【Photoshopが重い】その原因は?対処法と一緒に徹底解説!

Photoshopを使用していると、「フォトショップが急に重くなった」と感じる人は少なくないようです。

Photoshopはプロも使用する非常にハイレベルな機能を搭載したソフトであるため、大量のメモリやシステムリソースを必要とします。そのため、さまざまなことが原因となり、動きが重い状態になってしまうのです。

この記事では、Photoshopが重い・固まる・落ちる・フリーズする状態の原因と対処法を紹介していきましょう。対応さえ覚えてしまえば、深刻な問題ではありませんよ!

Photoshopが重い!遅い!固まる!考えられる原因とは?

Photoshopが重い状態なってしまう理由として考えられる具体的な原因を紹介しましょう。

Photoshopが重い原因について①|メモリ不足によるフリーズ

 

メモリとは一時的にデータを記憶する能力のことを言います。「一時的に」という部分が重要であり、ファイルの保存先の容量の話とは違います。

ファイルの保存先が本棚だとすると、メモリは机の上にある作業台だと考えてください。

作業台にはノート・辞書・鉛筆・紙などを一時的に置けますが、あまりに物があふれてしまうと作業が進みにくくなってしまいますよね。メモリが不足している状態は、そのような状態のことを言います。

自分は意識していなくても作業を続けているうちにメモリは溜まってしまうものなので、メモリがいつの間にが不足してしまうトラブルは珍しくありません。

 

Photoshopが重い原因について②|ヒストリーを残しすぎている

 

ヒストリーとは、Photoshopが記憶してくれている作業履歴です。

例えば、作業を取り消し遡る時に使用する[やり直し]ですが、この機能が有効なのはPhotoshopが作業履歴を記憶してくれているからですよね。

この作業履歴も多ければ多いほどPhotoshopを重い状態にしてしまう原因になります。

 

Photoshopが重い原因について③|キャッシュレベルが高過ぎる

 

キャッシュレベルはファイルを開く速度や作業の応答速度を調整するレベルのことを言います。

・キャッシュレベルが高い→ファイルを開くのは遅い・作業の応答が早い

・キャッシュレベルが低い→ファイルを開くのは早い・作業の応答が遅い

この特徴を考慮して、自分の作業環境にキャッシュレベルが最適でない場合は調整する必要がありますね。

 

Photoshopが重いなら?原因別に最適ソリューションを紹介!

Photoshopの動作が重い・固まる・落ちる・フリーズする状態になってしまう原因を説明しましたが、その原因ごとに対応をすれば動作が遅いなどの多くのトラブルは解消することが可能です。

パソコンのスペック不足かも?と思う前に、原因別の対処法を覚えてしまいましょう。

Photoshopが落ちる・固まる時の対処法①:メモリのクリア

 

Photoshopのメモリ不足への対応には2種類の方法があり、両方を実施すると良いでしょう。

まずは、その都度行う対策としてツールバーの[編集]→[メモリのクリア]を選択します。⬇︎

選択肢には[クリップボード][ヒストリー][すべて][ビデオキャッシュ]が用意されています。

・クリップボード→コピーまたは切り取りした画像または文字などのデータ

・ヒストリー→Photoshopの作業履歴

これらを消去することになりますので、削除しても問題がないか注意してから実行しましょう。

ヒストリーの削除を行うと、[やり直し]を押しても前の作業には戻れません。

 

Photoshopが落ちる・固まる時の対処法②:メモリを設定

 

先ほど、メモリを手動で削除する方法をお伝えしましたが、そもそもPhotoshopの設定を調整してしまう方法を紹介します。

Photoshopのツールバー[編集]→[環境設定]→[パフォーマンス]を開きます。⬇︎

ここで今のメモリ使用量が確認できますね。⬆︎

数値を調整するのは下の赤枠部分です。⬇︎

【作業環境別のパフォーマンス】

・Photoshopの作業と同時に他のアプリケーションよく使用する→50%前後

・Photoshopを中心として作業をすることが多い→60%〜80%

Photoshopに使用するメモリを85%以上に設定してしまうと他のアプリケーションが利用できなくなる場合がありますので、注意してください。

 

Photoshopが落ちる・固まる時の対処法③:ヒストリーを最適化

 

ヒストリーは先ほど紹介した[メモリのクリア]でも消去できますが、初めから記憶する作業履歴の数を制限する方法もあります。

そうすればPhotoshopが膨大なヒストリーを記憶する必要がなくなるので、遅い状態になってしまったPhotoshopの動作を軽くする効果が期待できるでしょう。

先ほどと同じ[環境設定]の[ヒストリー数]に注目しましょう。⬆︎

ヒストリー数は「10〜30」に設定します。その回数以上作業履歴を遡ることができなくなりますが、Photoshopが重い状態になるデメリットを考えればヒストリー数を妥協した方が実用的ですよね。

 

Photoshopが落ちる・固まる時の対処法④:キャッシュレベル選択

 

キャッシュレベルは1〜8の中から選択可能です。デフォルトでは4が設定されていますが、自分が1つのファイルを長く作業することが多ければ数値を高くし、いくつものファイルを開いたり閉じたりしながら作業するのであれば数値を低く設定しましょう。⬇︎

ファイルが開く時間はキャッシュレベルによって早い・遅いが左右されます。

 

普段からPhotoshopが重くならないようにできることは?

Photoshopが重い時の原因と対策を説明しましたが、Photoshopでの作業をスムーズに進めるために普段から気を付ける・または設定しておくと良いことがあります。

快適な作業環境を維持するためにも、ぜひ参考にしてください。

動作が遅い環境にしないために①|フォントのプレビューを使用しない

 

文字入力の回数があまり多くないのであれば、フォントプレビューを使用しない設定にしてPhotoshopの動作を軽くする方法もあります。

ツールバーの[書式]→[フォントプレビューのサイズ][なし]を選択すれば完了です。⬇︎

 

動作が遅い環境にしないために②|レイヤーの調整をして動作を軽くする

 

レイヤーを調整することでPhotoshopの動作が重い・固まる・落ちる・フリーズする状態を防ぐ効果があります。

まず、不要なレイヤーは削除する習慣を付けます。そしてレイヤーサムネールサイズを小さくしましょう。

まずはレイヤーメニュー右端にある図の赤枠ボタンをクリックしてください。⬇︎

[パネルオプション]を選びます。⬇︎

[レイヤーパネルオプション]が開くのでサムネールサイズを選びましょう。⬇︎

レイヤーサムネール表示を無しにすればさらにメモリ消費が抑えられますね。

 

動作が遅い環境にしないために③|ドキュメントを開き過ぎない

 

現段階作業をしていないドキュメントを開いたままにして次のドキュメント作業を進めたりしていませんか?

当然のことですが、ドキュメントの数が多いほどPhotoshopにかかる負担も重い状態になり、Photoshopの動作が重い・固まる・落ちる・フリーズする原因にもなります。

特に理由がない場合は、必要のないドキュメントは閉じるようにしましょうね。

 

動作が遅い環境にしないために④|多くのアプリを同時に立ち上げない

 

こちらはPhotoshopの問題ではありませんが、ドキュメントと同様に使用していないアプリケーションも閉じずに立ち上げたままPhotoshopの作業をするとパソコン全体のメモリ不足の原因になり動作が重い状態になってしまいます。

「後で使うかもしれないから」程度のアプリケーションは都度閉じるようにしましょう。

 

原因と対処法が分かればPhotoshopが重くなっても怖いものなし!

Photoshopが重い・落ちる・固まる・フリーズするような状態は非常にストレスを感じますし、作業も思うように進みません。作業を優先させるあまりに設定を疎かにしてしまう方も多いようですが、作業効率を上げるということの重要性も理解しておきましょう。

今回紹介させていただいたPhotoshopの作業を軽くする方法は簡単なものばかりですが、習慣付けなくてはなかなかできません。毎日の作業で繰り返し行うようにしましょう。