Premiere ProとRushの違いは?項目別に徹底比較!【動画編集ソフト】

動画編集ソフトのAdobe Premiere(アドビ プレミア)には、「Pro」「Rush」「Elements」の3つの種類があります。Elementsは初心者向けの簡単バージョンですが、Adobe Premiere Pro・Adobe Premiere Rushはどちらも本格的な動画編集が可能です。

では一体、両者にはどんな違いがあるのでしょうか。今回は、そんな2つのソフトの違いを徹底的に解説します。

Premiere ProとRushの違い | 価格

  

Adobe Premiere Pro・Adobe Premiere Rushの違いについて、まずは価格面から見ていきましょう。どちらもAdobeが提供する動画に特化したソフトではありますが価格面には違いがあります。

  

Adobe Premiere Proの価格は3種ある|価格の違い

  

最新のAdobe Premiere Pro CCは、サブスクリプションタイプしかありません。サブスクリプションとは、以下の意味を持つ言葉です。

  

サブスクリプションとは、商品の購入代金やサービスの利用料を毎回請求するのではなく、一定期間利用することができる権利に対して料金を請求するビジネスモデルです。一般的には、料金を支払っている間は自由に商品やサービスを利用することが可能ですが、契約が終了するとそれらは利用できなくなります。

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つまり、使う時期の分だけの料金を支払うことができる料金形態ということです。

Adobe Premiere Proの価格は以下の通りです。

  

  

Adobe CCコンプリートプランとは、Premiere Proのほかに20種類以上のソフトが使い放題のプランです。動画編集以外にも写真編集や管理、グラフィックデザインをする可能性がある場合は、PhotoshopやIllustratorが使えるコンプリートプランがおすすめです。

  

Adobe Premiere Proの単体プランを購入した場合、支払い方法によって総額が異なります。

  

  

1年以上使う見込みがあれば、年間プランを一括で支払う方法一番安くAdobe Premiere Proを購入できます。

  

Adobe Premiere Rushは無料で使える|価格の違い

  

Adobe Premiere Rushには、3つのプランがあります。

  

  

スタータープランとモバイルプラン機能に制限があるものの無料で使うことができるので、一度試してみたい方にはおすすめです。

  

Adobe Premiere Rushも、Premiere Pro同様サブスクリプションしかありません。それぞれの価格は、以下の通りです。

  

  

実はAdobe Premiere Proの単体プランを購入すると、Adobe Premiere Rushも使えます。この先ずっとRushしか使わない方は単体プランで問題はありませんが、将来的に機能面が充実したPremiere Proを使う予定のある方はPremiere Proの単体プランを。PhotoshopやIllustratorなどの他のソフトを使う可能性がある方はコンプリートプランを選ぶのがおすすめです。

  

Premiere ProとRushの違い  | 機能

  

価格面の違いを挙げると、Adobe Premiere ProよりもRushの方が低価格で購入でいることがわかりました。次に、重要な機能面の違いを見ていきましょう。

  

Premiere ProとRushの機能の違い①|クオリティ

  

  

Adobe Premiere Proは、プロ仕様の本格的な動画ソフトです。CMなどの短い動画から、映画クラスの長時間動画まで、さまざまな動画編集に向いています。

Adobe Premiere Proさえあればたくさんのことができるので、初心者の方がすべてを使いこなすには難しいのがデメリットのひとつです。

  

Premiere Proと違いAdobe Premiere Rushは、Premiere Proに比べると使える機能は多くありません。

レイヤーが4つまでなので5つ以上のマルチタスクができなかったり、エフェクトが限定されていたりする点において、物足りなさを感じる人も多いのではないでしょうか。しかしその分、操作が簡単というメリットもあります。

  

Premiere ProとRushの機能の違い②|保存先&作業環境

  

  

Adobe Premiere ProはPC上で編集を行い、使っているPC上の好きな場所に保存することができます。外付けのHDDやSSDに繋ぐと、容量を気にせず保存することも魅力のひとつです。

書き出し形式が選べるので、さまざまなメディアの動画を作ることもできます。

  

Adobe Premiere Rushはスマホ・タブレット・PCといったあらゆる媒体で動画編集ができます。そのため、外出先でも確認や編集ができるのが大きな魅力です。保存先がクラウドのみと決められているため、データ容量には気をつける必要があります。

さらに書き出し形式にも制限があるため、YouTubeやSNSなどといった一部のメディア用の動画しか作ることができません。

  

  

Premiere ProとRushをお得に利用する方法は?

  

Adobe Premiere ProとRushの価格や機能の違いがわかったところで、まずは一度どちらのソフトが自分に合うのか試してみたいですよね。Adobe Premiere ProとRushは、条件が合えばお得に利用することが可能です。

  

どういった条件が必要か、それぞれ詳しく解説していきます。

  

7日間だけ無料で体験する|Adobe動画ソフトをお得に使う

  

Adobe Premiere Pro・Rushに限らず、多くのAdobeソフトは7日間無料でお試しすることができます。どちらのソフトが合うか迷っている方は、どちらも無料体験してみて検討すると良いでしょう。

  

caution

注意すべきポイントは、Adobeの無料体験は7日を過ぎると自動的に有償プランに切り替わることです。7日間の間に解約しないと最低1ヶ月分の料金が発生してしまうので、不要なソフトはなるべく早く解約しましょう。

  

コンプリートプランを契約する|Adobe動画ソフトをお得に使う

コンプリートプランは、Adobe Premiere ProやRushといった動画編集ソフトをはじめ20以上のAdobeソフトが使い放題のプランです。CGなどの特殊加工できるAfter Effectsやアニメーション動画が作れるAnimate CC、音声編集ができるAuditionなど、動画に関係するソフトも多数あります。

Adobeソフトの単体プランは638円〜2,727円です。コンプリートプランを利用すると月6,248円でたくさんのAdobeソフトが使えるので、3つ以上のソフトを使う予定の方はコンプリートプランがお得です。

学生・教職員用プランを契約する|Adobe動画ソフトをお得に使う

コンプリートプランに限り、学生や教職員の方は65%以上安く購入することができます。しかし、学生でも教職員でもないという方も多いですよね。そんな方も、学生・教職員価格でお得に購入する方法があります。

その方法とは、Adobeのスクールパートナーである学校の講座を受講することです。スクールパートナーとは、Adobeが推奨しているトレーニングプログラム制度です。

アドビ スクールパートナープログラムとは、製品の使い方を最初から学びたいビギナーの方から、スキルを習得してキャリアアップを目指す方まで、幅広い方々に独自の教材およびトレーニングサービスを提供するパートナーを認定するプログラムです。

本プログラムには「プラチナスクールパートナー」「ゴールドスクールパートナー」「ブロンズスクールパートナー」の3種類があります。

アドビスクールパートナープログラム/Adobe

日本では4つの学校が認定されており、この4校でプログラムを受講するとAdobeソフトを学生料金で買うことができます。

【まとめ】Premiere ProとRushの違い

動画編集ソフトのAdobe Premiere ProとRushには、それぞれ価格面・機能面に違いがあります。Adobe Premiere Proは値段が高い分、プロ仕様の本格的な動画を作るのにおすすめです。

Adobe Premiere Rushは値段も安く操作も簡単なので、初心者でも簡単に動画を作ることができます。それぞれの違いを知った上で、どちらのソフトを使うべきか検討してみてください。