【徹底比較】After effectsとAviutlの違いを解説!選ぶポイントは?

動画編集ソフトとして代表的なものの1つであるアドビ社のAfter Effects(アフターエフェクト)ですが、その代替ソフトとして公開されている製品も多数あります。

その中でも特に有名なのがAviutl(エーブイアイユーティル)ですが、結局のところどちらのソフトを使うのが合っているのか悩みどころですよね。

今回はその2つを比較してどう違うのか、代替品として使えるのかを様々な観点から解説していきます。

After effectsとAviutlの違いは? 【機能面】

まずはAfter effectsとAviutlそれぞれの機能の違いについて比較していきます。

After effectsとAviutlの機能比較①|エフェクト機能

After effectsとAviutl、どちらのソフトにも動画のカットやテロップといった基本的な動画編集機能は搭載されています。

2つのソフトの大きな違いは、エフェクト機能の豊富さです。

Aviutlでは、機能を拡張してくれるプラグインというものを読み込むことで使える機能を増やすことはできますが、インストールした最初の状態ではまず読み込める動画のファイル形式がaviファイルのみである、エフェクトの種類が比較的少ないといった使用上の制限が大きいです。

一方でAfter effectsでは、豊富な演出機能が搭載されており、こんなエフェクトをかけてみたいと思うことはほぼ全て実現できます。様々なエフェクトを組み合わせたり細かく設定したりすることで非常に高度な演出も可能です。

After effectsとAviutlの機能比較②|動作の軽さ・重さ

動画編集をする上で動作が過度に重くならないかどうかは非常に重要です。

After effectsはデフォルトの状態で高度な操作ができるようになっていることもあり、要求されるパソコンのスペックが高く、動作が重くなってしまうことがあります。

それと比較してAviutlでは、基本的な操作に限れば、動画編集ソフトとしては起動や動作が軽く済んでくれます。

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ただしエフェクトをたくさん使う場合は、どちらのソフトを使うにしても動作が重くなっていきますが、After effectsの方がもともと高度な操作には対応しているため比較的動かしやすくなることもあります。

After effectsとAviutlの違いは?【価格・コスト面】

続いては、After effectsとAviutlで価格はどう違うのか解説していきます。

After effectsとAviutlの価格比較|After effects

After effectsはアドビ社製の有料ソフトとなっており、単品で購入する場合でも年間プラン月々払いの場合は通常月額2728円となっています。

エフェクトこそ豊富なものの、類似の動画編集ソフトと比べても高めの値段設定でかつサブスクリプションプランのみとなっています。

After effectsとAviutlの価格比較|Aviutl

AviutlはAfter effectsと異なり、費用がかからず無料で利用できます。

プラグインについてもインターネット上で公開されているものばかりで、完全無料でしっかりと動画編集を行うことができるのが魅力です。

After effectsとAviutlの違い | メリット・デメリット

ここまで機能と価格の大きく2点を比較して見てきました。

ここからはそれらを踏まえての各ソフトのメリット・デメリットについて解説します。

After effectsを使用するメリット

After effectsを使うメリットは以下のようなことが挙げられます。

  • 豊富なエフェクト機能を使って自由度の高い編集ができる
  • Adobe製品との連携ができる

特にAdobe製品との連携は他の類似ソフトにはない機能で、高度な編集をする上でも非常に魅力的な点であると言えます。

After effectsの使用上のデメリット

豊富な機能を有するAfter effectsですが、以下のようなデメリットも抱えています。

  • 有料である
  • パソコンのスペックが必要

パソコンも含め、動画編集にどれだけ費用をかけられるかというのがAfter effectsを利用する上で気になってくる点です。

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但し、After effectsは無料体験版をインストールすることで、7日間無料で使用することができます。PCの動作も含め、まずは無料体験を試してから使用感を確認すると良いでしょう。

Aviutlを使用するメリット

一方、Aviutlを使うメリットとしては以下のようなことが挙げられます。

  • 無料で使える
  • 基本的な操作は比較的軽く行える

やはり無料で使えるというのは大きく、動画編集の導入として使うこともできるソフトになっています。

Aviutlの使用上のデメリット

Aviutlを使う上でデメリットとなってくるのは以下のような点です。

  • プラグインの導入ができないと編集できる幅が狭い
  • 高解像度の動画編集に向かない
  • Windowsでしか基本的には使えない

パソコンの扱いに慣れていないと使いにくいという点が多く、比較するとその慣れがそのまま各種機能を使いこなせるかということにもつながってきます。

ソフトを選ぶポイントは?

After effectsとAviutlのメリット・デメリットまで見てきたうえで、最終的にどちらのソフトを選ぶべきか、いくつかの観点から紹介していきます。

ソフトを選ぶポイント①|動画編集の目的

ソフトを選ぶ1つ目のポイントは、「どんな動画編集をしたいのか」です。

2つのソフトはそれぞれ得意なことが異なるソフトです。

大まかに言えば、エフェクト機能をたくさん使って高度な編集をしたい、MVのような映像をつくりたいなどであればAfter effectsの方が得意です。

ちょっとしたエフェクトをかけたり、簡単な動画編集ができたりすれば十分という場合にはAviutlで問題ありません。

代替品として考えるのではなく、目的に合わせて使用するソフトを決めるのが良いです。

ソフトを選ぶポイント②|使用動画編集ソフトの価格面

2つ目のポイントは「どれだけお金をかけられるか」です。

無料で使いたい、あるいは時折使うことがあるくらいという場合にはAviutl一択です。プラグインなどを使えば有料ソフトにも引けを取りません。

ですが、実際の使用感もソフトによって異なるため、ストレスを感じるようでしたらAfter effectsや有料の類似ソフトに移行する選択肢も考えられます。

また、動画編集をする以上はある程度のスペックを持ったパソコンが必要となり、そこにも費用が掛かります。

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After effectsを使いたいけどスペックが足りるかわからないという場合には、無料体験版が公開されているので、機能の確認も含めそちらを試してみるのも良いでしょう。

ソフトを選ぶポイント③|類似ソフト・代替ソフトとの連携

「他のソフトとの互換性が取れるか」という点もソフトを選ぶうえでのポイントとして挙げられます。

類似の動画編集ソフトとは基本的に互換性がないため、類似ソフト含め編集途中のファイルを移行するといったことはできません。一方After effectsに関しては、同じAdobe社製品との連携ができます。

Illustratorやphotoshopでつくった素材を組み込んだり、Premiere Proと連携して動画をつくったりといった機能はAfter effectsの方でしか使えません。

Adobe製品をうまく組み合わせて使いたいと考えている場合には、After effectsを選んだ方が良いことが多いです。

【まとめ】After effectsとAviutlの違い

今回はAfter effectsとAviutlの機能や価格に関する比較をご紹介しました。

どちらのソフトにも良い点悪い点があり、一概にどちらの方が優れているというわけではありません。

本記事を参考に比較して、自分の使い方に合わせた動画編集ソフトはどちらなのか検討するきっかけになれば幸いです。