Photoshop|パペットワープの使い方完全版!自然に見えるコツを伝授!

Photoshopのパペットワープを活用すれば、すでにあるイラストや画像の一部に「ピン」を打ち込むことで被写体を自由に変形でき、スタイルやポージングの変更をすることが可能になります。

本来であれば撮影をし直したり、イラストを修正し直すなどの多くの時間と労力が必要だった作業をスムーズに行えるようになる方法ですので、積極的に使いこなしていきましょう。

この記事では、Photoshopのパペットワープの使い方・使い方のコツ・使用例を紹介いたします。これからパペットワープを学ぼうと思っているのなら、ぜひ参考にしてください。

Photoshopのパペットワープの使い方

Photoshopのパペットワープは非常に便利なツールですが、何も知らずに使用するとピンを止める部分が理解できず、「なかなか上手な加工ができない」と感じてしまうと思います。

パペットワープは打ち込んだピンの位置によって想定される動きが大きく変わるため、あらかじめその特性を理解する必要があるのです。

ここからはPhotoshopのパペットワープの使い方を画像を用いて具体的に説明していきましょう。

Photoshopのパペットワープの使い方①|パペットワープの選択

パペットワープの使用方法を説明するにあたり、今回は動きが分かりやすいよう、この人形の画像を用いて説明を進めます。⬇︎

現状では人形が両手を開いているポーズをとっている状態ですが、パペットワープを用いてこの手を折り曲げた後に上げてみましょう。

まずは、Photoshopツールバーの[編集]から[パペットワープ]を選択します。⬇︎

Photoshopでパペットワープが選択されると、このようにパペットワープをする予定の被写体に編集点であるメッシュが表示されます。⬇︎

Photoshopのパペットワープの使い方②|軸となるピンを打つ


Photoshopでパペットワープを選択した後は、変形予定の被写体の関節にピンを打っていきます。

ピンを軸として被写体を変形させるため、この位置を調整することで自然な変更ができるようになるでしょう。

また、ピンを打った部分は選択しなければ動かないようになるので、今回のように腕部分しか変形しないとしても、体全体の関節にピンを打っておいた方が操作がしやすいと思います。⬇︎

画像のようにPhotoshopのパペットワープにピンを打ち終えました。難しい動きを再現したい場合は、より細かなピンの設定が必要になりますので、ピンの数も都合の良いように調整してください。

Photoshopのパペットワープの使い方③|設定したピンを動かす

Photoshopのパペットワープで変形予定の被写体の関節にピンを打ち終えたら、そのままピンを動かしてみます。

⬆︎ピンを選択した状態でドラッグすれば、このように自由に関節が動かせるようになります。

また、この状態で[option]キーを押してピンの周辺をクリックすると、ピンを軸にして被写体の回転ができます。⬇︎

[option]キーを押した状態でピンを直接クリックすると、ピンを一つずつ削除できるので、不自然な画像になってしまわないように注意しながらポーズを微調整し、変更していきましょう。

Photoshopのパペットワープの使い方④|ポーズの調整

最優的には微調整を繰り返し、自然なポーズになるように仕上げていきます。

ポーズが完成したら、ツールバーの下にある[◯]マークを選びましょう。⬇︎

Photoshopのメッシュ表示やピンの表示が消え、パペットワープが完成しました。

ポーズの違いを比べてみると、このようになります。被写体のポーズが希望通りに変形されました。

Photoshopのパペットワープで画像加工するコツ

Photoshopのパペットワープは慣れるまでピンの配置や調整方法が難しいと感じる方が多いようです。

パペットワープを使って複数回画像を加工しているうちに、その動きのコツが掴めてくるものですが、ここからはパペットワープで画像加工がしやすくなるコツをお伝えいたしましょう。

Photoshopのパペットワープのコツ①|見えやすい状態で作業する

Photoshopのパペットワープはメッシュ表示のせいで、画像が見にくいと感じることがあると思います。

その場合にはツールバーの下にある[メッシュを表示]のチェックを外せば、メッシュを非表示にでき、作業がしやすくなるでしょう。⬇︎

Photoshopのパペットワープのコツ②|ピンを関節に打つ

先ほどの作業でも実践いたしましたが、パペットワープのピンは関節に打つことで自然な動きを再現できるようになります。

たとえば、このように関節と関係のない場所にピンを置いてしまうと、なかなか自然なポーズに仕上がりません。⬇︎

この画像のように関節以外にピンを打ってしまうと、関節がないはずの場所を軸としてポーズが変わってしまうため、違和感のあるポーズになってしまいますね。

Photoshopのパペットワープのコツ③|メッシュ数を増やす

パペットワープを表示した状態でPhotoshopのツールバーの下にある[密度]部分のポイント数を[標準]から[ポイント数を増加]に変更してください。

POINT
パペットワープを使ってより細かな調整が行いたいと考えているのなら通常であれば「標準」で設定されているメッシュ数を増やします。

画像のように、メッシュ数が増えてより細かなメッシュが表示されました。

メッシュ数を減らしたいときには、この密度の変更から[ポイントを減少]を選べば良いです。⬇︎

Photoshopのパペットワープのコツ④|背景を削除しておく

背景画像があるままパペットワープを行うと、画像のように背景も一緒に変形対象となってしまうため、加工がしにくくなります。

また背景が単色でない場合には、背景に歪みも発生してしまうので、パペットワープをする前には被写体の画像を切り抜いておく必要があるでしょう。

Photoshopのパペットワープの使いこなし例

パペットワープを利用すれば、被写体のポーズを変更する以外にも多くの画像加工ができます。

ここでは被写体のポーズの変更以外に活用できるパペッツワープの使いこなし例を紹介しましょう。

パペットワープを使用して背を高くする

パペットワープを活用すれば、身長の高さやスタイルも自由に変更できるようになります。

CAUTION
人間を被写体にすると、画像のような分かりやすい加工にしてしまうと違和感が感じられる可能性もありますので注意してください。

パペットワープはイラストも変形できる

パペットワープを使用した画像の加工方法を説明いたしましたが、パペットワープはイラストにも活用可能です。

この画像のように、すでに完成しているイラストのポーズなども簡単に変形できるため、イラストを修正する時間を大幅に削減できるでしょう。

Photoshopのパペットワープでいろんな画像を作ってみよう!

パペットワープの使用方法とよりパペットワープを使いこなせるようになるコツや使用例を紹介いたしました。

フォトショップのパペットワープを使いこなせるようになれば、今まで画像修正や撮影のし直しにかかっていた多くの時間を削減できるようになります。

画像加工の方法を無限に広げ、作業時間を大幅に効率化できるツールでもありますので、ぜひパペットワープを使いこなせるようになってください。