Photoshop|アートボードのサイズ変更の仕方!定義やカンバスとの違いも解説

Photoshopを使っているとアートボードカンバスといった言葉はよく耳にしますが、それぞれの違いを正確に把握している人は意外と少ないのではないでしょうか。

今回はアートボードやカンバスの定義や違それぞれのサイズ変更の方法を詳しく解説します。フォトショップ編集における基本的で重要な概念なので、しっかりと覚えましょう。

Photoshopの「アートボード」「カンバス」とは?

Photoshopにおけるアートボードやカンバスの定義それぞれの違いについて解説します。さらに、出力方法によって、どちらが出力範囲になるか詳しく解説します。

Photoshopの「アートボード」とは?

[/memo]アートボードとは、一つのドキュメントファイル内で複数サイズの画像編集を行える機能です。Illustraterでは昔からアートボードの機能がありましたが、PhotoshopではPhotoshop CC2015から搭載されました。

point

同一のスマートオブジェクトを共通パーツとして使いたい場合や、複数の画像を比較しながら編集したい場合に、作業を効率化することができます。スマホやタブレット、PCなどの複数サイズの画面に対応したアプリや、複数サイズのバナー広告のデザインをする際などに便利です。

また、出力作業も効率化できます。一度の出力作業でアートボードごとに出力されます。例えばアートボードが4つある場合、4つの画像ファイルが一度に出力されます。⬇︎

caution
共通パーツの多い複数画像を同時に編集する際に大変便利ですが、複数人で各画像を編集する際には効率が悪くなります。また、複数画像を格納する分、ファイルサイズが大きくなってしまいます。

Photoshopの「カンバス」とは?

カンバスとは、作業領域のことです。カンバスという土台のうえに、画像やテキストといったレイヤーが乗っているイメージです。

カンバスの範囲のみが表示され、編集することができます。ンバスをはみ出た部分は消えることはありませんが表示されません。また、アートボードを使わない場合、出力する際はカンバスサイズで出力されます。⬇︎

「アートボード」と「カンバス」の違い

Photoshopにおいてアートボードとカンバスは混同されやすいのですが、どのように違うのでしょうか。

AdobeのPhotoshopマニュアルで、カンバスも交えてアートボードが解説されています。

アートボードは、さまざまなデバイスやスクリーン用にデザインをレイアウトできる無限のカンバスが用意され、デザインプロセスを効率的に実行できます。

~中略~

アートボードは、特殊なタイプのレイヤーグループと考えることができます。

~中略~

アートボードは、視覚的にドキュメント内の個々のカンバスとして機能します。

<引用元>

参考 「アートボード」Adobe Photoshopマニュアル

読めば読むほど難しいのですが、ざっくりと考えると以下のように違いを定義できます。
  • アートボード:出力範囲を定めるレイヤーグループ
  • カンバス:作業領域、土台

カンバスという作業領域の上に、アートボードという特殊なレイヤーが乗っていると考えてよいでしょう。⬇︎

出力方法による、出力範囲の違い|アートボード/カンバス

Photoshopでは出力方法によって、アートボードごとに出力されるか、カンバスサイズで出力されるかが変わりますので注意しましょう。

  • アートボードごとに出力(保存)される方法

・クイック出力

・書き出し形式

・アートボードからPDF

これらの出力方法では、アートボードごとに画像ファイルが作られ出力されます。⬇︎

  • カンバスサイズで出力(保存)される方法

・web用に保存(従来)

・保存/別名で保存

これらの方法では、カンバスサイズで1つの画像ファイルが出力されます。⬇︎

Photoshopのアートボードのサイズ変更の方法!

Photoshopでアートボードのサイズを変更する2つの方法を解説します。

「アートボードツール」でサイズ変更

変更したいサイズの大きさや数値が明確にわかる場合は、アートボードツールで変更しましょう。

アートボードツールをクリックすると、上のボックスにサイズ一覧や、縦横の幅が表示されます。これらを指定することでサイズ変更できます。⬇︎

バウンディングボックスで自由にサイズ変更

変更したいサイズが明確でなく、感覚的に自由に変更したい場合は、バウンディングボックスでサイズ変更しましょう。

移動ツールをクリックすると、バウンディングボックスが表示されます。バウンディングボックスの各頂点をドラッグすることで自由にサイズ変更することができます。⬇︎

Photoshopのカンバスサイズ変更の方法!

Photoshopでカンバスサイズを変更する方法を解説します。まずはアートボードを使用していない場合の変更方法を解説し、その後アートボード使用状態でのカンバスサイズ変更方法を紹介します。

「カンバスサイズ」を入力してサイズ変更

アートボードを使用していない状態でカンバスサイズを変更する場合、「カンバスサイズ」を入力することでサイズ変更できます。

メニューバーから「イメージ>カンバスサイズ」を選択すると、カンバスサイズのボックスが表示されます。⬇︎

ボックス内の幅や高さの数値を変更することで、カンバスサイズを変更できます。サイズ変更後の数値が明確にわかる場合はこの方法で変更しましょう。⬇︎

また、現在のカンバスサイズからの増減を指定したい場合は、「相対」にチェックを入れることで指定できます。以下の例は、現在のカンバスの下側に300px追加する場合の指定方法です。⬇︎

「切り抜きツール」で自由にサイズ変更

サイズ変更したい場合の数値が明確でなく、感覚的にサイズ変更したい場合は、「切り抜きツール」で変更しましょう。切り抜きツールをクリックすると切り抜き枠が表示されますので、頂点をドラッグすることで切り抜く範囲を自由に調整できます。

Enterキーを押下するか、上部の「〇」をクリックすると、切り抜き枠がカンバスサイズとして確定されます。⬇︎

カンバスサイズを縮小したい場合は、選択ツールを使った切り抜きでもサイズ変更できます。選択ツールで範囲を指定し、メニューバーから「イメージ>切り抜き」を選択します。⬇︎

切り抜かれた範囲がカンバスサイズになります。⬇︎

アートボード使用ではカンバスサイズを変更する必要がない?

アートボードを使用している状態では、通常はカンバスサイズを意識する必要がありません。アートボードによって出力範囲を設定しており、カンバス(作業領域)はレイヤーの配置に合わせて自動で伸縮しているためです。

これはPhotoshopの「自動カンバスサイズ」という機能が有効になっているためです。アートボードツールの歯車マークをクリックすると、自動カンバスサイズのチェックボックスが表示されます。デフォルトではチェックが入っている状態です。

自動カンバスサイズが有効になっていると、レイヤーの配置に合わせてカンバスサイズが自動で伸縮します。そのため自分ではカンバスサイズを調節する必要がなく、カンバスサイズを意識することもありません。

アートボード使用でカンバスサイズを変更したい場合

アートボードを使用している状態で、自分でカンバスサイズを変えたい場合は、自動カンバスサイズを無効にする必要があります。アートボードツールの歯車マークをクリックし、自動カンバスサイズのチェックを外します。⬇︎

切り抜きツールを使ってカンバスサイズ変更ができるようになります。切り抜きツールを選択し、切り抜き枠をドラッグして調節しましょう。Enterキーをおすか「〇」マークをクリックすることで切り抜き範囲が確定し、カンバスサイズが変更されます。

アートボードよりカンバスサイズが小さい場合、出力する際にはカンバスサイズの範囲が出力され、カンバスより外の範囲は切り取られた状態になります。

Photoshopのアートボード・カンバスを使いこなそう!

日頃Photoshopを使っている人でも、意外とアートボードとカンバスの違いを意識していないものです。「アートボードのサイズ変更は切り抜きでできなかったっけ?」とアートボードとカンバスを混同し戸惑うこともあるのではないでしょうか。

アートボードとカンバスはPhotoshopの基本的な概念ですので、しっかり覚えて使いこなし、いざというときにつまづかないようにしましょう。