ブログや動画素材として、漫画やイラストを入れたいことも多いですよね。無料素材では思い通りのものがないし、自分で書くのは手間がかかる、、とお悩みの方もいると思います。
Photoshopで人物を漫画風に仕上げる方法!
加工準備|スマートオブジェクト作成
漫画風に加工する前に、準備作業を行います。
人物部分を選択します。クイック選択ツールやなげなわツールを活用しましょう。選択後、「マスク追加」ボタンを押して人物のみのマスクを作成します。
加工用にレイヤーを複製し、右クリックで「スマートオブジェクトに変換」を選択します。スマートオブジェクトにすることで、後で加工作業を修正しやすくなります。
イラスト調に加工|エッジのポスタリゼーション
Photoshopで「エッジのポスタリゼーション」を使用することで、実写の写真をイラスト調に変換できます。メニューバーから「フィルター>フィルターギャラリー」を選択すると、フィルターギャラリーのポップアップ画面が表示されます。
プルダウンメニューから「エッジのポスタリゼーション」を選択します。プレビューを確認しながらエッジの太さと強さ、ポスタリゼーションの数値を調整します。
ドット調に加工|カラーハーフトーン
画像をドット調に加工し、漫画で使われるようなタッチにします。Photoshopでは「カラーハーフトーン」という機能で画像をドット調に加工できます。
メニューバーから「フィルター>ピクセレート>カラーハーフトーン」を選択します。
カラーハーフトーンのボックスが表示されます。次のようにドットの半径や角度を設定します。
画像がドット調に加工されますが、ドットが強過ぎて見えづらい場合は不透明度を調整しましょう。カラーハーフトーンのレイヤーを右クリックし、「スマートフィルターの描画オプションを編集」を選択します。
表示された描画オプションのボックスにて、不透明度を70%に変更します。
次に、くっきりしすぎているドットをぼかして、なめらかにします。メニューバーから「フィルター>ぼかし>ぼかし(ガウス)」を選択します。
プレビューで確認しながら、ぼかし具合を調整します。
文字や吹き出し、背景を追加してアメコミ風に
人物部分を漫画風に加工完了しました。さらに、文字や吹き出し、背景を追加してアメコミ風に編集しましょう。背景はIllustraterで作成してもよいですし、素材サイトから取得してもよいでしょう。
こちらの記事では漫画のような集中線を書く方法を解説しています。合わせてご覧ください。
非公開: Photoshop|漫画風の集中線を描く方法!【簡単3ステップ】でできる!
Photoshopで人物を簡単に漫画風に!|加工例
ポスタリゼーションとカラーハーフトーンを使うことで、簡単に人物を漫画風に加工できます。さらに背景や吹き出し、文字を工夫することでアメコミ風に編集できます。
Photoshopを使って漫画風に編集した人物画像をいくつかご紹介します。
Photoshopで背景を漫画風に加工する方法!
次のような漫画風背景を作成する手順を解説します。
輪郭を作成①|ハイパスと2階調化
まずは、2つのレイヤーから輪郭部分を作成します。加工用にレイヤーを2個複製します。
「フィルター>その他>ハイパス」を選択します。
ハイパスの値を0.3に設定します。
次に、「イメージ>色調補正>2階調化」を選択します。
2階調化の値を126くらいに設定します。
ハイパスと2階調化によって輪郭を抽出したレイヤーができました。
輪郭を作成②|輪郭検出と2階調化
もう一つのレイヤーで、別の方法で輪郭を抽出します。「フィルター>表現手法>輪郭検出」を選択します。
先ほどと同様に2階調化を行います。「イメージ>色調補正>2階調化」を選択し、値を128くらいに設定します。
輪郭検出と2階調化によって輪郭を抽出したレイヤーができました。
ハイパスで加工したレイヤーと輪郭検出で加工したレイヤーを、乗算で合成します。
塗りつぶしを作成①(べた塗部分)|2階調化
塗りつぶし部分も2つのレイヤーを作成し加工していくため、再度背景レイヤーを2個複製します。
まずは、2階調化で黒くべた塗りする部分の範囲を設定します。「イメージ>色調補正>2階調化」を選択し、値を17くらいに設定します。べた塗部分の範囲を調整したい場合は、値を微修正します。
塗りつぶしを作成②(トーン部分)|2階調化
トーン部分の塗りつぶし部分を作成します。
トーンを自分なりにアレンジすることで、オリジナルで味のある背景に仕上げることができます。トーンはIllustraterで作成してもよいですし、素材サイトから取得してもよいでしょう。
まずは使用するトーンを登録しましょう。使用したいトーンの画像を開き、メニューバーから「編集>パターンを定義」をクリックします。
パターン名を入力し登録します。今回は木目模様を登録しました。
べた塗りレイヤーより上の階層のレイヤーを選択し、2階調化でトーン部分の範囲を設定します。
「イメージ>色調補正>2階調化」を選択し、値を130くらいに設定します。トーン部分の範囲を調整したい場合は、値を微修正します。
2階調化した範囲のみをトーンで塗りつぶすため、マスク追加します。
塗りつぶしツールを開き、塗りつぶし方法をパターンに設定します。
塗りつぶしパターンとして、先ほど登録したトーンを選択します。レイヤーマスクを選択し、トーンで塗りつぶします。
これで完成です。写真から、まるで手書きしたような漫画風の背景を作成できました。
Photoshopで風景写真を漫画風背景に|加工例
最初は手順が難しく感じますが、数回行うとすぐに慣れて数分で編集できるようになります。Photoshopを使って漫画風に加工した風景写真の編集例をいくつかご紹介します。
Photoshop|アクションを使った漫画風イラストの作り方
Photoshopのアクション機能を使うと、ワンクリックで漫画風イラストを作ることができます。アクションとは、加工作業をパッケージ化したものです。実行するだけで、アクション内に登録されている一連の作業を自動で行ってくれます。
GTA Effect|写真をイラスト風に
<URL>
『Grand Theft Auto(GTA) Effect』は、ワンクリックで写真を手書きのイラストのように加工することができる無料アクションです。
配布サイトからアクションファイルをダウンロードし、Photoshopから読み込みます。アクションパネルの三マーク(ハンバーガーメニュー)から「アクションを読み込み」を選択し、『GTA-Effect-Action』のアクションファイルを読み込みましょう。
読み込んだ『GTA-Effect』のアクションを選択し、実行ボタンをクリックします。
すると、アクション内に格納された作業が自動で実行され、手書きのイラストのような画像に編集されます。ぼかしの入った背景もいい感じに編集されていますね。⬇︎
必要に応じて文字や吹き出しで装飾すると、ポスターのように味のある作品になります。
このように『Grand Theft Auto(GTA) Effect』を使うと、ワンクリックでクオリティーの高い手書きのイラスト風画像に加工できます。
EasyComic|写真をアメコミ風に
<URL>
https://freedesignresources.net/easycomic-free-photoshop-action/
『EasyComic』は、文字通り簡単にコミック風に編集してくれる無料アクションです。
配布サイトからアクションファイルをダウンロードし、Photoshopから読み込みます。アクションパネルの三マーク(ハンバーガーメニュー)から「アクションを読み込み」を選択し、『EasyComic』のアクションファイルを読み込みましょう。
読み込んだ『EasyComict』のアクションを選択し、実行ボタンをクリックします。
アクション内に格納された作業が自動で実行され、漫画風に編集されます。背景の遠近感も漫画風に表現されています。
必要に応じて文字や吹き出し、背景などで装飾すると、アメコミ風の画像に編集できます。
このように『EasyComic』を使うと、ドット調の漫画風、アメコミ風画像をワンクリックで作成できます。
Photoshopで漫画風イラストの加工をやってみよう!
Photoshopでは写真から漫画風イラストに加工する様々な機能があり、工夫次第でかなりクオリティーの高い作品を作ることができます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、数回行えば慣れて短時間で行えるようになります。ドットの大きさやトーンなど自分なりのアレンジを加えて工夫してみるのも面白いです。
写真から漫画風イラストを作成できるようになれば、表現の幅がぐっと広がりフォトショップ加工が面白くなりますので、ぜひ色々な写真で試してみてください。