Photoshopにはグリッドとガイドという機能があります。
簡単に説明すると、グリッドは編集画面にマス目を表示させる・ガイドは指定の位置に直線を表示させるためのものです。
どちらもPhotoshopの作業を効率化できるツールですので、設定方法や活用方法を身に付け、スムーズに作業が進められるようにしましょう。
Photoshopでグリッドを表示・非表示させる方法
Photoshopでグリッドを表示させると罫線でできたマス目が画像全体に表示されますが、これは作業のためのものなので、印刷や保存したデータには影響がありません。
画像全体のバランスも分かりやすくなるので、画像をレイアウトする時などにとても便利な方法だと言えるでしょう。
Photoshopでグリッドの表示・非表示を操作する方法
まずはグリッドを表示していましょう。
メニューバーから[表示]-[表示・非表示]-[グリッド]を選択します。⬇︎
このように、グリッドが表示されました。⬇︎
同様の作業をもう一度すれば、グリッドを非表示にできます。
グリッドの表示・非表示のためのショートカットキー
Photoshopで画像を加工する時には、グリッドの表示されていない画像も確認しながら作業を進めたいと思うことがありますよね。
その場合には毎回メニューバーを使用していると時間がかかってしまうので、グリッドの表示・非表示を一瞬で切り替えるためのショートカットキー[command]+[@]を覚えましょう。
このショートカットキーを使えば、グリッド表示・非表示が一瞬で切り替えられます。
Photoshopでグリッド罫線の間隔と大きさを設定する方法
表示されたグリッドは自由に罫線でできたマス目の間隔を変えられます。
作業内容によって最適なグリッド間隔にすれば、どのような作業にも使いやすくなりますね。
グリッドの設定には、メニューバーから[Photoshop]-[環境設定]-[ガイド・グリッド・スライス]を選択します。⬇︎
ガイド・グリッド・スライスの環境設定が開きました。⬇︎
この部分にグリッドの設定を変えてみましょう。
先ほどまで25mmに設定されていたグリッド線の数値を10mmに変更してみます。⬇︎
グリッドの罫線が細かくなりました。
Photoshopでグリッドの色や薄さを変える方法
先ほどと同じPhotoshopのガイド・グリッド・スライスの環境設定を使えば、グリッドの間隔だけでなく、カラーやスタイルも変更できます。
設定を変更してグリッドのカラーを青に変えてみました。⬇︎
グリッドのスタイルを点線にして分割数を調整すると、このようにグリッドが薄く変わります。⬇︎
グリッドはグリッド自体も自分の好みにデザインが変えられるということです。
Photoshopでガイドを表示・非表示させる方法
ガイドもグリッドと同じく作業を効率的に進めるためのツールなので、印刷や保存したデータに影響を与えません。
また、ガイドは使う罫線の数が選べますし位置の移動が可能なため、グリッドよりも自分の作業に合わせた使い方ができるでしょう。
ガイドを使う前に定規を表示させる
Photoshopでガイドを表示させる方法は2つありますが、まず最初にPhotoshopの画面内に定規を表示させます。
そのためには、メニューバーの[表示]-[定規]を選びましょう。⬇︎
このように画像の上部と左部分に定規が表示されました。⬇︎
ガイドの作成にはこの定規を使用します。
Photoshopの定規からガイドをドラッグする
先ほど表示させたPhotoshopの定規に一度カーソルを合わせたまま、画像にドラッグすればガイドが作成されます。
ガイドが必要な位置まで動かしましょう。⬇︎
縦のガイドも同じように作成します。
⬆︎ガイドは何本でも作成できますので、作業に必要な数を用意してください。
ガイドの表示・非表示のためのショートカットキー
グリッドと一緒ですが、ガイドも作業中に表示・非表示を繰り返すことがあるでしょう。
そのためにはガイドの表示・非表示のショートカットキー[command]+[:]を使います。
このショートカットキーを使えば簡単にガイドの表示・非表示が操れますね。
Photoshopで作成したガイドの位置を移動する
Photoshopで作成したガイドはツールバーの[移動ツール]を使用すれば自由に位置を変更できます。
まずはツールバーから[移動ツール]を選び、一度ガイドの上にカーソルを置いてから再度ガイドをドラッグしてみてください。
ガイドが自由に移動できるようになっています。⬇︎
Photoshopで作成したガイドの位置を値で設定して作成する
先ほどは定規を使用してガイドを作成しましたが、フォトショップでガイドを作成するもう1つのやり方として、ガイドの位置を値で指定して作成する方法があります。
その場合は、まずメニューバーから[表示]-[新規ガイド]を選びます。⬇︎
新規ガイドの設定画面が開くので、こちらでガイドの位置を設定しましょう。⬇︎
ここでは水平方向を基準に100pxの位置を指定してみます。⬇︎
水平方向の上から100pxの位置にガイドが作成されました。⬇︎
Photoshopで作成したガイドで画像を2分割する
画像を上下や左右で分割してレイアウトを考えたい時にもガイドが使えます。
先ほどのガイドの位置を指定する場面で、画像のように50%と入力してみましょう。⬇︎
水平なら横に2分割・垂直であれば縦に画像を2分割にできます。⬇︎
その他の4分割や6分割などもパーセンテージを使用できますので、試してみてください。
Photoshopで作成したガイドを消す方法
ここからは、Photoshopで作成したガイドを削除する方法を説明します。
ツールバーから再度[移動ツール]を選択し、ガイドを定規の上までドラッグしましょう。これでガイドは削除されます。⬇︎
また、一度に全てのガイドを消す方法としてはメニューバーから[表示]-[ガイドを消去]を選んでください。⬇︎
複数のガイドを一度に消すにはこちらの方が早いですね。
Photoshopでグリッド・ガイドを使うメリットとは?
Photoshopのグリッド・ガイドはどのような時に使用するものなのでしょうか?いくつもの活用方法があると思いますが、ここでは代表的なグリッド・ガイドを使用するメリットをお伝えしましょう。
グリッド・ガイドを使うメリット①|分割レイアウトがしやすい
⬆︎このようなレイアウトを作成したいと思った時に、ガイドがあれば簡単にデザインができますね。
印刷データはもちろんですが、Webデザインでも分割レイアウトはよく使用されるでしょう。
グリッド・ガイドを使うメリット②|画像の配置がしやすい
画像を複数配置するようなデザインを作成したい時に、グリッドとガイドを使うことで美しく画像を並べられます。
グリッド・ガイドを使うメリット③|パターンが作成しやすい
ストライプやタータン柄など均等に線を使用するようなデザインも作りやすくなるため、パターンを簡単に作成できるようになります。
自分だけのオリジナルパターンを作るのも難しくありません。
Photoshopのガイドとグリッドを使って複雑な作業もやりやすく!
Photoshopのガイドとグリッドを使用する方法や、その活用方法について説明いたしました。
ガイドとグリッドに慣れると画像全体のバランスを確認しやすくなりますし、Photoshopでスムーズな作業が可能になるツールですので、積極的に使いこなすようにしましょう。