スパイラルツールの他にも渦巻きを作成できるツール・方法があるので、具体的に見ていきましょう。
Illustratorで平面の渦巻きを作る方法
では基本的な渦巻きを作る方法を紹介していきます。
スパイラルツールを選択|Illustratorで平面の渦巻きを作る方法
Illustatorには「スパイラルツール」という渦巻き作成用のツールがあるので、そちらを使用して渦巻きを作成していきましょう。
Illustrator画面左のツールバーにある「直線ツール」を右クリック・もしくは左クリック長押しから拡張メニューを展開し、「スパイラルツール」を選択します。
スパイラルツールを選択した状態でアートボード上をクリックすると、スパイラル設定用のパネルが表示されます。
設定パネルを編集|Illustratorで平面の渦巻きを作る方法
設定パネル内を編集していきましょう。
今回は、「半径」に200pxを指定し、「円周に近づく比率」を90%、「セグメント数」20と設定します。
「スタイル」は渦巻きの向きなので、お好みのほうを選択しましょう。この状態で「OK」と進むと渦巻きが作成されます。⬇︎
これで渦巻き作成の完了です。
設定パネルの各項目について、「半径」は渦巻きのサイズ、「円周に近づく比率」は大きいほど渦巻きらしく、小さいほど渦巻きから遠ざかるような外観となります。
渦巻きは設定パネルを介さずとも、直接ドラッグで作成することもできます。この場合、ドラッグ状態でキーボード十字キーの上下で、セグメント数を変更することができるので、ぜひ活用してみて下さい。
Illustratorで均等間隔の渦巻きを作る方法
同心円グリッドツールを選択|均等間隔の渦巻き模様を作る方法
まず、Illustrator画面左にあるツールバーより「ラインツール」を右クリック・もしくは左クリック長押しから展開し、「同心円グリッドツール」を選択します。
同心円グリッドツールを選択した状態で、アートボード上をクリックすると設定パネルが表示されます。⬇︎
設定パネルを編集|均等間隔の渦巻き模様を作る方法
同心円パネルの設定を編集していきましょう。
今回は【サイズ】項目の「幅」と「高さ」を400px、【円弧の分割】項目の「線数」を「0」、残りの設定はデフォルトの状態で「OK」と進み、設定を完了します。
すると線の間が均等な円(同心円)を作成することができます。⬇︎
設定項目についての余談ですが、「円弧の分割」を1以上に設定してしまうと、同心円の中に不要な直線が入ってしまいます。
なので、円弧の分割は「0」に設定するようにして下さい。
不要な線を削除|均等間隔の渦巻き模様を作る方法
作成した渦巻きの不要な部分を削除していきましょう。
まず、「選択ツール」の状態で作成した同心円をクリックし、「右クリック」→「グループ解除」と進みましょう。
次に、Illustrator画面左のツールバーより「ダイレクト選択ツール」を選択し、同心円の下半分をドラッグで範囲選択してDeleteにて削除します。⬇︎
これで同心円の半分を削除することができました。もう少しで渦巻きの完成です。
コピー・位置調整して仕上げ|均等間隔の渦巻き模様を作る方法
「選択ツール」の状態で、半分残った同心円をAltキー(Macの場合はoptionキー)を押しながらドラッグしてコピーしましょう。
更にコピーした同心円をクリックし、角付近にカーソルを合わせて回転させることで180度反対向きに調整します。Shiftキーを押しながら回転させると180度回転がやりやすくなります。
回転させる際は、角ぴったりにマウスカーソルを合わせるとサイズ調整となってしまうので、角から少し外側へ移動させると回転用のアイコンへ変わります。⬇︎
次に、反転させた同心円の位置を渦巻き状になるように調節します。
下半分のパーツを右側へ一本分ずらしましょう。細かい位置調整を行いたい場合は、キーボードにある十字キーでも微調整が可能なので活用して下さい。
ぴったり重ねた後、不要な一本を「ダイレクト選択ツール」で選択→削除して均等間隔の渦巻きの完成です。⬇︎
Illustratorで竜巻風の渦巻きを作る方法
楕円形を設置して形を整える|螺旋上のうずまきの作り方
まず、渦巻きのパーツを「楕円形ツール」を使用して作成します。
Illustrator画面左の「長方形ツール」を右クリック・もしくは左クリック長押しから拡張メニューを展開し、「楕円形ツール」を選択しましょう。
そのまま任意の大きさで、横に細長い楕円形をドラッグにて設置します。「塗り」は透明にしておきましょう。⬇︎
次に、作成した楕円形の右半分をカットします。
Illustrator画面左のツールバーより「ダイレクト選択ツール」を選択して、作成した楕円形の右端部分をドラッグで選択後、Ctrl + C(Macの場合はCommand + C)でコピーします。
その後、Deleteキーで削除しましょう。削除したらCtrl + F(Macの場合はCommand + F)で復元して元通りにします。⬇︎
見た目は元通りになっていますが、実際は左右が分割されています。
「ダイレクト選択ツール」を使用して、右側のパーツの上のアンカーポイントを少し下へドラッグしましょう。
ダイレクト選択ツールでアンカーポイントを動かす際は、一度クリックした後、動かしたいアンカーポイントをもう一度クリックすることでアンカーポイント単体を動かすことができるようになります。⬇︎
これで渦巻き用のパーツが完成しました。
パスの連結・変形設定|螺旋上のうずまきの作り方
次に、左右に分かれているパーツを合体させていきます。
「ダイレクト選択ツール」を使用して、現在のパーツの下部分をドラッグで選択します。
その後、Illustrator画面上のメニューバーより「オブジェクト」→「パス」→「連結」と進みましょう。これで左右に分割されていたパーツを合体させることができます。⬇︎
次に、選択ツールでパーツを選択した状態で、同じくメニューバーより「オブジェクト」→「変形」→「個別に変形」と進み、設定パネルを表示させます。
設定パネル内は、【拡大・縮小】項目の「水平」「垂直」共に85%、【移動】項目の「垂直」に50pxと入力しましょう。必要に応じて変更しても構いません。
最後に「コピー」をクリックして設定を完了すると、現在のパーツの50px下に85%に小さくなった全く同じパーツが複製されます。⬇︎
後は、Ctrl + D(Macの場合はCommand + D)をポンポンとお好みの回数押すと、押した回数だけ同じ処理が反復されてパーツを複製することができます。⬇︎
各パーツの位置をスパイラル状に調整|螺旋上のうずまきの作り方
パーツは完成したので、後は各パーツの位置を調整して完成です。
「選択ツール」を選択した状態で、一番上のパーツ以外をドラッグで選択しましょう。
選択できたら、Shiftを押しながらキーボードの上キーで上へ移動させます。微調整をする際はShiftキーを使わずに上下キーで調整しましょう。⬇︎
すべてのパーツの位置調整が完了したら竜巻き風の渦巻きの完成です。
最初に作成する渦巻きのパーツの形状しだいで、最終的に完成する渦巻きのサイズ・形が決まります。⬇︎
Illustratorで渦巻きの間隔を調整する方法
スパイラルツールで作成した渦巻きの間隔を調整する方法
「スパイラルツール」で作成する渦巻きの間隔を調整する方法を紹介します。
スパイラルツールを選択し、ドラッグする方法で渦巻きを設置する際、ドラッグ状態のままCtrlキー(Macの場合はCommandキー)を押しましょう。
Ctrlキーを押した状態でドラッグすると渦巻きの間隔が自由に変更できます。⬇︎
また、ドラッグ中にキーボードの上下キーを入力することで、渦巻きの中心部に描画する渦巻きの本数(セグメント数)を変更できます。
実際に操作してみると直感的に理解できますが、1周の渦巻きは4つのセグメントに分割されており、上キーを4回押すことで1周分の渦巻きを増やすことができます。⬇︎
同心円グリッドツールで作成した渦巻きの間隔を調整する方法
次に、「同心円グリッドツール」で作成する渦巻きの間隔を調整する方法を紹介します。
同心円グリッドツールを選択した状態でアートボード上をクリックすると設定パネルを表示させることができました。この設定パネル内にある「同心円の分割」という数値を変更することで、線の本数を変更することができ、結果的に渦巻きの間隔を変更することができます。⬇︎
Illustratorで渦巻きを作ってみよう!
今回はイラストレーター(イラレ)で渦巻きを作る方法を紹介しました。
スパイラルツール・同心円グリッドツール共に、今回紹介した設定項目の他にも変更できる項目があります。
「思い通りの渦巻きとちょっと違う…」といった場合は、設定を細かくアレンジするとまた一味違った渦巻きが作成できるので、ぜひ試してみて下さい。