Photoshopは作業をするために非常に多くの仮想メモリが必要です。そのため、仮想メモリが不足すると「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」というメッセージが表示されてしまいます。このメッセージが出てしまったら、適切な対応をしなくては状況は改善されません。
この記事ではPhotoshopで「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」というエラーメッセージが出てしまった時のMac・Windowsの両方で使用できる対処法をまとめました。
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Photoshopで「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」と出る原因は?
photoshopを使用していて「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」初めてこのメッセージを見た時には、作業もこれ以上進められなくなってしまうし、どうして良いか分かりませんよね?
MacでもWindowsどちらでもこのメッセージが表示されてしまいます。なぜPhotoshopでこのようなメッセージが出てしまうのか?その理由を先に理解しておきましょう。
「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」の原因①|メモリ不足
Mac・Windowsどちらの場合もPhotoshopでは編集中では作業中に作業履歴などを保存するために仮想メモリを使います。その保存先はコンピュータの内蔵または外付けハードディスクなどが利用されるのですが、その保存先に必要な空き容量がなくなると「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」という警告が出るのです。
内蔵ハードディスクでメモリが不足してしまうなら外付けハードディスクを使用するなどの対応が有効です。
「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」の原因②|設定の問題
Photoshopを初期設定のまま使用していると、自分の作業にはオーバースペックと言える余計な機能を稼働させてしまっている場合があります。そのまま作業を続けた結果、先ほどお伝えしたメモリ不足につながってしまい「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」という警告が出てしまうでしょう。
メモリの改善を検討する前にPhotoshopの設定を見直す必要もありますね。
対処法① Photoshopの【ヒストリー数】を減らす
Photoshopの「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」の警告は主にメモリ不足が要因であるとお伝えしました。外付けハードディスクを取り付ける・交換するというのも有効なのですが、まずはPhotoshopの設定を見直すことから始めます。
これから紹介する【ヒストリー】とはPhotoshopの作業中に[編集]-[取り消し]またはショートカットキー[command]+[Z]で1つ前の作業に戻ることができる機能のことで、この【ヒストリー数】を調整すると「何回前の作業まで戻れるか?」を決められます。
Photoshopの【ヒストリー数】を減らす方法①|環境設定を開く
まずはPhotoshopを開き、ツールバーにある[Photoshop]から[環境設定]-[パフォーマンス]を開きます。⬇︎
Photoshopの【ヒストリー数】を減らす方法②|ヒストリー数の変更
Photoshop環境設定の[ヒストリー&キャッシュ]の項目に[ヒストリー数]がありますので、この数値を減らします。多くの場合初期設定は50になっています。
確かに50回も前の作業まで戻れれば助かることもあるかもしれませんが、一般的にはそこまでの回数は不要であると感じますよね。
⬆︎ここは自分が「前の作業に戻る」を何回行いたいかで変わりますが、10〜20に設定すれば仮想記憶ディスクの圧迫が防げると思います。
対処法② Photoshopの【クリップボードへ転送】を無効にする
ヒストリーの数を減らすだけでも大きな効果を感じられる方が多いようですが、もしあなたがPhotoshopのデータを他のアプリケーションにコピーペーストすることがないのなら、クリップボードへの転送を無効にするのもお勧めです。
Photoshopのクリップボードに大きなデータを保存することがなくなるので、この方法もメモリ不足の問題に対して効果が期待できるでしょう。
Photoshopの【クリップボードへ転送】を無効にする方法①|環境設定を開く
まずはPhotoshopを開き、ツールバーにある[Photoshop]から[環境設定]-[一般]を開きます。⬇︎
Photoshopの【クリップボードへ転送】を無効にする方法②|オプション
Photoshopの初期設定ではチェックが入っている状態で「クリップボードへの転送」という項目がありますので、このチェックを外してください。⬇︎
【空き容量確保】普段からできる対策法まとめ!
MacやWindowsでPhotoshopに「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」という警告が出てしまった時の他処方をお伝えしましたが、Photoshopの設定以外にも普段から気をつけることでパソコンメモリの空き容量を確保できます。
どの対策も簡単なものばかりですので、普段から習慣づけるようにしましょう。
Mac・Windowsで使える空き容量確保対策①|アプリを開きすぎない
一日を通してパソコンで仕事をしていると、今使用していないアプリケーションも開いたままになっていませんか?
アプリケーションが開いている状態は、いつでも作業が再開できるようにアプリケーションがスタンバイをしている状態であり、メモリが使用されているという感覚を持つようにましょう。
可能な限り作業に必要なアプリケーションのみを開くように心がけると良いですね。
Mac・Windowsで使える空き容量確保対策②|ゴミ箱の中身を削除
ゴミ箱に捨てたファイルは[戻す]で復活させられますよね?つまりゴミ箱の中のファイルは完全に削除されていないのです。
そのため膨大な量のデータがゴミ箱に入っていると、やはりメモリ容量を圧迫することになります。
ゴミ箱の中身は定期的に削除するようにすると良いでしょう。
Mac・Windowsで使える空き容量確保対策③|デスクトップのデータ削除
デスクトップにファイルを置くことはメモリ消費につながると言われています。
何でもデスクトップに保存してしまう人もいるようですが、基本的にデスクトップには「何も置かない」もしくは「必要最低限のファイルやショートカット」のみを置くようにしましょう。
無駄なファイルがデスクトップにある方はすぐにファイルを削除してください。
もうPhotoshopの「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」のエラーも怖くない!
Photoshopで「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」というメッセージが出てしまった時の対処法や、普段からパソコンのメモリの空き容量を確保するためにできる方法をお伝えしました。特にゴミ箱のデータ削除・デスクトップの不要ファイルの削除は簡単にできますよね。
どれか1つの方法で状況が改善されるのかはパソコンの環境・アプリケーションの使用用途によっても変わってきます。改善が見られない場合は他の方法もチャレンジしてみましょう!
今回紹介したフォトショップの「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」の警告に対しての対処法はMacでもWindowsでも使用できるので、まずは試してみてくださいね。