切り抜き]を選択すると、周りのデザインが消え選択範囲だけ残りました。

選択範囲だけになったら、正方形を再び非表示にしてください。

Photoshopのパターンの作り方ステップ6:パターンの登録

その状態で、上部のメニューバーの[編集]→[パターンを定義]を選択し、パターンとして登録します。あとで管理しやすいよう名前をつけておくことをおすすめします。

Photoshopのパターンの作り方ステップ7:実際に使用する

先程と同様、縦2,000px横2,000pxほどのアートボードを新規作成して使っていきましょう。

ツールバーから[塗りつぶしツール]を選択し、画面上にある描画色と書かれたプルダウンメニューを選択しパターンを選ぶと、先ほど登録したパターンが選択できます。

シームレス(継ぎ目のない)パターンを作るには?

今までご紹介した方法は背景がなかったり同じ色だったり、素材の間の継ぎ目を気にしなくて良いものばかりでした。しかし、写真やテクスチャを背景として使いたい場合、上記のやり方だと素材の継ぎ目が気になってしまいます。

そこで次は、継ぎ目のないシームレスなパターンの作り方を説明していきます。

シームレスパターンの作り方ステップ1:素材の変形

パターンにしたい写真やテクスチャを用意し、正方形の形に切り抜きます。今回は300px×300pxの素材で進めていきます。

シームレスパターンの作り方ステップ2:素材の配置

上部のメニューバーから[フィルター]→[その他]→[スクロール]を選択してスクロールポップアップを立ち上げます。

水平方向と垂直方向の数値を、素材を切り抜いたピクセルと同じ値に設定し、未定義領域の「ラップアラウンド」にチェックを入れてください。

素材が4枚並びました。

シームレスパターンの作り方ステップ3:継ぎ目の削除

このままでは継ぎ目が目立ってしまうので、コピースタンプツールを使って継ぎ目を消していきましょう。

ツールバーから[コピースタンプツール]を選択して、ブラシの種類を選んでいきます。

point
ぼかしのあるブラシを使うと一部が透明になってしまうので、基本のブラシを選択し、不透明度と流量はどちらも100%を指定しましょう。

ブラシを選択したら、Windowsなら「Altキー」、Macの場合は「optionキー」を押しながら画像をクリックすると、クリックした部分をコピーすることができます。コピーした状態で希望の箇所にクリックするとペーストされます。

この操作を繰り返し、継ぎ目をうまく消していきましょう。

シームレスパターンの作り方ステップ4:パターンの登録

上部のメニューバーの[編集]→[パターンを定義]を選択し、継ぎ目を消した素材をパターンとして登録します。管理しやすいよう名前をつけておきましょう。

シームレスパターンの作り方ステップ5:実際に使用する

他のやり方と同様大きいアートボードを新規作成し、ツールバーの[塗りつぶしツール]からパターンを選ぶと、先ほど登録したパターンを使うことができます。

Photoshopで使えるパターンの作り方をマスターしよう!

フォトショップでのパターンの作り方をマスターすると、チラシやポスターの背景やグラフィックデザインの壁紙としても利用することができます。

簡単なものなら3ステップで、複雑なものでも7ステップで作ることができるので、好きな写真や絵を使ってオリジナルな背景を作りたい方や、デザインセンスをランクアップさせたい方は、ぜひご活用ください。