Premiere Proで手ぶれ補正をする方法は?他ツールとの比較も紹介します!

撮影した動画を編集したいけど、手ぶれが酷くて見栄えが悪い。そんなときPremiere Proでは手ぶれ補正を適用することができます。

Adobe Premiere Proで手ぶれ補正を適用させたいけれど、方法が分からない。今回は、そんな方向けにPremiere Proでの手ぶれ補正の方法をご紹介します!

細かい機能や、手ぶれを防ぐ撮影の仕方も解説しますので、ぜひお役立てください。

Premiere Proで手ぶれ補正をする方法

プレミアプロで手ぶれ補正をする方法は、とてもシンプルで簡単です。一つのエフェクトを適用するだけです。あっという間に手ぶれ補正が出来るので、これから紹介する手順で、ぜひやってみましょう。

Premiere Proで手ぶれ補正をする方法①|動画をインポートする

手ぶれ補正をかけたい動画を、Premiere Proに読み込ませます。動画ファイルを読み込むには、「ファイル」メニューから「読み込み」を選択してください。またはCtr+I(Macの場合command+I)を押してください。

メディアライブラリから、動画をプロジェクトパネルに直接ドラッグ&ドロップしてもOKです。

Premiere Proで手ぶれ補正をする方法②|動画を分割する

Premiere Proで手ぶれ補正をかけるには、ワープスタビライザーというエフェクトを適用させる必要があります。

“caution”
ワープスタビライザーは、かなりメモリを使うエフェクトです。長いクリップに適用すると、時間がかかってしまい効率が悪いです。なので、動画の手ぶれが発生してしまっている箇所を分割して、独立したクリップにしておきます。そうすることで、処理を少なくすることができて、作業が速くなります。

クリップは、レーザーツールを使うと簡単に分割することが出来ます。

レーザーツールを選択した状態で、分割したい箇所でクリップをクリックしてください。

分割が出来ました。次に、ワープスタビライザーを適用していきます。

 

Premiere Proで手ぶれ補正をする方法③|適用する

補正したい箇所のクリップを選択してください。エフェクトパネル内のビデオエフェクトを開き、さらにディストーションを開くとワープスタビライザーがあるので、タイムラインにドラッグ&ドロップしてください。

エフェクトをドロップすると、「スタビライズしています」とプロジェクトパネルに表示され、クリップの分析と処理が始まります。この処理中でも他の操作は可能ですが、PCのスペックに不安がある場合は、何もしないほうが無難です。

これで、手ぶれ補正の適用が出来ました。

エフェクトコントロールでの調整も試してみてください。次の項で紹介します。

Premiere Proのワープスタビライザーの機能説明

Premiere Proのワープスタビライザーの機能|結果

デフォルトでは「滑らかなモーション」になっており、カメラの動きに合わせて滑らかな手ぶれ補正がかかっています。

これを「モーションなし」にすると、カメラの動きを完全に止めて固定した状態にすることが出来ます。この設定の場合、滑らかさの調整機能が無効になります。

Premiere Proのワープスタビライザーの機能|滑らかさ

結果が「滑らかなモーション」のときにのみ調整できます。カメラの動きをどのくらい補間するのかを調整するパロメーターです。

数値を高くすると滑らかさが強くなり、低くするとエフェクト適用前のクリップのブレに近づきます。

Premiere Proのワープスタビライザーの機能|補間方法

動画を補間する際の動作を指定することが出来ます。

「位置」「位置、スケール」「位置、スケール、回転」「遠近」「サブスペースワープ」の4つがあります。

「位置」一番シンプルな補間です。「サブスペースワープ」は、あらゆるブレを補間する設定なので、ベターな補間をしやすいです。デフォルトでは「サブスペースワープ」となっております。手ぶれ補正に違和感を覚えたら、変えてみると良いでしょう。

“point”
・位置:最もシンプルな設定。位置データのみに基づいて補間します。

・位置、スケール、回転:位置、スケールおよび回転データに基づいて補間します。

・遠近:3次元空間に貼り付けたように、効果的に補間します。

・サブスペースワープ(デフォルト):フレーム全体さまざまな場所を補間します。基本この設定でOKです。

Premiere Proのワープスタビライザーの機能|スケールを保持

スケールの保持は、スケールに補間が関わっている「位置、スケール」「位置、スケール、回転」「遠近」「サブスペースワープ」の補完方法にしているときに設定することが出来ます。チェックボックスを選択すると、動画クリップは拡大縮小されなくなります。基本はデフォルトのままで良いでしょう。

撮影時に手ぶれを事前に防ぐためには?

ここまで、撮影した動画の手ぶれを修正する方法を解説してきましたが、できることなら撮影時に手ぶれを事前に防ぎたいもの。ここからは、手ぶれがなるべく起きない撮影の方法をご紹介します。

正しい持ち方と姿勢をつくる

基本中の基本ですが、正しい姿勢でカメラをかまえることで、手ぶれを防ぐことが可能です。右手でグリップをしっかり握ります。左手でボディを支えるように構え、右手人差し指をシャッターに添えましょう。左手の支えが肝なので、しっかり支える意識をしましょう。

シャッタースピードを上げる

カメラがシャッターを切るまでの速さであるシャッタースピードは、手ぶれに大きな影響があります。動きのある被写体を撮影する際は、シャッタースピードを上げることで綺麗に撮影できます。逆に言うと、シャッタースピードが低いとその被写体がブレてしまうということです。シャッタースピードの調整を行ってみましょう。

F値(絞り値)を調整してピント補正にも対応する

カメラレンズに入る光を制限するF値を調整することで、写真が明るくなりピント補正ができます。明るくなることで、シャッタースピードが早くなり、ピント補正をしつつさらに写真のブレを抑えることができます。

ピント補正に気を使うと、手ぶれが少なくなりやすいです。

三脚やジンバルを使用する

暗い場所での撮影では、シャッタースピードを上げることが出来ません。そういった場合に手ぶれを防ぐなら、ぜひ三脚やジンバルを活用しましょう。ジンバルを使用すれば、被写体を追いかけるなどのアクティブな撮影が出来ます。スマートフォン用のジンバルも多く発売されているので、スマートフォンで撮影する方はぜひチェックしてみてください。

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ISO感度を調整する

カメラが光をとらえる能力を表す数値ISO感度です。このISO感度を上げることによって、F値やシャッタースピードを調整すること無く明るくすることが出来ます。明るくなればシャッタースピードが上がるので、手ぶれを防ぐことが出来るのです。

ISO感度は、上げすぎるとノイズの原因になってしまうことがあるので、気を付けたいところです。

Premiere Proで効率よく手ぶれ補正をしよう!

今回は、Premiere Proで手ブレ補正を行う方法や細かい調整方法、手ぶれを抑える撮影方法について解説しました。意図しない手ぶれは動画の大敵なので、ぜひ今回紹介した方法を使って手ぶれを補正をしてみてください!