【3分でわかる】Photoshopで画像の解像度を上げる・変更する方法!

解像度が高い画像は細かな部分まで美しい描写を表現することが可能で、特に写真の印刷をしたいと思う時に重要になってきます。

この記事ではPhotoshopを利用した時の、解像度の上げ方を分かりやすくまとめました。画像の解像度を上げることで発生するデメリットや注意点も記載しましたので、ぜひ参考にしてください。

Photoshopで画像の解像度を上げる方法【画像サイズを変更しても良い場合】

Photoshopで画像の解像度を上げる方法は非常に簡単な作業で、慣れてしまうと1分も必要ありません。

ここでは、Photoshopを使用して画像の解像度を上げる作業の流れを説明しましょう。

Photoshopで画像の解像度を上げる方法①|画像ファイルを開く

画像の解像度を上げたいファイルをPhotoshopで開きます。

画像の解像度を変えるにあたり、まずはこの画像の現段階のサイズ解像度を調べてみましょう。

Photoshopで画像の解像度を上げる方法②|画像ファイルの情報を確認する

Photoshopで画像のサイズや解像度を確認するにはいくつもの方法がありますが、一番簡単な方法を紹介します。

画像を開いた後にPhotoshopの作業スペース左下を確認しましょう。規程の設定では赤枠部分にはファイルサイズが表示されています。そこをクリックしてみましょう。

画像の詳細情報が表示されました。

この画像は1280px×850 72dpiであると分かりましたね。ワンクリックで済むので、簡単です。

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Photoshopの設定を変更して、常に表示しておく内容をファイルサイズから画像サイズなどに変更することも可能です。

Photoshopで画像の解像度を上げる方法③|画像解像度を開く

それでは、早速この画像の解像度を上げていきます。

まずは、Photoshopのツールバーからイメージを選択し、画像解像度を開いてください。

こちらが画像解像度の変更画面です。現在の画像のサイズと画像の解像度が表示されていますね。

先ほど画像サイズと画像の解像度の確認方法を紹介しましたが、こちらでもその情報を確認できます。

Photoshopで画像の解像度を上げる方法④|画像の画像解像度(dpi)を変更する

画像の解像度の変更には、この部分に数字を入力します

今回は、解像度72300へ上げてみましょう。

幅と高さが自動的に大きくなりました。

特にサイズが変更されても問題にないのであれば、このまま「OK」を押してください。こうして画像の解像度を上げることができました。

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ちなみにこの方法は、画像の解像度はそのままで画像サイズの変更をしたい場合にも使用できます。縦横の比率を変えずに簡単に画像サイズを変えられます。

Photoshopで画像の解像度を上げる方法【画像サイズは変更しない場合】

先ほどの方法で画像解像度を上げる・下げるを行うと、画像自体のサイズが変わってしまいます

画像の使用用途によっては画像サイズは変えたくないという時もありますので、Photoshopを使用して画像解像度のみの変更をしたい場合の作業方法を説明しましょう。

Photoshopで画像のサイズを変えずに解像度を上げる方法①|画像再サンプルの確認

先ほどの作業と途中までは同じになりますが、画像の解像度を入力する前にその下の部分にある「再サンプル」のチェックを外しましょう。

Photoshopで画像のサイズを変えずに解像度を上げる方法②|画像解像度の変更

「再サンプル」からチェックを外した状態であれば、画像解像度を変更しても画像サイズは変わりません。

Photoshopで画像の解像度のみを変更することが可能になりました。

Photoshopで画像の解像度を上げる方法【画像再サンプルとは何か】

画像再サンプルのチェックを入れた状態での画像の解像度を変更した場合、画像サイズが変わってしまうと説明してきましたが「画像再サンプル」とは何なのでしょうか?

 画像再サンプルとは

画像のピクセル数を変更する作業のことを「再サンプル」と言います。

さらにピクセル数を減らす作業ダウンサンプル・増やす作業をアップサンプルと言い、アップサンプルの場合はPhotoshopが自動的に必要なピクセルを追加するようになっています。

画像再サンプルをして解像度を上げるという場合は、単純に画像のプクセル数を増やすことになりますので、画像のサイズも大きくなってしまうのです。

 画像再サンプルの種類

再サンプルにはいくつかの選択肢があり、その内容によって特徴があります。

その選択肢によって画像の重さや作業時間が変わりますので、自分の作業に適切なものを選びましょう

特徴
自動 Photoshopが画像の状態から自動で再サンプル方式を選択する。
二アレスネイバー法(ハードな輪郭) イラストのように鮮明な線を保持する。
バイリニア法 標準的な方法。
バイキュービック法(滑らかなグラデーション) 色調のグラデーションを滑らかにする。
バイキュービック法 滑らか(拡大) 画像の拡大のための優れた方法。
バイキュービック法 シャープ(縮小) 画像の縮小のための優れた方法。
ディテールを保持(拡大) ノイズを軽減できる方法。
ディテールを保持2.0 一番画像の劣化が抑えられる方法。

 画像再サンプルの問題点

画像再サンプルを実行すると、不足しているピクセルを自動的に作成し補完してしまうので基本的にあまり良い画質になりません。

あくまで他に対処法がない場合の補助的な役割だと考えておきましょう。

Photoshopで解像度を上げる際の3つの注意点

Photoshopを使った画像の解像度を上げることはとても簡単にできるとお分かりになったかと思いますが、注意するべきこともあります。その内容を紹介しましょう。

知らずにいると大きな損失に繋がりますので、必ず理解しておいてくださいね。

Photoshopで画像解像度を上げる際の注意点①|使用用途に注意する

画像の使用用途によって最適な解像度の目安は決められています。その目安は、印刷用であれば350dpi〜400dpi、Webのみの使用であれば72dpiです。

しかし、こちらはあくまで一般的な目安であり、印刷の場合A1など大きなサイズのポスターを印刷する場合には解像度を200dpi程度まで落とすことがあります。

なぜなら一般的に、ポスターは遠くから見るものであり、ポスターに近づいてまじまじと画質を確認する必要がないためです。

またその逆に、モノクロ印刷の場合は2色のみで細かな表現が求められますので600dpiなどの高い解像度が求められます。

印刷会社に依頼する時には、印刷会社と画像解像度について話し合いをしておくと良いですね。

Photoshopで画像解像度を上げる際の注意点②|ディスプレイの解像度の限界

画像の解像度を上げることをアップコンバートと言いますが、実際にはパソコンのディスプレイは72dpiか96dpiまでの再現力しかありません。

そのため、パソコンでしか使わないデータをアップコンバートしても違いは感じられず、意味がありません。

Photoshopで画像解像度を上げる際の注意点③|アップコンバート後の画像の容量

アップコンバートした解像度が高過ぎる画像の弊害として、ファイルサイズは解像度に比例して大きくなるという事実があります。

かと言って画像の解像度が低過ぎるものを印刷すると、もやっとした印象になったり、拡大すると四角いドットが目立ってしまうこともあります。

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つまり解像度は高ければ良いというものではなく、使用用途に最適な大きさにする必要があるでしょう。

Photoshopで画像解像度を上げる際の注意点④|解像度を高くすれば画質が良くなるとも限らない

画像サイズや使用用途によっては解像度を上げても、画質の向上が期待できない場合もあります。

やはり一番高い解像度を維持するには、元々品質の高い画像データを用意するのが良いでしょう。

Photoshopで画像の解像度を上げる方法をマスターしよう!

フォトショップで画像の解像度を上げる方法をお伝えしました。慣れてしまえば1分もかからない作業なので、その手軽さに驚かれたかもしれません。

画像の解像度は、パソコンの画面だけで確認してしまうと印刷後の様子が想像できませんので、印刷するための画像を作成するのに難しい部分ではありますが、画像サイズを印刷予定のサイズに変更してみるなどの工夫をすると良いですね。

ただし、画像の解像度を変更する際の注意点にも記載したように、解像度は用途に合わせて最適なものを選択する必要があります。無闇に解像度を上げるのは避けましょう。