Illustratorで文字を自由自在に変形!いろいろな変形の方法を1から解説!

Illustrator(イラストレーター)のデザインで重要なのがフォント。しかし、既存のフォントでは表現できないデザインをしたいと考えたことのある人は多いのではないのでしょうか。

実は、既存フォントで作った文字を変形させてオリジナルフォントを作ることができるんです。文字の雰囲気が変わるだけでデザインの仕上がりが大きく左右されるので、ぜひIllustratorでの文字の変形方法をマスターしてください。

まだIllustratorを持っていない方は、合わせてこちらもご覧ください。

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Illustratorで文字を変形させる方法!

Illustratorで文字を曲げたり変形加工させると、ありふれている既存のフォントが今までにないオリジナルフォントに早変わりします。ポスターやチラシなどのデザインのほかに、ロゴデザインの作成にも便利なIllustratorでの文字変形変形や加工の方法を詳しく解説していきます。

文字を入力する|Illustratorでの文字変形

まずは変形させたい文字をIllustratorの文字ツールで打っていきます。

ツールパネルの文字ツールを選択し、Illustratorのアートボードに好きな文字を打ち込みましょう。

今回は英文字を変形させていきます。

文字をアウトラインする|Illustratorでの文字変形

打った文字にアウトラインをかけていきます。アウトラインとは、以下のような機能です。

フォントを使用して作成されたデータは、同じフォントが入っていないPC 環境でファイルを開くとフォントがズレたり、別のフォントに置き換わったり文字化けが起きてしまいます。

フォントはアウトラインすることで図形化され、異なったPC 環境で開いても文字化けを起すことはありません。

参考 Illustratorデータ作成ガイド株式会社あいか

文字がテキストの状態だと変形することができません。文字をアウトラインして図形化することで、好きな形に変形することができます。

アウトラインをかけたい文字を選択し、上部のメニューバーから[書式]→[アウトラインを作成]をクリックすると簡単にアウトラインをかけることができます。

文字を選択した状態で右クリックをしてもアウトラインがかかります。

アウトラインをかけると、全ての文字の周りにパスが作られます。文字を編集できなくなればアウトラインが無事にかかっているということです。

文字のグループを解除する|Illustratorでの文字変形

アウトラインをかけた直後は全ての文字がグループ化されています。それぞれの文字を変形させるためにはグループ化を解除させる必要があります。

グループになっている文字を選択しながら右クリックし 「グループ解除」を選択すると、一文字ずつ変形できるようになります。

一文字ずつ加工する|Illustratorでの文字変形

文字を一文字ずつ思い思いに変形していきます。ツールパネルから「ダイレクト選択ツール」を選び文字をクリックすると、文字の形を自由に変形することができます。

今回は試しに「T」の文字を変形させてみました。

このように、一文字ずつ変形させて好みの文字をデザインしましょう。

Illustratorで文字を曲げる方法

次に、文字を曲げる加工の方法を解説します。今から説明する方法は文字にアウトラインをかける必要がないので、曲げた後でも文字の修正をすることができます。

Illustratorを使ってアウトラインをかけずに文字を曲げる方法は主に下記の5つがあります。

  • 円弧
  • 下弦
  • 上弦
  • アーチ

それぞれの詳しい方法を見ていきましょう。

Illustratorで文字を曲げる|①円弧

円弧とは円の外周に沿った形のことです。カーブの形や文字間を変えると、円に沿って横に広がっていくのが特徴です。

まずはIllustratorに好きな文字を打ちます。

文字を選択したまま、上部のメニューバーから[効果]→[ワープ]→[円弧]をクリック。

ワープオプションのウィンドウが出てくるので、プレビューで確認しながらカーブの向きや曲がり具合を決めていきます。

point
上にある「カーブ」の数値が0の場合は文字が曲がらず真っ直ぐになります。

マイナスの数値になると下向きの形に、プラスの数値になると上向きの形になります。

下にある「変形」の数値を変えると、円弧の形に加工された文字がさらに変形されます。水平方向をマイナスにするとがすぼみ、プラスにするとがすぼみます。


垂直方向をマイナスにすると文字が前傾姿勢になり、プラスにすると後継姿勢になります。

Illustratorで文字を曲げる|②下弦

下弦とは下側に円を描く文字のことです。円弧とは違い横に広がることがなく、下だけに伸びるのが特徴です。

Illustratorに好きな文字を打ってください。

円弧と同じように、文字をクリックしたまま上部のメニューバーから[効果]→[ワープ]→[下弦]を選択。

「カーブ」の数値を高くすると下に長く伸びます。

円弧と同じように「変形」の数値を変えることで文字の細部が変形されます。

Illustratorで文字を曲げる|③上弦

上弦とは下弦とは逆に上側に円を描く文字のことです。こちらも円弧とは違い横に広がることはありません。

Illustratorに好きな文字を打ち、文字を選択したまま上部のメニューバーから[効果]→[ワープ]→[上弦]を選択します。

「カーブ」の数値を高くすると横に広がることなくに伸びます。

横幅が変わることなくカーブがつくので、数値が大きくなると真ん中の文字が強調されます。

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Illustratorで文字を曲げる|④アーチ

Illustratorではアーチ状にカーブを描く文字を作ることもできます。円弧のように横に広がらず、下弦や上弦と違い文字が上下に潰れることもありません。

Illustratorに文字を打ち上部のメニューバーから[効果]→[ワープ]→[アーチ]を選択します。

円弧と同じように、「カーブ」の数値をマイナスにすると下向きに、プラスにすると上向きのアーチになります。

Illustratorで文字を曲げる|⑤旗

Illustratorでは円のようなカーブだけでなく、畑のように波打った形の文字を作ることも可能です。

他の加工文字と同じようにIllustrator上で好きな文字を打ち、上部のメニューバーから[効果]→[ワープ]→[旗]を選択します。

カーブの数値を変えるとアーチの向きや強さが変わります。

文字の変形の数値を変えると、文字の細部が変形されゆがみが発生します。

Illustratorで文字をオブジェクトの形に変形させる方法!

Illustratorを使うと、文字を好きなオブジェクトの形にすることも可能です。この機能を使うと、丸型や星形の文字を簡単に作ることができます。詳しい方法を見ていきましょう。

好きな形をつくる|文字を好きな形に変形する

まずはIllustratorで好きな形を作っていきます。今回は星形の文字にしてみましょう。星形を作るには、ツールパネルの長方形ツールから「スターツール」を選びドラッグすると簡単に作ることができます。

真っ直ぐな形の星形にするには、[shift]キーを押しながらドラッグしてください。

好きな文字を打つ|文字を好きな形に変形する

次に、星形にしたい文字を打っていきます。基本的なやり方と同じように、ツールパネルの文字ツールを選択し、Illustratorのアートボードに好きな文字を打ちます。

フォントの前に形を置く|文字を好きな形に変形する

文字を好きな形取るには形と文字の順番が重要です。必ず、①形 ②文字の順番に並べましょう。

星形を選択しながら右クリックを押し、[重ね順]→[最前面へ]を選択すると、星形が一番前に移動します。

文字を形に加工する|文字を好きな形に変形する

Illustratorのアートボードで文字とオブジェクトの両方を選択し、上部メニューバーから[オブジェクト]→[エンベロープ]→[最前面のオブジェクトで作成]をクリック。

文字が星の形になりました。

この操作では文字にアウトラインをかけていないため、文字を編集することが可能です。

編集するには、オブジェクトを選択して上部のメニューバーから[オブジェクト]→[エンベロープ]→[オブジェクトを編集]を押してください。

文字の内容や色などを好きなように変えることができます。

いちいち調べるのはやめにしませんか?

まずは、Illustratorの使い方の基礎を身につけることが大切です。
Creators+編集部一押しの書籍をまとめましたので、ぜひご覧ください!

Illustratorで文字の変形をしてインパクトを残そう!

Illustratorを使うと文字を好きな形に変形することができます。変形文字を使うとデザインにインパクトがプラスされるので、既存のフォントでは満足いかない人にはおすすめのテクニックです。

好きなように変形するも良し、今回ご紹介した5つの方法を使って曲げるも良し使い方は何通りもあります。ぜひ使いやすい方法をイラレを使って試してみてくださいね。

文字の変形する方法として「Illustratorで超簡単!文字を立体的にする方法|洗練3Dデザインも複数紹介!」で立体的なデザインを紹介しているので参考にしてみてください。