Photoshop(フォトショップ)には画像や文字に影をつけるための機能がたくさんあり、形に合わせた自然な影をつくることができます。
Photoshopのドロップシャドウを使って影をつける方法
画像に影をつける|ドロップシャドウを使って影をつける
まずは、影をつけたい画像を用意します。
画像を選択して、一番上のメニューバーから「レイヤー」→「レイヤースタイル」→「ドロップシャドウ」をクリックします。
すると、画像に影がつくようになります。
また、ドロップシャドウの設定画面も現れるので、描画モードや不透明度の数値を調整して自然な仕上がりに変えることができます。
画像に影をつける|ドロップシャドウの設定
Photoshopで使えるドロップシャドウの「構造」の各設定について上から順に説明していきます。
▶描画モード
選択している画像とカラーパネルとの組み合わせで見た目を決めることができます。
基本的にはデフォルト設定の「乗算」で大丈夫です。
▶不透明度
影の濃淡を変えることができます。数値が低いほど薄く自然な影になります。
▶角度
影をつける方向を変えることができます。
▶距離
画像からの影の距離を変えることができます。数値が大きいほど画像の浮き具合が大きくなります。
▶スプレッド
影の境界線の太さを変えることができます。
▶サイズ
影の大きさを変えることができます。
Photoshopで文字を打つ|ドロップシャドウを使って影をつける
Photoshopで影をつけたい文字を打っていきます。画面左側のツールバーから「文字ツール」を選択し、テキストを入力します。
文字に影をつける|ドロップシャドウを使って影をつける
テキストを入力したら、画像に影をつける方法と同様に操作します。
テキストを選択し、メニューバーから「レイヤー」→「レイヤースタイル」→「ドロップシャドウ」をクリックします。
ドロップシャドウの設定画面が開いたら、自然な見た目になるよう数値などを調整して完成です。
Photoshopの変形機能を使って影をつける方法
Photoshopの変形機能を使って影をつける|シルエットをつくる
まずは影となるレイヤーを作成していきます。
ツールバーから「オブジェクト選択ツール」または「クイック選択ツール」を選び、影をつけたい画像を選択します。今回紹介する方法では「オブジェクト選択ツール」を用いています。
画像に沿った選択ができていることを確認したら、メニューバーの「レイヤー」→「新規」→「レイヤー」からレイヤーを追加します。
設定したレイヤーが追加されていることが画面右下のパネルから確認できます。
次に、メニューバーの「編集」→「塗りつぶし」を選択します。
塗りつぶしの設定画面が出たら、「内容」を「ブラック」にして「OK」を押すとシルエットが出来上がります。
Photoshopの変形機能を使って影をつける|影を変形する
次に、Photosopの自由変形機能を使って影を自然な形に変えていきます。
メニューバーの「編集」→「自由変形」を選択します。
枠が表示されたら、「Alt」+「Ctrl」キーを押しながら上部真ん中の四角をドラッグすると平行な形を維持したまま影を変形できます。
「Ctrl」キーだけを使うと、さらに自由に変形ができます。
形をつくることができたら、影を自然な位置につけるよう移動ツールを選択して影を移動させます。
このままでは影が前に出たままなので、影をつけたい画像の後ろに入れ替えます。
画面右下から影を作ったレイヤーを選択し、影をつけたい画像の下にドラッグすると、影が画像の背面に回ります。
これで自然な形の影が出来上がりました。
Photoshopでつけた影を自然に馴染ませるコツ
Photoshopでつけた影を自然に馴染ませるコツ|不透明度
シルエットのままでは影が濃すぎるので、自然な薄さの影を作ります。
Photoshopの画面右下にある「不透明度」を選び、数値を下げます。
影が薄くなり、自然な見た目になりました。
Photoshopでつけた影を自然に馴染ませるコツ|ぼかし機能
作った影は画像の形がハッキリしているので、Photoshopのぼかし機能を使ってより自然な影にしていきます。
ツールバーから「ぼかしツール」を選択します。
上部のオプションバーからぼかす範囲の直径や強さを調整します。
Photoshopでつけた影を自然に馴染ませるコツ|グラデーション
実際の影は物体から遠くなるほど薄くなる性質があります。
そこで、Photoshopのグラデーション機能を使って影に濃淡をつける方法をご紹介します。
ツールバーから「グラデーションツール」を選択します。
影のレイヤーを選択した状態で、メニューバーの「レイヤー」→「レイヤーマスク」→「すべての領域を表示」を選択します。
レイヤーマスクが設定されました。
薄くしたい方から濃くしたい方に向かってドラッグします。
すると、影が遠くなるにつれて薄くなり、さらに自然な見た目になりました。
Photoshopでつけた影を自然に馴染ませるコツ|ブラシ機能
Photoshopのブラシ機能を使って、影に自由に濃淡をつける方法をご紹介します。
ツールバーから「ブラシツール」を選択して、上部のオプションバーからブラシ範囲の直径や不透明度を調整します。
また、画面右上のカラーパネルで色を変えることでもブラシの濃淡が調整できます。
影のレイヤーのレイヤーマスクを選択した状態で影の上をドラッグします。
これで、より自然な影をつくることができました。
Photoshopで影をつける時の注意点
影の見た目に注意!
Photoshopでは自由に影をつけることができますが、影が大きすぎたり濃すぎたりすると、かえって不自然な見た目になってしまいます。
また、影と画像との距離が近すぎても離れすぎていても、自然な立体感が生まれません。
実際の物に光を当てるとどんな影ができるのか、確かめながら作成するのが自然な影をつくるコツです。
影の向きに注意!
Photoshopで影をつけるときには、光と物体の位置関係も重要です。
もし、いろんな画像に影をつけて同じ場所に並べたときに、影が全く違う方向を向いていたら不自然に見えてしまいます。
また、別々の場所に置いてあるのに影がまったく同じ方向を向いてしまっていても違和感を生んでしまいます。
全体像が自然になるように意識しながら影をつけるようにしましょう。
選択しているレイヤーに注意!
自由変形機能を使ったときには「影をつける画像」「影」「影のレイヤーマスク」の3種類を使い分けましたが、使いたい機能に対して誤ったレイヤーを選択していると思い通りに機能が使えません。
うまくできないと思ったときは、正しくレイヤーが選択されているか、ちゃんと確認するようにしましょう。
例えば、Photoshopのブラシ機能を使って影の濃淡を変えたいときに影のレイヤーを選択した状態であると、影ではなくその周りにしかブラシが適用されません。
この場合は横にあるレイヤーマスクをクリックして、選択された状態に直しましょう。
また、選択ツールを使っていない場合にも正しく機能が適用できないことがあります。
うまくできないと思ったときは、正しくレイヤーが選択されているか、選択ツールを使い忘れていないかをちゃんと確認するようにしましょう。
Photoshopで自然な影の付け方をマスターしよう!
フォトショップで画像に影をつける方法を2つご紹介しました。
ブラシだけで影をつけたり、図形を利用したりすることでも自然な影を演出できます。また、フォトショップでは画像そのものの明るさを調整することで影をつくり、立体感を持たせることもできます。
いろんな機能を組み合わせて自然な影をつくってみてください。