Illustratorで背景を塗りつぶす方法とは?グラデーションもできる!

Illustrator(イラストレーター)での背景の塗りつぶしについて解説します。Photoshopとは違いIllustratorには背景という概念がなく、背景が必要な場合は図形を背景として設置する必要があります。

なので今回は、図形を背景として設置して塗りつぶしする方法、加えてグラデーションをかける方法まで紹介していきたいと思います。

Illustratorで背景を「塗りつぶす」とは?

Illustratorにおける背景の塗りつぶしについて、その概要を確認していきましょう。

Illustratorに背景という概念はない

実はIllustratorには「背景」という概念はありません。

「アートボード」と呼ばれる画像として書き出しされる部分だけがある状態となり、このアートボード自体に色を付けることはできない仕様です。見た目は白ですが、実体は透明となります。⬇︎

point
なので、背景を設置したい場合は「背景にしたい図形を最背面に設置して背景として扱う」といった理解となります。

「最背面へ設置」という意味は、Illustratorで作成する図形やテキストといった各要素は、それぞれフィルムが重なるような構成となっているので、そういった意味での「最背面(一番下)へ設置」という意味になります。⬇︎

Illustratorにおいての「背景の塗り潰し」とは【図形に色を付ける】こと

「Illustratorに背景という概念はなく、図形を作成して最背面へ配置するだけ」ということから、Illustratorにおける背景の塗りつぶしとは、図形にカラーを設定して一番下のレイヤーへ移動させることと言い換えることもできます。⬇︎

これより下の見出しでは実際に図形を作成し、レイヤーを最背面へ移動させて色を付ける方法を紹介していきます。

Illustratorで背景を「塗りつぶす」方法

Illustratorで図形を背景として設置後、図形を塗りつぶす方法について見ていきましょう。

Illustratorで背景を塗りつぶす手順①|メインとなる図形を作成

まず背景を設置するために、メインとなる図形を設置しましょう。今回は星型を作成していきます。

Illustrator画面左のツールバーにある「長方形ツール」を右クリックすると表示される拡張メニューから「スターツール」を選択します。

選択できたらアートボード上でドラッグして、お好みの大きさの図形を設置しましょう。⬇︎

Shiftを押しながらドラッグすることで、長方形ツールなら正方形を、楕円形ツールなら正円を描くことができます。

Illustratorで背景を塗りつぶす手順②|背景とする図形を作成

次に、背景とする図形を作成しましょう。今回はわかりやすく「長方形」を背景として設置していきます。

Illustrator画面左にあるツールバーより「長方形ツール」を選択し、アートボード上をドラッグしてお好みの大きさの長方形を設置しましょう。

この時点では長方形の大きさを意識する必要はありません。⬇︎

Illustratorで背景を塗りつぶす手順③|アートボードサイズに合わせる

次に、設置した長方形の大きさをアートボードに合わせていきましょう。

アートボードとは、これから作成する画像の「大きさ(サイズ)」となるもので、例えると「画用紙」のようなイメージになります。今回行う作業は、画用紙いっぱいに白い長方形を広げる作業です。

現在、長方形ツールを選択した状態だと思いますので、そのまま、設置した長方形の2つの角をドラッグしてアートボードの大きさまで広げましょう。

最後に画像を書き出す際はアートボードの範囲のみ書き出しされるので、長方形を広げる際はアートボードの大きさを超えても問題ありません。

これでアートボードいっぱいに長方形を広げることができました。

Illustratorで背景を塗りつぶす手順④|図形を最背面へ配置する

長方形をアートボードいっぱいに広げると、手順①で設置した星型が隠れたと思います。

そこで、長方形を星型の後ろ(下のレイヤー)へ変更して、長方形が最背面となるようにレイヤーの並びを変更しましょう。

「選択ツール」の状態で長方形をクリックし、Illustrator画面上のメニューバーより「オブジェクト」→「重ね順」→「最背面へ」と進むことで長方形を一番背面へ設定することができます。⬇︎

長方形を一番後ろへ移動させたのでメインの図形が見えるようになりました。⬇︎

Illustratorで背景を塗りつぶす手順④|長方形を塗りつぶす

最背面へ移動した長方形にカラーを設定しましょう。

画面左のツールバーから「選択ツール」を選択し、長方形をクリックしましょう。すると画面右のオプションパネルで長方形のカラーを変更できるようになります。

オプションパネル内のアピアランス欄に「塗り」の項目がありますが、「塗り」のすぐ左にあるアイコンをクリックするとカラースウォッチが表示されるので、ここからお好みのカラーを選択することができます。

スウォッチからカラーパレットへ切り替えることで16進数での指定など、更に細かいカラー指定も可能です。

これで背景の塗りつぶし作業の完了です。

Illustratorで背景をグラデーションにする方法

最後に、Illustratorで背景色にグラデーションをかける手順について紹介していきます。

Illustratorで背景色をグラデーションにする手順①|グラデーションパネルを開く

単色である背景の図形にグラデーションをかけていきましょう。

今回行う方法は厳密に言うと「図形にグラデーションをかける方法」でもあるので、同じ方法でどんな図形にもグラデーションをかけることができます。

まずIllustrator画面左のツールバーより「選択ツール」をクリック後、背景としている長方形をクリックしましょう。Illustratorでは選択した要素に応じて各パネルの内容が最適化される仕様となっています。⬇︎

次に、画面左のツールバーより「グラデーション」をクリックします。ボタンが小さいので探してみて下さい。

すると図形にグラデーションがかかり、「グラデーションパネル」が表示され、このパネルからカラーなどのグラデーション設定を行うことができます。⬇︎

Illustratorで背景色をグラデーションにする手順②|グラデーション設定

グラデーションパネルからグラデーションの設定を行いましょう。

まず、3種類あるグラデーションの種類「線形グラデーション」「円形グラデーション」「フリーグラデーション」からお好みのタイプを選択しましょう。⬇︎

次に、グラデーションの角度をダウンドロップメニューから選択し、最後にグラデーションスライダー(横長のカラーバー)の両端にある2つの点をダブルクリックから、お好みのカラーを選択します。⬇︎

グラデーションスライダーの下にあるカラーポイント(点)は、バーの下端をクリックすることで数を増やしたり、ドラッグで位置を左右にスライドさせることも可能です。

これらの「グラデーションの種類」「グラデーションの角度」「グラデーションカラーの数・位置」を組み合わせることで、様々なグラデーションを実装することができます。⬇︎

これで背景図形にグラデーションをかける作業の完了です。

Illustratorで背景の色を変えてみよう!

今回はIllustratorで背景を設置する方法・背景にグラデーションをかける方法について解説しました。

Illustratorには背景が存在しないので、背景として図形を配置していない状態でPNG画像として保存すると、背景が透明の画像を作ることができます。

これを利用して丸い図形を背景とすると丸いアイコンなども作成できるので、ぜひ色々と試してみて下さい。