Adobeソフトの一つであるAfter Effects（アフターエフェクト）は、動画などの映像を加工するのに特化したソフトです。通常はお金がかかるAfter Effectsですが、実は無料で使える方法があるのをご存知でしょうか。
今回は、Adobe After Effectsを無料で使う方法や有料版との違い、代替ソフトなどついて解説していきます。映像編集をレベルアップさせたいという人は、ぜひ参考にしてください。
Adobe公式ページ⬇︎
https://www.adobe.com/jp/products/aftereffects
After Effectsを無料で使う方法は？
いきなり有料のソフトを購入するのはハードルが高いですよね。
そんな人におすすめなのが、フリーで使えるAdobe After Effectsの体験版を利用することです。ここからは、After Effectsを無料で使うおすすめの方法である体験版の紹介と、反対におすすめできない海賊版について解説します。
無料で使える海賊版Adobe After Effectsは危険！
無料で使えると聞くと、期間やライセンスなどを不正に解除された海賊版のAfter Effectsが思い浮かぶ人もいるかもしれません。
実際にインターネットで検索すると、フリーの海賊版ソフトが見つかることもあります。しかし、無料の海賊版After Effectsは絶対に使用してはいけません。
After Effectsに関わらず、海賊版のソフトをダウンロードすることは法律で禁止されています。違法ダウンロードは著作権侵害の罪に当たり、10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が課せられる重い犯罪です。
また、仮にリスクを負ってダウンロードしたとしても、アップデートに未対応だったりバグが発生したりといった問題が発生する可能性があります。海賊版ソフトは犯罪リスクがあり問題もあるため、インターネット上で見つけてもダウンロードするのは絶対にやめましょう。
Adobe After Effectsを無料で使うには体験版がおすすめ！
After Effectsを無料で使う唯一安全な方法は、Adobeが提供している公式の無料体験版を使うことです。After Effectsの購入を迷っている人や、他のソフトと比較したい人、使い勝手を確かめたい人などにもおすすめです。
無料体験版のAdobe After Effectsには、以下のような特徴があります。
体験版のAdobe After Effectsは、無料だからといって機能の制限は全くありません。無料で使用できる期間は7日間と定められており、無料期間が終了すると自動で有料版に切り替わります。
無料体験版のAdobe After Effectsをダウンロードする方法
無料体験版のAfter Effectsは、以下のリンクからたったの3ステップで簡単にダウンロードできます。
詳しいダウンロード方法は後半で解説しているので、併せてご覧ください。
After Effectsの無料代替ソフト4選
After Effectsの無料期間は7日間のため、永久に無料で使いたい人は代替ソフトも選択肢に入れることができます。ここからは、After Effectsの代わりに使える無料ソフトを4つ紹介していきます。
ただし、どのソフトもAdobe After Effectsと比べると機能性や使い勝手などが物足りないものばかりかもしれません。どのソフトを使い続けるのか、無料体験版のAfter Effectsと比べながら検討するのがおすすめです。
代替フリー映像加工ソフト①｜Davinci Resolve
Davinci Resolveは、動画編集から映像加工まで行える代替フリーソフトです。
Adobeで例えると、After EffectsとPremiere Proの良いとこ取りをしたソフトだと言えます。Davinci Resolveには無料版・有料版の2種類がありますが、無料版でも基本的な操作は叶います。ただし、After Effectsと比べると使える機能や加工が制限されるため、「Davinci Resolveをダウンロードしたのにやりたい加工ができなかった！」という人もいるかもしれません。
Davinci Resolveの魅力は、カラーグレーディングなどの色に関する機能です。そのため、動画編集はAdobe Premiere Pro、映像加工はAdobe After Effects、色加工はDavinci Resolveと使い分けるのがかなりおすすめです。
代替フリー映像加工ソフト②｜AviUtl
動画編集・加工のフリーソフトであるAviUtlは、有志の方達がさまざまなプラグインを制作・配布しているので多くの機能が使えるのが特徴の代替ソフトです。ただし注意すべきポイントは、Windowsでしか使えないということです。Macでも難なく使えるAfter Effectsと比べると、使用できるユーザーは制限されてしまいます。
さらに、After Effectsとは異なりAviUtlには最初から用意されているプリセット素材やパラメータがありません。プラグインの導入やカスタマイズを自分でしなければいけないため、初心者には使いづらいソフトであると言えます。
代替フリー映像加工ソフト③｜Natron
Natronは、オープンソースの映像加工ソフトです。オープンソースとは、ソフトウェアを構成するソースコードが無償で一般公開されていることを指します。そのため、さまざまな有志が継続的に改良しながらアップグレードしていく可能性が高いソフトです。
しかし、Natronには資料や情報が少ないため初心者にはハードルが高いソフトだと言えます。Adobe After Effectsと同じくできることは多いため、ソースコードに苦手意識がない人は試してみてはいかがでしょうか。
代替フリー映像加工ソフト④｜Blender
Blenderは、3DやCGの作成を得意とする代替ソフトです。3DCGがメインの動画編集や映像加工には活用できますが、それ以外の機能はAfter Effectsと比べると劣ってしまいます。
ただし、3DCG制作ソフトとしては有料ソフトにも勝るほど機能が豊富です。特殊効果やモーショントラッキングなど多くの機能が揃っているため、After Effectsと組み合わせて活用するのがおすすめです。
After Effects無料体験版のダウンロード方法
上記で紹介した4つのソフトはAdobe After Effectsと比べると機能やできることが少なく、思い通りの映像加工ができないかもしれません。ハイクオリティな映像作成には、やはりAdobe After Effectsが最適だと言えます。
Adobe After Effectsに興味がある人は、まずは無料体験版から初めて見るのがおすすめです。ここからは、Adobe After Effectsの無料体験版をダウンロードする方法を解説します。たったの3ステップでダウンロードできるため、早速試してみましょう。
無料体験版のダウンロード方法①｜Adobeサイトへアクセス
まずは以下のURLから、Adobe公式のAfter Effects無料体験版ページへアクセスします。
https://www.adobe.com/jp/products/aftereffects
ページ内の「無料で始める」ボタンをクリックすると、上部に「個人向け」「法人向け」「学生・教職員向け」の3つのタブが現れます。
それぞれ金額や条件などが異なるため、該当するものを選びましょう。
無料体験版のダウンロード方法②｜好きなプランを選ぶ
Adobe After Effectsには、「After Effects単体」と「Creative Cloudコンプリートプラン」の2つの種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。
After Effectsだけを使う予定の人は「After Effects単体」、Premiere Proなど他のAdobeソフトを一緒に使いたい人は「Creative Cloudコンプリートプラン」がおすすめです。
特に3つ以上のソフトを使う予定の人は、単体ソフトをそれぞれ申し込むよりもCreative Cloudコンプリートプランの方がお得に利用できます。After EffectsはさまざまなAdobeソフトとの相性が良いため、今は他のソフトを使う予定のない人も将来的には違うAdobeソフトと組み合わせて使う可能性が高いかもしれません。
無料体験版のダウンロード方法③｜選んだプランを申し込む
プランが決まれば、それぞれのプランの右下にある「始める」ボタンを押して申し込みましょう。
メールアドレスを入力し、以下の3つの中から契約内容を決定します。
無料体験版は7日間経つと自動的に有料版に切り替わるため、この段階で契約内容を決めておかなければいけません。年間プランの一括払いが、3つの中では一番お得な契約内容です。
これらの情報の入力が終われば、クレジットカードの情報を入れて申し込みは終了です。申し込みしたその日から、After Effectsの無料体験版が使えるようになります。
無料体験版は7日間使えますが、パソコン上で以下の操作を行うと体験版の期間が終了してしまう恐れがあります。
- 日付 / 時間の設定等を変更する
- アプリケーション内のファイルや、プログラムに変更を加える
- アプリケーションのアンインストール／再インストールを行う
一度試用期間を過ぎたと認識されてしまうと、システムを初期化しない限り、それ以降そのコンピューターでは体験版を利用できなくなります。別のコンピューターをお持ちの場合は、そのコンピュータに再度体験版をインストールしてご利用ください。
引用：Adobe／[購入ガイド] 体験版のご利用方法について
After Effectsの無料版と有料版の違いは？
機能や使い勝手を確かめるために、After Effectsの無料体験版を使う人も多いでしょう。
もし無料版と有料版で仕様が大きく変わってしまうと、確かめる意味がなくなってしまいますよね。ここからは、Adobe After Effectsの無料版と有料版の違いを3つ紹介します。
After Effectsの無料・有料の違いは？｜①使用期間
無料体験版のAfter Effectsは、申し込みしてから7日間しか使えません。機能や使い勝手を試すには十分な期間ですが、永久に使い続けられるわけではないため注意しましょう。7日経つと自動的に有料版に切り替わってしまうため、7日以内に継続するか解約するかを決める必要があります。
一方、有料版のAfter Effectsは支払いを続ける限り好きなだけ使うことができます。最短契約期間は月々プランの一ヶ月ですが、毎月更新することも可能です。年間プランの方が契約金額が安いので、はじめから長期間使う予定の人は年間プランがおすすめです。
After Effectsの無料・有料の違いは？｜②機能制限
無料体験版・有料版関わらず、機能性の違いは全くありません。有料版だけでしか使えない特別な機能などもないため、無料期間中であってもハイクオリティな映像作品を作ることができます。有料版の操作性を確かめたい人も、安心して利用することができます。
After Effectsの無料・有料の違いは？｜③使い勝手
無料体験版だからといって、ショートカットに対応していなかったりロゴが反映されたりということもありません。使い勝手も無料体験版・有料版ともに全く同じなので、切り替わったあともストレスなく使うことができます。
有料でもAfter Effectsが人気の理由
今回紹介した4つ以外にも映像加工ソフトはたくさんありますが、プロ・アマ問わず多くの人が活用しているのが、Adobe After Effectsです。After Effectsが人気なのは無料体験版の間だけでなく、有料版に切り替わった後でも変わらず人気を博しています。
Adobe After Effectsが人気の理由には、以下の3つが挙げられます。
After Effects人気の理由①｜唯一無二の機能性
Adobe After Effectsが人気な大きな理由の一つは、代わりのソフトには真似できない優れた機能性です。豊富な機能を使いこなせば、どんな映像も思い通りに作ることができます。初心者でもプロでも特に魅力的な機能の一部を紹介します。
さらにAdobe After Effectsには数百以上のプリセットが用意されているため、多くの機能を使いこなせない初心者の人も安心です。テンプレートやプラグインを使うだけで、さまざまな表現を使った映像作品が作れます。
After Effects人気の理由②｜利用者数の多さ
Adobe After Effectsは映像加工ソフトとして高いシェア率を誇っているため、使い方や機能に関する情報が多いのも魅力の一つです。使い方がわからなくても、インターネットやYouTubeで検索するだけで、多くの解決策が見つかります。
Adobe公式はサポートコミュニティも用意しているため、わからないポイントを直接質問することも可能です。利用者数が多い分、さまざまな人が回答してくれるでしょう。
また、 After Effectsはさまざまな形式で書き出せるため、ビジネスシーンでも使いやすいです。さまざまなクリエイターが一つの映像を作る場合も、利用者数の多いAdobe After Effectsを使っていれば問題もないでしょう。
After Effects人気の理由③｜他のAdobeソフトとの連携
After Effectsだけでなく多くのAdobeソフトに言えるのが、他のAdobeソフトと組み合わせるとさらにクオリティの高い作品を作ることができる点です。たとえば、Adobe PhotoshopやIllustratorで作成したテキストやグラフィックを加工したり、加工した映像をPremiere Proで編集したりと、組み合わせは無限大です。
Adobe After Effectsを使うだけよりも、他のAdobeソフトと組み合わせた方が表現の幅が広がります。映像作品をパワーアップさせたい人は、さまざまなAdobeソフトを連携させてみてください。Creative Cloudコンプリートプランを選ぶと、20種類以上のAdobeソフトが好きなだけ利用できます。
【まとめ】After Effectsを無料で使う方法
映像加工ソフトのAdobe After Effectsは、体験版を利用することで7日間無料で使うことができます。機能性や使い勝手を確かめたい人や、他のソフトと比べてみたい人はまずは無料体験版をダウンロードしてみてください。
Adobe After Effectsの代わりになるフリーソフトもありますが、機能面を比べるとAfter Effectsよりも劣るものばかりです。クオリティの高い映像作品を作りたい人は、Adobe After Effectsがおすすめです。