何かをデザインする上で、「文字の見せ方」って特に重要ですよね。
本記事ではIllustrator(イラレ)を使って文字を自由自在に変形する方法をご説明します。
記事内では文字を打ち換えて、そのまま使用できるaiデータもダウンロードできますので、お急ぎの方はそちらも活用してみてください!
Illustratorで文字を変形する|エンベロープ
イラストレーターで文字を変形する際には「エンベロープ」が大活躍します。
エンベロープを使った操作にはいくつかパターンがあるので、それぞれの使い方をご説明していきます。
エンベロープで文字を変形|①ワープで曲げる
最初に操作手順の簡単な「ワープ」を使った変形からご紹介します。
まずは「テキストツール」を使って任意の文字を入力します。↓
[フォント:Lato Black ポイント:110 ]
テキストツールで作成した任意のテキストオブジェクトを選択した状態で、
「オブジェクト」→「エンベロープ」→「ワープで作成」と選択します。↓
するとこちらの画像のように、円弧〜旋回まで多様なスタイルを選択することができます。↓
また、項目ごとのスライダーを操作することで、さらに細かく変形するができます。↓
同じフォントを使いたい方はこちらの記事を参考にフォントを追加してみてください☟
エンベロープで文字を変形|②メッシュで曲げる
次に「メッシュ」を使った変形方法について説明します。
「ワープ」の時と同様に、任意のテキストオブジェクトを選択した状態で、
「オブジェクト」→「エンベロープ」→「メッシュで作成」と選択します。↓
すると行数と列数を設定するウィンドウが出てきます。
初めはあまり細かくすると操作が難しいので今回はどちらも「3」とします。↓
メッシュができたら「ダイレクト選択ツール」でメッシュの交点を動かすと文字が変形します。↓
慣れてくるとかなり自由度の高い変形ができるようになるので是非色々な文字で試してみてください!
エンベロープで文字を変形|③最前面のオブジェクトで加工する
「エンベロープ」を使用した変形の最後のパターンについて説明します。
こちらの変形方法ではテキストオブジェクトとは別に、文字列の形状を決めるための図形を用意します。
今回は「THUNDER(サンダー)」の文字と長方形を組み合わせて作ったカミナリ型のオブジェクトを用意しました。↓
文字を縦書きにする方法についてはこちらの記事をご覧ください!☟
次にこの二つのオブジェクトを選択した状態で
「オブジェクト」→「エンベロープ」→「最前面のオブジェクトで作成」と選択します。↓
するとこのような形になります。↓
「最前面のオブジェクトで作成」の説明で使用したデータはこちらからダウンロードできます。
「最前面のオブジェクトで作成」をさらに応用すればよりデザイン性の高い文字を作れます☟
Illustratorで文字を変形する|アウトライン化
次にテキストオブジェクトをアウトライン化して文字を変形する方法についてご説明します。
1|フォントを指定して変形・加工したい文字を入力する
まずはテキストツールを使って変形したい文字を入力します。↓
2|文字をアウトライン化する
テキストオブジェクトのままでは自由に文字を加工することができません。
入力した文字を選択した状態で「右クリック」→「アウトラインを作成」を選択します。↓
3|ダイレクト選択ツールで文字を変形する
テキストオブジェクトのアウトライン化ができたら「ダイレクト選択ツール」を使って文字を変形していきます。
文字を選択すると表示されるアンカーを動かすことで文字を変形していきます。↓
4|自由自在に文字を加工(曲げる・伸ばす)
1文字ずつ文字を加工していき自分の理想の文字列にしましょう!
Illustratorで文字を変形する|文字タッチツール
最後にテキスト情報を保持したまま、文字列を変形することができる文字タッチツールで
文字を変形する方法についてご説明していきます。
複雑で細かい変形を必要としない場合は、後からの修正も容易なこの変形方法がとても便利です!
1|フォントを指定して変形・加工したい文字を入力する
アウトライン化の方法と同様、まず「テキストツール」を使って変形したい文字を入力します。↓
文字タッチツールで変形する
ツールバー上の「テキストツール」で右クリックして「文字タッチツール」を選択します。↓
文字タッチツールで変形したい文字を選択すると文字の周りにバウンティングボックスが表示されます。↓
真ん中上と4つ角にある、小さい丸を動かすことでそれぞれ以下の変形ができます。↓
- 真ん中上 : 文字を回転
- 左上 : 縦方向に文字を拡大・縮小
- 右上 : 縦横比を維持したまま文字サイズを拡大・縮小
- 右下 : 横方向に文字を拡大・縮小
このように、文字タッチツールは簡単な操作で文字に動きを遊びや動きを加えたいときに非常に役立つツールです。↓
複数の変形方法を使いこなして理想の文字を作ろう!
この記事ではIllustrator(イラレ)を使って文字を変形する方法をご紹介しました。
「エンベロープ」「アウトライン化」「文字タッチツール」、それぞれの変形方法を使いこなして
自由自在に理想の文字をデザインしていきましょう!