Premiere Proで動画を逆再生にする方法!逆再生を使ったアイデアも紹介

結婚式の余興ムービーや、Youtube動画素材の演出として、逆再生がよく使われますよね。この記事を読めば、Premiere Proを使って様々な逆再生のアレンジができるようになります。

さらに、逆再生を使って印象的な動画にするアイディアもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

Premiere Proでクリップごとに動画を逆再生にする方法

Premiere Pro1つのクリップを単純に逆再生する方法を解説します。1つのクリップを逆再生して、次のような動画を作成します。

動画①URL:

https://drive.google.com/file/d/1VfCx3EHbiLP-y2fj1eM1TxKMVSa825Iu/view?usp=sharing

①Premiere Proで「速度・デュレーション」を選択

クリップを右クリックし、「速度・デュレーション」を選択し、再生速度やデュレーション(再生時間)を設定するダイアログボックスを開きます。以下のショートカットを押すと一発で表示されます。よく使う機能なのでショートカットを覚えておいたほうがよいでしょう。

“point”

Windows:Ctrl + R

Mac  :⌘(Command) + R

②「逆再生」にチェックを入れる

「逆再生」のチェックボックスにチェックを入れOKを押すと、選択したクリップが逆再生になります

複数クリップを逆再生する方法

1つのクリップを逆再生する方法を解説しましたが、「複数のクリップで構成される動画全体は逆再生できないの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。Premiere Pro複数のクリップも逆再生することができます。今回は3つのクリップで構成される動画を逆再生します。

動画②URL:

https://drive.google.com/file/d/1gXB3U8I-wRx7X5dRJnrSSD_WBN1XjPop/view?usp=sharing

①Premiere Proで逆再生するクリップをすべて選択

選択ツールをドラッグし、逆再生したいクリップを全て選択します。

②速度・デュレーションのダイアログにて逆再生を設定

クリップを右クリックし、「速度・デュレーション」を選択するか、ショートカット「Ctrl(Cmd) + R」で速度・デュレーションのダイアログボックスを開きます。逆再生にチェックを入れると、選択したクリップすべてが逆再生になります

再生と逆再生を繰り返す方法

再生と逆再生を何度も繰り返す演出は印象的で面白い映像になります。Premiere Proで次のような、再生と逆再生を繰り返す動画を作成します。

動画③URL:

https://drive.google.com/file/d/1yigDEXyYhHrh7qe1T5fmxJn8iFR7pU9b/view?usp=sharing

①Premiere Proで逆再生する箇所に編集点(カット)を入れる

逆再生する箇所に編集点(カット)を入れます。ショートカットキーで効率的にを入れていきましょう。Premiere Proで初期設定されているカットのショートカットキーは以下のとおりです。カットはよく使うので、自分でショートカットを設定しても効率的です

“point”

Windows:Ctrl + K

Mac  :⌘(Command) + K

②逆再生するクリップを奇数個並べる

逆再生するクリップをAlt(Option)+ドラッグで複製し、奇数個にします。今回は再生、逆再生が2回ずつ繰り返し、最後に再生を入れるため5個のクリップが必要です。

“point”

Windows:Alt + ドラッグ

Mac  :Option + ドラッグ

③再生、逆再生の順になるように設定

並べたクリップが再生、逆再生で交互になるように設定します。さらにそれぞれのクリップの再生速度を調整し、緩急をつけましょう

最後にクリップ間の空白部分を削除します。

Premiere Proでクリップの一部のみ逆再生にする方法

Premiere Proでは、「タイムリマップ」という機能を使うことで、クリップの一部のみを逆再生することもできます。例として次のような逆再生映像を作成します。

動画④URL:

https://drive.google.com/file/d/12TFlerIP8oRI_zI4p3r6Qa2O6gnr4A_j/view?usp=sharing

①Premiere Proでタイムリマップを表示

クリップを右クリックし、「クリップキーフレームを表示>タイムリマップ>速度」を選択します。すると、クリップ内にラバーバンド(水平のライン)が表示されます

②逆再生始める箇所にキーフレームを追加

時間インジケータを移動し、逆再生を始めたい時点でCtrl(Cmd)を押しながらクリックし、キーフレームを追加します。

“point”

Windows:Ctrl + クリック

Mac  :⌘(Command) + クリック

③キーフレームをスライド

キーフレームCtrl(Cmd)を押しながらドラッグし、スライドさせます。すると、キーフレームが3つになり、キーフレーム1と2の間が逆再生になります。

“point”

Windows:Ctrl + ドラッグ

Mac  :⌘(Command) + ドラッグ

④再生速度を調整

ラバーバンド(水平のライン)を上下に動かし、再生速度を調整します。

逆再生を使ったアイディア8選!

Premiere Proで逆再生して面白い映像にするためのアイディアを8個ご紹介します。日常のちょっとした動作でも、逆再生にするだけで面白くて感動的な映像になりますよ。

①周囲の風景や人々だけ逆再生

周囲の風景や人々のみ逆再生され、中心人物は通常再生に見えるように撮影する方法です。日常の風景でも印象的な映像ができ、結婚式や披露宴の余興ムービーとしてピッタリです。

②ドミノ

大きなドミノ仕掛けを逆再生すると、大きな構造物が数秒で構築されていくようなダイナミックで感動的な動きになります。

③ペットや動物

ペットや動物の何気ないしぐさも、逆再生するとより印象的で可愛さや迫力が引き立つ映像になります。

④シャボン玉

シャボン玉を吹く映像を逆再生すると、泡を吸い込んでいるような面白い映像になります。お子様の思い出作りの動画としても面白い演出です。

⑤打ち上げ花火

打ち上げ花火を逆再生すると、開いた花火が中心に集まっていく綺麗で神秘的な映像になります。

⑥書く(黒板・ペン・鉛筆・筆など)

文字を書く映像を逆再生すると、書いているのに文字が消えていく不思議な映像になります。

⑦破壊(陶器やガラス、風船を割るなど)

陶器やガラス、風船を割るなどの破壊映像を逆再生すると、破片が集まって物を構築していくような面白い映像ができます。

⑧ジャンプや飛び込み

単にジャンプしたり飛び込んだりしているだけの映像でも、逆再生すると超人的でアクロバティックな映像になります。

他にも、重ね着した服を脱いでいく動画の逆再生、物を投げる動画の逆再生、文字を形作る花びらを散らす動画の逆再生など、面白い映像が作れるアイディアはたくさんあります。

Premiere Proの逆再生を使って面白い動画を作ろう!

Premiere Proを使って逆再生する様々なパターンの方法を解説し、逆再生を使ったアイディアをご紹介しました。

プレミアプロを使えば再生、逆再生の繰り返しや、クリップの一部のみ逆再生など工夫しだいで様々なパターンの逆再生ができます。

結婚式・披露宴の余興ムービーや、Youtube動画の素材をPremiere Proで作る際に、ぜひ参考にしてみてください。