Photoshopといえば、高機能ながら高額なイメージのあるプロ向け画像作成・編集ソフト。しかし、月額980円で利用できるという情報を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、現在このプランはAdobe公式サイト上から隠されており、「フォトプラン 20gb なくなった」といった検索も多くなっています。
この記事では、Photoshopの月額980円プランの内容と契約方法について解説していきます。
Photoshopの月額980円プランとは？
Photoshop（フォトショップ）の月額980円プランとは、「フォトプラン」のこと。現在は価格が改定されましたが、それでもほかのプランと比べ、かなり安価にPhotoshopを利用できます。現在のフォトプランの金額や内容についてチェックしてみましょう。
| フォトプラン20GB | フォトプラン1TB | |
| 年間プラン（月々払い） | 1,180円／月 | 2,380円／月 |
| 年間プラン（一括払い） | 14,080円／年（約1,173円／月） | 28,480円／年（約2,373円／月） |
フォトプラン20GBは1,180円に価格改定！
かつてPhotoshopを月額980円で利用できたのは、「フォトプラン20GB」です。現在は月額1,180円に価格改定されましたが、改定後もほかのプランに比べるとかなり格安。Photoshopメインで使いたい人にとっては見逃せないプランだといえます。
フォトプラン20GBには、Photoshopに加え、写真の編集に長けたLightroomと、オンラインストレージ20GBが付帯します。ほかのプランに比べるとオンラインストレージの容量は少なめですが、データをパソコン上に保存することが多いなら十分でしょう。
フォトプラン1TBは月額2,380円で利用可能
PhotoshopとLightroomが使えるフォトプランには、オンラインストレージ1TBが付帯する「フォトプラン1TB」もあります。こちらは月額2,380円です。
フォトプラン20GBとフォトプラン1TBの差はストレージ容量のみ。使用できるソフトや機能には違いはありません。そのため、フォトプラン1TBは大容量のデータをオンラインに保存したい人が選ぶべきプランだといえるでしょう。
Photoshop月額980円と他のプランの違いは？
フォトプラン20GBは月額980円では利用できなくなってしまいましたが、それでもPhotoshopを利用できるプランの中では格安です。では、他のプランとはどのような違いがあるのでしょうか。
Fresco・Expressも活用するならPhotoshop単体プラン
| 月々プラン | 4,980円／月 |
| 年間プラン（月々払い） | 3,280円／月 |
| 年間プラン（一括払い） | 34,680円／年（2,890円／月） |
Photoshopに加え、FrescoやExpressといったAdobeソフトを活用したい場合は、Photoshop単体プランを選ぶとよいでしょう。Frescoは様々なブラシを搭載したペイントソフト、Expressはテンプレートなどを用いて画像や動画を直感的に編集できるソフトです。
Photoshop単体プランには、FrescoやExpressのプレミアムプランが付属。凝ったイラストの制作をしたい人や、豊富なテンプレートを活用しておしゃれな動画を手早く作りたい人には便利です。オンラインストレージ100GBも付帯します。
ただし、FrescoもExpressも、基本的な機能は無料でも使用可能。その上、Photoshop単体プランにはLightroomは付属しません。Fresco・Expressのプレミアムプランに魅力を感じないなら、フォトプラン20GBの約3倍の価格の単体プランは割高に感じられるでしょう。
コンプリートプランはAdobeの20以上のソフトを使用可能
| 月々プラン | 12,380円／月 |
| 年間プラン（月々払い） | 7,780円／月 |
| 年間プラン（一括払い） | 86,880円／年（7,240円／月） |
Photoshopに加え、IllustratorやPremiere Pro、After EffectsといったほかのAdobeソフトも活用したいなら、コンプリートプランを契約するとよいでしょう。3つ以上のAdobeソフトを使う場合は、それぞれの単体プランやフォトプランを契約するよりお得になります。
さらに、コンプリートプランにはExpressやFrescoのプレミアムプランも付帯。シンプルに動画作成をしたい人や、ブラシを使いこなしてイラストを作成したい人にとっても役立つでしょう。
PhotoshopやIllustratorをはじめとしたAdobeのソフトは、単体で使ってももちろん強力ですが、組み合わせることでできることがより増え、デザインスキルも向上するものです。さまざまなデザインにチャレンジしたいなら、コンプリートプランも検討してみてくださいね。
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Adobe CCの契約形態による料金の違いを押さえておこう
ここまでの解説の中で、「月々プラン」「年間プラン（月々払い）」「年間プラン（一括払い）」の料金について触れてきました。これは、契約形態と支払い方法を表しており、この違いによって料金も変わってきます。
月々プランはその名の通り、毎月契約を更新し、その都度料金を支払うタイプ。いつ解約しても違約金は発生しませんが、年間プランに比べ料金がかなり割高になります。そのため、月々プランは短期間のみ利用する人に向いたタイプだといえるでしょう。
年間プランは1年分の契約を結ぶタイプで、月々プランより割安。ただし、途中解約すると残りの契約期間の半分相当の違約金が発生します。年間プランには月々払いと一括払いがあり、一括払いのほうがより割安ですよ。
Photoshop月額980円を契約する方法
現在は月額980円のプランはありませんが、格安のフォトプラン20GBを契約することは可能。ただし、フォトプラン20GBはほかのプランに比べて契約のプロセスがわかりづらいのが難点です。ここでは、フォトプランの契約について詳しく解説します。
フォトプラン20GBはなくなっていない
フォトプラン20GBは現在日本語版Adobe公式サイト上から隠されているプランで、サイト上をいくら探しても見つけることはできません。しかし、公式サイト上にあるチャットから直接問い合わせることで、契約を行うことができます。
問い合わせ手順は次のとおりです。公式サイト内の「ヘルプ＆サポート」から「お問い合わせ」を選択すると、チャット画面が表示されます。そのチャットに「フォトプラン20GBを契約したい」という旨を入力すると、オペレーターが契約を進めてくれますよ。
チャットが苦手な人は、電話で問い合わせてもOK。Adobeの「購入に関する相談」ページに表示されている個人向けの番号に電話をかけ、オペレーターに「フォトプラン20GBを契約したい」と相談しましょう。
なお、電話もチャットも、オペレーターが対応してくれるのは9:30〜18:00の間のみ。早朝や夜間に電話やチャットを使用してフォトプラン20GBを契約することはできないので注意しましょう。
解約画面からフォトプラン20GBを契約する方法も
すでにフォトプラン1TB・単体プラン・コンプリートプランといったほかのAdobeのプランを契約している場合や、フォトプラン1TBの無料体験版を利用している場合は、解約画面からフォトプラン20GBを契約することもできます。
やり方は簡単。Adobeのほかのプランを契約した状態、あるいは無料体験版を試用期限の7日間ギリギリまで使った状態で、アドビ公式サイト上の「アドビアカウントを管理」ページを表示し、「プランを管理」をクリック。続いて、「プランを解約」を選択しましょう。
すると、さまざまなプランの割引や、別のプランについての案内が表示されます。このとき「フォトプラン20GB」の選択肢が現れるので、これを選択してください。すると、プランをフォトプラン20GBに切り替えて使用することが可能になります。
海外版Adobe公式サイトから契約することもできる
実は、海外版のAdobe公式サイトからも、フォトプラン20GBを契約することが可能。日本版Adobe公式サイトのフォトプランのページを開き、ページ下部左下の「地域の変更」をクリックし、次に「United States」を選択しましょう。
すると、フォトプランのページの表示が英語に切り替わり、フォトプラン20GBについてもばっちり表示されるようになります。ここから契約を進めることができますよ。
ここから契約した場合、ドル円のレート変動によって月々の引き落とし額が変わるので要注意。英語版ページから契約してもPhotoshop自体は日本語で利用できますが、サポートは英語で受けなければいけなくなることにも留意しましょう。
Photoshop月額980円プランのよくある質問
フォトプランを含め、Adobeのプランは複雑で分かりづらいものです。Photoshopはすでに月額980円では利用できませんが、ここではフォトプランのよくある質問について解説します。
よくある質問①｜フォトプランはセールで安く購入できる？
フォトプランがAdobe公式サイトや各ECサイトのセール対象になることは少なめですが、2021年春の新生活応援セールではフォトプラン1TBがセール対象となっていました。また、2022年にも一部ECサイトでセール対象となっていたようです。
よって、確率はあまり高くありませんが、セール期間には少しフォトプランが安くなる可能性もあります。より安くフォトプランを契約したいなら、セール期間にAdobe公式サイトやECサイトをチェックしてみるのもよいでしょう。
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よくある質問②｜フォトプランに月々プランはないの？
フォトプランには20GB・1TBどちらにも月々プランは存在せず、年間プランの月々払い・一括払いのみが提供されています。そのため、1ヶ月程度の短期間のみ使用したい場合には、フォトプランはあまり向きません。
短期間のみPhotoshopを使用したい場合は、まずは1週間無料で使える無料体験版を使うのがおすすめです。その後は、Photoshop単体プランやコンプリートプランの月々プランを利用するか、Photoshopを無料で使い続ける裏ワザを利用するとよいでしょう。
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よくある質問③｜Photoshopが月額980円に戻ることはある？
Adobe CCのプランは近年値上げが繰り返されており、しばらく月額980円をキープしてきたフォトプラン20GBも、2024年より月額1,180円に値上げされてしまいました。近年の傾向から考えると、すぐにフォトプランが月額980円に値下げされることはなさそうです。
かつてAdobe公式サイトに普通に掲載されていた安価なフォトプラン20GBも現在は隠されるようになり、少し値段の高いフォトプラン1TBが推奨されるようになってきたため、今後はフォトプラン20GBが廃止されることも考えられます。
Photoshopを使う予定があるなら、安価なプランが選べるうちに契約して、少しでもお得に使えるようにするのがおすすめですよ。
フォトプラン20GBでお得にPhotoshopを使おう！
月額980円からは値上げされてしまいましたが、それでも月額1,180円でPhotoshopを使えるフォトプラン20GBはとてもお得なプランです。とくにPhotoshopに初めて触れるという人は、まずこのプランからスタートしてみましょう。
動画作成やロゴのデザインなど、やりたいことが増えてきたら、コンプリートプランに切り替えるのもおすすめです。コンプリートプランなら、IllustratorやPremiere Proなどのプロ仕様のソフトを20種以上も使えるので、さまざまなデザインの需要に十分応えられますよ。