Adobe(アドビ)After Effects(アフターエフェクツ)で編集作業やアニメーション作成を効率的に進められる、ショートカット。
たくさんあるショートカットですが、よく使うものは決まっています。全て覚えられなくても問題ありません。今回は定番のショートカットやおすすめカスタマイズを紹介します。
※解説はMacの場合で解説しています。Windowsの場合はCommandをControlに、OptionをAltに差し替えてください。
よく使われるAfter Effectsのショートカット一覧
個人差や作業内容にもよりますが、よく使うショートカットは以下の通りです。
その中でも特に使用頻度の高いものは★マークを付けました。
操作 | Windows | Mac | |
★ | 新規コンポジション作成 | Ctrl+N | Command+N |
★ | コンポジション設定 | Ctrl+K | Command+K |
新規平面レイヤー作成 | Ctrl+Y | Command+Y | |
平面レイヤーの設定 | Ctrl + Shift + Y | Command + Shift + Y | |
★ | プリコンポジション | Ctrl + Shift + C | Command + Shift + C |
★ | レイヤーの複製 | Ctrl + D | Command + D |
★ | レイヤーの分割 | Ctrl + Shift + D | Command + Shift + D |
★ | レイヤーのエフェクトを開く | E | E |
レイヤーのマスクを開く | M | M | |
★ | レイヤーの位置を開く | P | P |
★ | レイヤーのスケールを開く | S | S |
★ | レイヤーの回転を開く | R | R |
★ | レイヤーの不透明度を開く | T | T |
★ | レイヤーの全キーフレームを開く | U | U |
レイヤーの全パラメータを開く | Ctrl + @ | Command + @ | |
★ | イージーイーズを設定 | F9 | F9 |
1フレーム先に進む | Ctrl + → | Command + → | |
1フレーム前に戻る | Ctrl + ← | Command + ← | |
10フレーム先に進む | Ctrl + Shift + → | Command + Shift + → | |
10フレーム前に戻る | Ctrl + Shift + ← | Command + Shift + ← | |
ワークエリアの開始を現在の時間に設定 | B | B | |
ワークエリアの終了を現在の時間に設定 | N | N |
コンポジションの作成・設定のショートカット
・新規コンポジション作成
After Effectsを開いてまず初めにする操作です。
新規コンポジションはコントロールパネルや初期画面、プロジェクトパネルのアイコンからでも作成することができます。
・コンポジション設定
作成したコンポジションの設定を変更します。
・プリコンポジション
選択したレイヤーやコンポジションをプリコンポーズします。
レイヤーのパラメーターを開くショートカット
・レイヤーのスケールを開く
・レイヤーの位置を開く
・レイヤーの回転を開く
・レイヤーの不透明度を開く
・レイヤーのエフェクトを開く
・レイヤーの全パラメーターを開く
レイヤーのキーフレームに関わるショートカット
・レイヤーの全キーフレームを開く
・イージーイーズを設定
ワークエリアの開始・終了を現在の時間に設定
After Effectsのショートカットを変更する方法
After Effectsのショートカットを変更するには、割り当てられていないキーにショートカットを新しく割り当てる方法と、既存のショートカットを変更する方法があります。
現在のショートカットを確認する①
まずは、現在のショートカットを確認してみます。
Command+Option+’(シングルクォーテーション)、もしくは編集/キーボードショートカットで確認できます。Windowsの方は、Ctrl+Alt+’(シングルクォーテーション)です。
- グレー:ショートカットが割り当てられていません。
- 紫:アプリケーション全体で機能するショートカットが割り当てられています。どのパネルが選択されているかに関係なく機能します。
- 緑:パネル固有のショートカットが割り当てられています。そのパネルが選択された時のみ機能します。
- 紫と緑の両方:アプリケーション全体/パネル固有、両方で機能するショートカットが割り当てられています。
パネルのショートカットとアプリケーションのショートカットに同じショートカットが割り当てられている場合、そのパネルがアクティブになると、アプリケーション全体で使用するショートカットは機能しないようになっています。
現在のショートカットを確認する②
コマンドリストで任意のコマンドを選択してみましょう。
または、キーボードの図から、色がついているキーをクリックしてみましょう。
キーに割り当てられているショートカットが、修飾キーも含めて一覧で表示されます。
画像は、,(コンマ)の場合
- None(なし):キー単体で機能するコマンド
- ⌘:そのキー + Commandキー を押すことで機能するコマンド
- Shift + ⌘:そのキー + Shift + ⌘キー を押すことで機能するコマンド
そのほかのキーも同じです。
ショートカットを変更する
コマンドリストのショートカット列で、コマンドにショートカットを割り当てることができます。
①コマンドを選択します。
左上のコマンドのカテゴリでカテゴリを限定するとコマンドを探しやすくなります。
また、検索フィールドでコマンドを入力し、検索することもできます。
②コマンドを選択し、ショートカットをテキストフィールドに入力します。
※すでに割り当てられているショートカットの場合は、テキストフィールドにデフォルトのキーが入力されていますが、変更する際はデフォルトショートカットの隣のフィールドにキーを入力します。
必要のないショートカットは「×」をクリックして削除しておいてもよいでしょう。
③「OK」をクリックして保存します。
カスタマイズすると、左上のプリセットが「カスタマイズ.txt」という名前に変更されます。
他のPC環境で同じショートカットを使用する場合
他のPC環境で、カスタマイズしたショートカットの設定をそのまま引き継ぎたい場合は、ショートカットの設定を保存して、「〜.txt」というファイルを以下の場所にコピーします。
使用したいPCのFinderから、ライブラリ/Preference/Adobe/After Effects/(バージョン)/aeksの中にファイルをコピーすれば、ショートカットキーをそのまま引き継ぐことができます。
編集速度が上がるショートカットのカスタマイズを紹介!
作業内容や、個人差はありますが、設定しておくと便利なショートカットを紹介します。
基本的には、右手がマウス操作、左手でショートカットを扱えるようにしておくと便利です。
タイムラインパネルでの時間の拡大・縮小
タイムラインパネルの時間を拡大・縮小するには、タイムラインパネル下部にあるスライダーで行う方法と、あらかじめ設定されているショートカットを使用する方法があります。
しかし、ショートカットは、カット^(ハット)、;(セミコロン)や、-(マイナス)、=(イコール)などキーボードレイアウトによってばらつきがあります。
左手で操作しやすい、「X」キーや「Z」キーなどに割り当てると便利です。
選択したレイヤーのビデオスイッチを切り替え
Shift + V
レイヤーの表示・非表示をオン/オフできるようになります。
レイヤーのソロ表示
Shift + S
レイヤーを単体で表示するソロ表示にします。
プロジェクト内のレイヤーソースを表示
Shift + F
選択しているレイヤーソースをプロジェクトパネルに表示します。
After Effectsのショートカットが効かないときは?
ショートカットがうまく機能しない時の原因をあげてみました。
日本語入力になっている
日本語入力になっている場合、1文字目は機能する場合がありますが、続けてショートカットを入力すると2文字目からは機能しません。
例:位置「P」キーを押した後、スケール「S」キーを押す場合
パネルが選択されていない
パネル固有のショートカットを使用する際に、そのパネルがアクティブになっていない(選択されていない)と機能しません。
例:ワークエリアの開始点を設定:「B」キー
タイムラインパネルがアクティブになっていないと機能しません。
キーボードのレイアウトが異なる
PCのキーボードレイアウトが異なると、デフォルトで割り当てられているショートカットも異なる場合があります。デスクトップとノートパソコンでは、キーボードレイアウトが異なります。
また、PC購入の際にUSキーボードの配列にしている場合もショートカットが異なります。
USキーボードの場合、初期のショートカット設定を確認する際には右上のレイアウトを「en」に設定、左上の「Keyboard Layout Preset」を英語表記の「After Effects Default.txt」に設定します。
After Effectsのショートカットを覚えよう!
After Effectsのショートカットについて紹介しました。
公式サイトにはショートカット一覧が掲載されています。
■After Effects のキーボードショートカット
https://helpx.adobe.com/jp/after-effects/using/keyboard-shortcuts-reference.html
多くのショートカットが掲載されていますが、よく使うものを覚えておくだけでも作業効率化に繋がります。
紹介したショートカット以外にも「Ae ショートカット おすすめ」などで検索し、カスタマイズしてみてもよいでしょう。ぜひ参考にしてみてください。