Photoshop講座|複数のシェイプを結合させる方法!【初心者向け】

Photoshopでシェイプを作ったことのある方は多いと思いますが、丸や四角などの単純な形しか作ったことのない方がほとんどではないでしょうか。

矢印などの複雑な形のシェイプはIllustratorでしか作れない、と思われている方もいるかもしれませんが、実はPhotoshopでも単純なシェイプを結合することで複雑なシェイプを作ることができるんです。

今回はPhotoshopで複数のシェイプを結合させる方法を解説します。

Photoshopでシェイプを結合させる方法

Photoshopでシェイプを結合するのは、初心者でも簡単に行うことができます。その方法は、Photoshopでシェイプを作った後に複数のシェイプをつなげるだけ。

それぞれの方法を画像を見ながら詳しく見ていきましょう。実際にPhotoshopを操作しながらシェイプの結合をマスターしてくださいね。

2つのシェイプを作る|Photoshopでシェイプを結合する方法①

まずはPhotoshop上で2つのシェイプを作りましょう。ツールパネルからシェイプツールを選ぶことで、簡単に単純なシェイプが作れます。

今回は丸型のシェイプを作るので使用するのは[楕円形ツール]。アートボードにドラッグして丸の形を描きます。真ん丸なシェイプを作りたい場合は、Shiftキーを押しながらドラッグしてください。

シェイプの色は、属性ウィンドウのシェイプのディテールで変えることができます。

もう一つも同様に作ります。

caution
ここで注意したいのが、レイヤーの選択をしっかりと変えること。1つ目のレイヤーを選択したまま2つ目のシェイプを作ると同じレイヤー上に2つのシェイプが作られてしまうため、忘れず背景のレイヤーを選びましょう。

赤い丸のシェイプと青い丸のシェイプができました。

今回はこの2つのシェイプを結合していきます。

シェイプを結合する|Photoshopでシェイプを結合する方法②

レイヤーパネルから結合したいシェイプのレイヤーを選択します。

2つを選択した状態で右クリックをして「シェイプの結合」をクリックすると、ひとつのシェイプに結合されました。

パスを結合する|Photoshopでシェイプを結合する方法③

しかしこのままでは、丸の中にあるが気になってしまいますよね。

これは、不要なパスが残っているからなんです。そもそもパスとは以下の通り。

point
パスは 1 つ以上の直線セグメントまたは曲線セグメントで構成されます。

アンカーポイントは、パスセグメントの端点をマークします。曲線セグメントでは、選択したアンカーポイントに 1 つまたは 2 つの方向線が表示され、その両端に方向点が表示されます。

方向線と方向点の位置によって、曲線セグメントのサイズと形状が決まります。これらのエレメントを移動すると、パスの曲線形状が変わります。

引用:パスの編集/Adobe

あとで編集がしやすいように、丸の中にあるいらないパスを取って綺麗なパスの形にしていきましょう。

ツールパネルから[パスコンポーネント選択ツール]を選択して、結合されたシェイプをクリック。上部のオプションバーにあるパスの操作から「シェイプコンポーネントを結合」を選びます。

パスに変更するポップアップが表示されるのでOKを押してください。

これで綺麗なパスの形になりました。

Photoshopのシェイプの活用できること【活用例】

以上がPhotoshopでできるシェイプを結合する方法です。それぞれのシェイプをワンクリックで合体させるだけなのですごく簡単にできますよね。

それでは次に、そんなシェイプの結合でどんなことができるかを説明していきます。

Photoshopで矢印を作る|シェイプ結合の活用方法

矢印などの複雑な形のシェイプも、シェイプを結合することで作ることができるんです。

矢印の形を分解すると、長方形と三角形でできていますよね。

それぞれを結合するだけで矢印のシェイプになります。

まずはそれぞれのパーツを作ります。長方形はシェイプツールの[長方形ツール]を選択して希望の形にドラッグするだけ。

三角形はシェイプツールの[多角形ツール]を選択し、上部のオプションメニューの角数を3にしてドラッグすると作ることができます。

それぞれのシェイプの位置を矢印に見えるように調整して、先ほどの手順で結合してください。

そしてパスも結合すると、綺麗な矢印が出来上がりました。

中まど機能を使って型抜きをする|シェイプ結合の活用方法

Photoshopにある中まどという機能を使って、結合したシェイプで型抜きすることもできます。中まどとは、オブジェクトが重なっている箇所を透明にして複合パスを作る機能です。

まずはそれぞれのシェイプを作ります。今回は丸の形を四角で型抜きしてみましょう。

シェイプツールの[長方形ツール]を選択して、Shiftキーを押しながら正方形を作ります。

その上に型抜き用の丸いシェイプを作ります。シェイプツールの[楕円形ツール]を選択して、Shiftキーを押しながら真ん丸のシェイプを作りましょう。

こちらも先ほどと同じ手順で結合します。結合したことでどちらのシェイプも同じ色になりましたが気にする必要はありません。

ツールバーの[パスコンポーネント選択ツール]をクリックし、「シェイプが重なる領域を中マド」を選びます。

すると、丸形の部分がくり抜かれました。

この型抜きを利用すると様々なユニークな形を作ることができます。

パスファインダーの代わりとして使う|シェイプ結合の活用方法

パスファインダーとはIllustratorの機能の一つで、複数のパスを合成したりひとつのパスから他のパスを切り抜いたりできるとても便利な機能です。手作業で作るのが難しい形のパスも、この機能を使うことで簡単に作ることができます。

そんなパスファインダーはIllustratorのみの機能なので、Photoshopでデザインを進めていてもこの部分だけIllustratorを使うという面倒な工程が発生します。

しかし、今回説明したシェイプの結合や中まどは、Illustratorのパスファインダーと同じ機能を備え持つ方法です。この方法をマスターすると、わざわざパスファインダーのためだけにIllustratorを開く必要はありません。

Photoshopのシェイプの結合方法まとめ

フォトショップのシェイプを結合する方法を身につけると、イラストレーターのパスファインダー同じ機能である複雑な形の作成や型抜きを簡単にすることができます。シェイプの結合は3ステップなので初心者でも簡単。

ぜひマスターして色々なデザインに試してみてください。