一眼レフカメラやミラーレスカメラは、綺麗な写真を撮る為のカメラだと思っていませんか?
実は最近のカメラは、動画も綺麗に撮れるものばかり。
人気YouTuberやVloggerにも、一眼カメラで動画を撮影している方はたくさんいます。
今回は動画撮影向けの一眼レフ・ミラーレスカメラを選ぶときの注意点やおすすめメーカーはもちろん、予算に合わせて21機種ご紹介します!
動画撮影に必要な一眼レフカメラの条件は?
一眼レフでの動画撮影は、写真撮影とは少し事情が違います。
動画用にカメラを選ぶ時に、注意する点を4点ご紹介します。
「ボディ内手ブレ補正」を搭載している
動画撮影の一番の敵。それは「ブレ」と言っても過言ではありません。
歩いている時や乗り物に乗っている時はもちろん、じっと立っているだけでも手ブレは必ず発生し、手ブレ動画を見ているとだんだん乗り物酔いの様に気分が悪くなってしまう事も・・・
それを軽減してくれるのが「手ブレ補正」です。特に「ボディ内手ブレ補正」を搭載している機種なら、どんなレンズを付けていてもブレを軽減できます。
三脚やジンバルという道具を準備しなくてもいいので、この点は必ず注目しましょう!
暗い所での動画撮影が得意
一眼レフやミラーレスカメラで写真を撮る時と違い、動画撮影ではシャッタースピードを調整できない為、暗さや明るさの調整が非常に難しいです。
明るい時は絞りやNDフィルターで調整できるのですが、夜景やキャンプ動画等、暗い場所で動画を撮る時はカメラの性能が物を言います。
画素数が低くてISO感度の上限が高いカメラ程暗い所には強いのですが、感度は上げすぎると画質が悪くなるので、「夜に強い!」事をウリにしているカメラを選ぶのがおすすめ!
バリアングル液晶を搭載している
「バリアングル液晶」というのは、一眼レフカメラの背面に付いている液晶画面が横向きに開いて、くるっと回すと液晶を前に向けられる機能の事。
実は最近の一眼レフやミラーレスカメラでも、この機能が付いていない機種もたくさんあります。
バリアングル液晶対応だと、猫の目線の様に低い位置や、手を伸ばした高い位置からの撮影はもちろん、自撮り撮影も映像を見ながら行える為、動画を中心に考えるなら是非搭載しているものを選びましょう。
4K動画も撮影できる(出来れば4K 60pで)
せっかく一眼レフやミラーレスカメラで綺麗な動画を撮るのだから、4Kの高画質で残したいですよね? YouTubeでも4K動画が主流になりつつある中、殆どのカメラが4K動画に対応しています。
注意しなければならないのが、「フレームレート」という数字。「4K30p」や「4K60p」といった表記で表現されていて、「60p」も対応したカメラだとよりなめらかな動画が撮影できます。
ただし動画の容量がその分大きくなるので、SDカードも大容量のものを選びましょう。
動画撮影におすすめの一眼レフカメラメーカーは?
実は一眼レフやミラーレスカメラの性能や特徴は、カメラメーカーによって大きく変わります。
動画撮影の中心に考えた時に、おすすめのカメラメーカーを4つご紹介します。
おすすめ一眼レフカメラメーカー1:Sony
これからYouTubeやVlogを始めたい人から、本格的な映像作品を制作したい人まで、幅広くおすすめできるのがSonyのカメラです。
早くからミラーレスカメラをたくさん発表していて、非常に優れたカメラメーカーと言えます。
特に高画質と暗所性能の強さが抜きん出ています。
その分ちょっとお値段が・・・と感じる人もいるかもですが、その価値は十二分にあります!
おすすめ一眼レフカメラメーカー2:Panasonic
Panasonicといえば、家電製品を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実はカメラメーカーとしても非常に有名で、特に動画撮影に特化したミラーレス一眼カメラを数多く出しています。
レンズを含めても小型なカメラが多くて暗所性能も強く、YouTuberからの評価が非常に高いというのも、このメーカーが出しているカメラの特徴です。
おすすめ一眼レフカメラメーカー3:Canon
ザ・カメラメーカー。Canonのカメラももちろん動画撮影できます。というより、一眼レフカメラで動画撮影が出来るようになったのも、Canonのカメラが最初と一部では言われています。
動画撮影ではSonyやPanasonicより若干出遅れた感はありますが、ビギナー向けからプロ向けまで様々なカメラがあるのと、交換レンズの数の多さでは他のメーカーに引けを全く取りません。
おすすめ一眼レフカメラメーカー4:富士フィルム
ただ綺麗なだけではない。人とは少し違った動画作品を、おしゃれなカメラで撮影したい。
そんなあなたにおすすめなのが、富士フィルムのカメラです。
カメラそのもののデザインがクラシカルで、小型な事もありどこにでも持ち出したくなるものばかり。
また「フィルムシュミレーション」という機能を使えば、色鮮やかな風景から映画のワンシーンのような動画まで、簡単に撮影する事が出来ます。
【予算5~10万】動画撮影におすすめの一眼レフカメラ3選
ここからは予算に合わせておすすめの動画撮影一眼レフ、ミラーレスカメラをご紹介。
5~10万円台のカメラには、動画撮影に特化した小型一眼カメラがいつくかあります。
入門編としても、サブ機としてもおすすめの機種を、ここでは3台ご紹介します。
Sony VLOGCAM ZV-E10
VLOGCAMという名前の通り、気軽な動画撮影に特化したミラーレスカメラです。
ボディ内手ブレ補正やバリアングル液晶はもちろん、暗い所での撮影にも強いのはさすがSony。
ボタン一つで背景のボケを調整したり、ピントを顔ではなく紹介したい物に優先して合わせる「商品レビュー用設定」があるのも、動画撮影向けカメラならでは。
これから一眼動画を始めるなら、まずはこの一台からと言えます!
Panasonic LUMIX G100
Sony VLOGCAM同様、Panasonicも同じ動画に特化したミラーレス一眼を出しています。
必要な機能が全て付いていて、小型軽量で非常に扱いやすいカメラ。
必ず最初からレンズが1本付いているので、これだけ買えば動画撮影が開始できるというの魅力です。
Canon EOS Kiss M2
動画向け、という訳ではないのですが、Canonが出している小型で使いやすいミラーレス一眼カメラで、発売以降長く人気のミラーレス一眼カメラです。
お値段も手が出やすいのはもちろん、アダプターを使うと高級一眼レフと同じレンズが使えるというの、Canonならではの特徴です。
【予算10~15万】動画撮影におすすめの一眼レフカメラ7選
ここからは1つステップアップ、10~15万円台のカメラをご紹介。小型で扱いやすく、動画も写真も綺麗に残せるというのが、この価格帯のカメラ特徴です。
富士フィルム X S-10
クラシカルな見た目と「フィルムシュミレーション」という機能で人気の富士フィルムが、動画性能も高めて初心者にも使いやすい形で発売したのが、このX-S10です。
映画のような淡くて落ち着いた映像が撮れるEternaというフィルムシュミレーションは、特におすすめ!
Canon EOS RP
一眼レフ・ミラーレスカメラで最も綺麗な写真や動画が撮れると言われているのが「フルサイズ一眼」と呼ばれるカメラ。そんなフルサイズ一眼が、この価格帯でも入手可能です。
同じ価格帯のカメラより大型ですが、本体重量が非常に軽い為、取り回しがしやすいというのも魅力的。
4K動画がちょっと弱いので、フルHDでお手軽に楽しむのにおすすめ!
Panasonic LUMIX DC-GH5
Panasonicのカメラは動画撮影にとても力を入れており、小型なGH5は特にYouTuberからの評価が高いカメラです。
手ブレ補正が非常によく効くのと、この価格帯で4K60pの動画が撮れるのも他には無い特徴です。
Canon EOS M6 Mark II
先程ご紹介した「EOS Kiss M2」よりカメラに慣れた人に向けたものが、このEOS M6 Mark 2です。
バリアングル液晶は付いていないものの、Kiss M2より一回り小ぶりで扱いやすく、動画と一緒に写真も撮るのであればこちらもおすすめです。
Sony α6600
Sonyが出しているコンパクトなミラーレス一眼で、最も高性能なカメラがこのα6600。
安定の暗所性能にボディ内手ブレ補正も搭載。
バリアングル液晶ではないですが、液晶をカメラの上から前に向ける事は出来るので、むしろこちらのほうが使いやすいという方も多いはず。
OLYMPUS OM-D EM1 M3
おすすめのカメラメーカーには挙がっていませんが、他のメーカーも動画撮影に力を入れています。
OLYMPUSのOM-D EM1 M3もその一つ。
ボディがコンパクトなのと、GH5等Panasonicの一部のカメラと同じレンズを使う事が出来るので、レンズの選択肢が多いのもおすすめできる点です。
Nikon Z fc
このカメラが発表された時、まるでフィルムカメラの様なデザインがとても話題になったのがこのNikon Z fc。
もちろんデザインだけでなく、動物にも自動でピントが合うAFや、スロー動画・タイムラプス対応等、動画撮影ににも力を入れています。
【予算15~20万】動画撮影におすすめの一眼レフカメラ5選
ここからは本格的な一眼レフ・ミラーレス一眼カメラが出てくる価格帯です。
より作品作りを意識した動画撮影を考えている人は、この辺りの機種を選ぶと良いかと思います。
Panasonic LUMIX DC-GH5M2
先程ご紹介したLUMIX DC-GH5の後継機に当たります。
前機種でも好評だったコンパクトさや手ブレ補正はもちろん、暗所性能やAF性能も強化されていて、やはりYouTuber御用達のカメラです。
富士フィルム X-T4
こちらも先程ご紹介したX S-10より高機能な機種です。
フィルムシュミレーションの種類は同じですがこちらは4K60pも撮影可能なので、個性的な絵作りで本格的に撮影するならこちらもおすすめです。
Canon EOS R
Canonが最初に出したフルサイズミラーレスカメラで、その性能は動画・写真共に折り紙付き。
後継機種が出たため値段も落ち着いてきましたが、まだまだ現役なのでフルサイズ一眼でお探しの方にはおすすめ。レンズの種類が豊富なのも魅力的!
sigma fp
sigmaと聞いてピンと来ない方もいるかと思いますが、主にレンズを作るメーカーで、ちょっとマニアックなカメラもたまに発表しています。
これもフルサイズミラーレスカメラなのですが、手のひらにも乗るほどコンパクト。
液晶が動かない等の弱点もありますが、パーツを付けて自分好みにカスタマイズする事も可能です。
Canon EOS 90D
ここまで全て「ミラーレス一眼カメラ」ですが、ここで「一眼レフカメラ」をご紹介します。
4K動画も撮影できるCanonの一眼レフカメラで、何より数あるキャノン一眼レフ用のレンズをアダプター無しで使えるというのは、他にはない特徴と言えます。
【予算20~30万】動画撮影におすすめの一眼レフカメラ4選
ここから先は全てフルサイズ機の高機能カメラです。ただAF性能や暗所性能も高い物ばかりなので、動画撮影が楽になるという点では、ある意味ビギナーにも優しいカメラとも言えます。
Panasonic LUMIX DC-S5
YouTuber御用達のGH5から更に進化し、フルサイズ一眼のシリーズとして出ているのがDC-Sシリーズ。
こちらは小型軽量モデルとされていますが、手ブレ補正や暗所性能はさすがPanasonicといった所です。
Sony α7C
先に紹介したsigamのカメラに負けず劣らずのコンパクトさと軽量感の、フルサイズカメラです。
バリアングル液晶も搭載していて、プロのサブ機としても非常に人気の機種です。
暗所に強いのは言うまでも無し、どこにでも持ち運べるコンパクトさが動画撮影にもってこいです!
Canon EOS R6
Canonが「新標準」と言って出してきたのが、このR6。
フルサイズなのに驚く程軽量でAFも早く、暗所性能も非常に高いカメラです。
何でも卒なくこなせてしまう、まさに「新標準」といったカメラです!
Nikon Z6 II
Nikonのフルサイズミラーレスカメラで、特に動画撮影に力を入れているのが「II」と付く機種です。
少し前の機種ですがボディ内手ブレ補正を搭載し、4K60p撮影も可能です。
暗所にも強いので、本格的な作品作りが楽しめます。
【予算30万~】動画撮影におすすめの一眼レフカメラ2選
金額はいくら高くても問題ない!という方向けの、プロの期待にも十分応えられる最高位機種をこちらでは2点ご紹介します!
Sony α7S III
非常にコンパクトなのに、強力な手ブレ補正に暗所性能、4K60Pどころか4K120Pのスロー動画も撮れてしまう、万能カメラです。
動画撮影については非の付け所がありません。まさにプロ仕様、といったカメラですね!
(こだわり抜くなら値段なんて関係ない!はず、、、)
Canon EOS R5
現在Canonが出している最上機種のカメラです!!
動画撮影に必要な機能は全て入っていて、それでいて非常に軽く撮影が苦になりません。
こちらは4Kよりさらに高画質な8Kでの撮影が可能です。
おすすめの一眼レフカメラで動画撮影を始めましょう!
YouTuberやVloggerと呼ばれる方がたくさん活躍される中、各カメラメーカー共に動画性能にも力を入れたカメラを、この先もどんどん発表してきます。
皆さんも自分のスタイルや使い方にあった一眼レフカメラを見つけて、思う存分動画撮影を楽しんでください!