Illustratorで複数ページのPDFファイルを作る・読み込む方法!【簡単1ステップ】

Adobe Illustrator(イラストレーター)はデフォルトの設定のままだと、1ページずつの制作が基本です。しかし、ある設定をすると、複数ページを同時に制作・編集することが可能になります。また複数ページのPDFを開くときも、ファイルを開く際に簡単簡単な設定をするだけで複数ペーPDFを一気に開くことができます。

今回は、Illustratorで複数ページを制作する方法複数ページを読み込む方法、そして、別々で作ったIllustratorファイルを一つのPDFファイルにまとめる方法を詳しく解説していきます。

Illustratorで複数ページのPDFファイルを作る方法!

まずは、Adobe Illustratorで複数ページのPDFファイルを作る方法をご紹介します。

【Illustrator】複数ページPDF作成①|新規作成

Adobe Illustratorで複数ページの作成をするためには、まず、通常のドキュメント制作の通り「編集」→「新規」を選択します。

新規ドキュメントパネルの右側、プリセットの詳細の下方にある「詳細設定」をクリックします。⬇︎

すると詳細設定のパネルが出てくるので、「アートボードの数」のところに作りたいPDFドキュメントのページ数を入力します。複数ページの並び順もここで設定することができるので、希望があれば指定しましょう。

後ほどご説明しますが、制作を進めながらページ数を増やすことも可能なので、新規作成のところで必ず最終的なページ数を指定しなくても大丈夫です。⬇︎

「ドキュメント作成」をクリックすると画像のようにアートボートが3枚できました。⬇︎

Illustrator】複数ページPDF作成②|アートボードを編集

制作を進めながらページ数を増やしたり減らしたりしたくなることもあるのではないでしょうか。

そんな時は、ツールバーのアートボードツールをクリックしアートボードを編集できます。⬇︎

アートボードを減らしたい場合には、アートボードツールが選択されている状態で、消したいアートボードを選択しdeleteキーで消去できます。増やしたい場合には、上部の「新規アートボード」をクリックすることでアートボードを増やすことが可能です。⬇︎

アートボードの編集は、アートボードツールからだけでなく、メニューバーの「編集」→「ドキュメント設定」→「アートボードを編集」からも開くことができます。⬇︎

Illustrator複数ページPDF作成③|PDFで保存

Illustratorで作ったドキュメントをPDFで保存する方法を解説します。

保存するには、「ファイル」→「別名で保存」をクリック。⬇︎

保存場所とファイル名を決める際に、ファイルの種類を「Adobe PDF」に変更します。⬇︎

point
保存の際、今後も編集する可能性のあるファイルでない限り「Illustratorの編集機能を保持」のチェックは外すようにすると良いでしょう。チェックがついたままだと、ファイルがとても重くなってしまいます。⬇︎

順番を変えるには?

PDFで書きだしてみたら、順番が違った!なんてことも、もしかしたらあるかもしれません。

書き出しのページ順を確認するにはアートボードパネルを開きます。PDFで書きだす際は、アートボードの上から順番に書き出されるので、順番を変えたい場合は、このアートボードパネルでドラッグ&ドロップして順番を入れ替えてください。⬇︎

アートボードパネルが見つからない場合には、「ウィンドウ」→「アートボード」で開くことができます。⬇︎

Illustratorで複数ページのPDFファイルを読み込む方法!

続いて、複数ページのPDFファイルを開く方法を解説します。

Illustrator複数ページPDFを開く①|開く

まずは、普段ファイルを開くときと同じように「開く」から開きたいPDFファイルを選択します。

Illustrator複数ページPDFを開く②|オプション

Illustratorで複数ページのPDFを開こうとすると、自動的に「PDF読み込みオプション」が開きます。

複数ページを読み込む場合は、ここで「すべて」もしくは読み込みたいページの範囲を選択します。

caution
この時、「最適なパフォーマンスを得るためにPDFページをリンクとして読み込み」のチェックを外してください。ここのチェックが入ったままだと、Illustrator上でPDFの内容の編集ができなくなります。

チェックが外れていくことを確認したら、「OK」をクリックすれば複数ページのPDFを開くことができます。

Illustratorデータを PDFファイルでまとめたいときには?

Illustratorで一枚ずつ作ったドキュメントをPDFでまとめる方法をご紹介します。この方法では、AdobeのPDF編集ソフトであるAdobe Acrobatを利用します。

AcrobatはPDFを開く際にしか使わないという人も多いかもしれませんが、様々なことができてとても便利なアプリケーションです。Adobe CCを契約していれば利用できるので、PDFを編集する際にはぜひご利用ください。

【Adobe Acrobat】PDFファイルを統合

Adobe Illustratorで作ったデータをPDFでまとめる場合には、まず上記で説明したように、IllustratorのデータをPDFで保存してください。

Adobe Acrobatを開いたら、「ツール」タブをクリックし、「ファイルを統合」を選択します。⬇︎

ファイルの読み込み画面が開くので、まとめたいPDFファイルをドラッグ&ドロップをします。⬇︎

つなげたいファイルをすべて入れたら、順番が希望通りに並んでいるか確認してください。順番を変更したい場合にはドラッグ&ドロップで簡単に順番を入れ替えることができます。

あとは右上の「統合」をクリックすることで、表示されているPDFファイルが統合された状態で表示されます。⬇︎

統合されたデータが表示されたら、左上の保存ボタンから、保存場所とファイル名を指定して保存すれば、PDFファイルの統合の完了です。⬇︎

【Adobe Acrobat】PDFファイルの編集も可能

Adobe Acrobatを開いた時のツール一覧を見てわかるとおり、Acrobatがあれば、PDFファイルを0からつくったり、 編集したり、パスワードをかけたりいろいろなことができます。

AdobeCCを利用している方であれば、インストールが可能なので、PDFを扱う際にはぜひとも活用していきたいアプリケーションです。

Illustratorを自由自在にPDF化できて超便利!

Illustratorを複数ページ作成したり、読み込んだりするのは、とても簡単です。

IllustratorでPDFが編集できれば、細かな調整や文字の編集もとても便利に行うことができます。複数ページを読み込めるようになれば、1枚1枚編集するより、アートボードを並べて隣り合うグラフィックのバランスを見ながら編集することも可能。デザインの可能性がどんどん広がること間違いなしです!

また、併せてAdobe Acrobatをインストールしておけば、PDF化した後のファイルもまとめたり、分割したり、編集することも可能です。Adobe CCを契約するなら、いろいろなアプリケーションを存分に活用したいですね!