Lightroomとは、カメラで撮影した写真の管理や編集・現像が簡単にできるAdobeのソフトです。
仕事で写真を扱っている方やカメラが趣味の方は、一度は利用を検討したことがあるのではないでしょうか。しかし、Lightroomの代わりになる写真編集ソフトは、他にもたくさんあります。
Adobe公式ページ
https://www.adobe.com/jp/products/photoshop-lightroom
Lightroomの代わりになるソフト|各ソフトの主な特徴
先述の通り、撮った写真を取り込むだけで管理・編集・現像ができるLightroom。 写真の品質を劣化させない「RAWデータ」のまま現像ができるほか色調補正やレタッチができるため、プロのカメラマンをはじめ多くの方に愛用されています。
そんなLightroomですが、金額体系がサブスクリプションのため敬遠する方がいるのも事実です。また、カメラ初心者にとっては難しいというイメージも強く、代わりに他の簡単なソフトが絵選ばれる傾向にあります。
今回は、Lightroomの代わりになるソフトを3つご紹介します。それぞれの特徴を比較してみましょう。
Lightroomの代わりになるソフト①|Luminar 4
Skylum社が販売しているLuminar 4は、画像管理やRAW現像・画像編集ができるためLightroomの代替として申し分ないソフトです。Lightroomと違う点は、AI技術が搭載されていることです。AIのおかげで、空の色や顔の修正、人間やオブジェクトの認識などを瞬時に行ってくれます。
風景写真や人物写真を簡単に修正したい方におすすめのLuminar 4。ソフト内にたくさんのテンプレートがあるので、写真を自動的に好きな雰囲気に仕上げることができます。写真の雰囲気に合うテンプレートを提案してくれるのも、AI搭載のソフトならではの機能です。
Lightroomの代わりになるソフト②|SILKYPIX
Lightroomの代替ソフト2つ目は、日本の市川ラボラトリーが販売しているSILKYPIXです。
国産のSILKYPIXの特徴は、合成機能が豊富なこと。多重露光や動体除去など6つの合成機能が備わっているため、Lightroomの代わりとしても別のソフトとしても使うことができます。
多重露光合成とは、同じ写真を複数枚合成してブレのない美しい画像にすることです。
動体助教合成も、同じように複数枚の写真を合成することで不要な被写体を削除してくれる効果があります。
このようなクオリティの高い合成効果が6つもあるため、写真をよく合成する方やブレが少ないキレイな写真に仕上げることができます。
Lightroomの代わりになるソフト③|Photoshop
LightroomとおなじAdobeのソフトであるPhotoshopも、写真の編集・現像に向いている代替ソフトです。
背景の色を鮮やかにしたり人物の肌をキレイにしたりするレタッチ加工はもちろん、物体を変形させたり他の素材を合成したり、凝った編集もPhotoshopでは可能です。
「写真の補正」よりも「画像の加工」をメインにしたい方にはLightroomよりもPhotoshopがおすすめだと言えます。同じAdobeのソフトのため、LightroomとPhotoshopどちらも利用できるプランもあります。
Lightroomの代わりとしてだけでなく、シーンに合わせて使い分けても良いかもしれません。
Lightroomの代わりになるソフト|メリット・デメリット
Lighroomの代わりとして使える「Luminar 4」「SILKYPIX」「Photoshop」には、それぞれLightroomとは違ったメリット・デメリットが存在します。メリット・デメリットは、3つのソフトとLightroomを比較するときの大きな判断材料として活用できます。
Luminar 4のメリット・デメリット|代替ソフト①
Luminar 4のメリットは、AI技術のおかげで簡単に写真の修正ができることです。
例えば、曇り空の街の写真を取り込んだ場合、自動的に青空や夕焼け、夜の空などに合成してくれます。さらに人物写真の場合は、スライダーひとつで体型を補足する効果も。自分で細かく微調整する必要がないので、写真編集が初心者の方にも取っ付きやすいソフトだと言えます。
一方、Luminar 4はパソコン上でファイル管理ができないのがデメリットです。写真の保存はLuminar上でしか行えないため、基本的に写真を違うソフトで使用したり他の媒体に共有したりする事ができません。
また、動作の反応はLightroomの方が早いと言われています。Lightroomで画像を編集する場合はリアルタイムで反映されますが、Luminar 4を使うと反映に数秒かかることもあります。そのため、Lightroomに比べると細かい調整をするのが難しいのがLuminar 4のデメリットだと言えます。
SILKYPIXのメリット・デメリット|代替ソフト②
SILKYPIXはすべての動作が軽快なのが特徴のソフトです。立ち上げの起動から編集の適用、フィルター処理や写真の表示、書き出しまですべてが早く、使用するのにストレスが少ないのがメリットのひとつです。
さらにSILKYPIXは、他のソフトと比べると画質クオリティが高いというメリットもあります。通常RAWデータの画像は、写真補正をすると画質が劣化してしまう傾向があります。しかしSILKYPIXはその画質劣化が起こりにくく、キレイな画質のまま現像することが可能です。
SILKYPIXのデメリットを挙げるなら、Lightroomと比べると複雑な補正ができないということです。自動補正の精度も低く、元の画像に比べると色味や色温度が変わってしまうケースもあります。写真の合成は得意なSILKYPIXですが、Lightroomの代わりになるほどの細かい写真修正にはあまり向いていません。
Photoshopのメリット・デメリット|代替ソフト③
Photoshopの特徴は、写真の上にレイヤーを乗せることで複雑な編集ができることです。写真のなかで不要なものを消したり、色を全く違うものにしたりすることができます。言い換えると、Photoshopは画像を一枚一枚凝った編集をするのに向いているソフトです。
しかし、難しい編集ができるPhotoshopの機能は高度なものも多く、編集に慣れていない初心者の方は難しいと感じてしまうかもしれません。そのため、初めて写真の現像・編集をするという方にはLightroomの方が向いています。
また、Photoshopは写真を管理するという点においては向いていないソフトです。Lightroomの代わりに大量に撮影した写真をまとめて編集・管理したいと言う方は、Photoshopでは使いづらさを感じてしまうのがデメリットだと言えます。
Lightroomの代わりになるソフト|料金プラン一覧
それぞれのソフトの特徴がわかったところで、気になるのが料金体系ですよね。Lightroomは月額制のサブスクリプションですが、一回買い切りの代替ソフトもあります。
買い切りタイプのソフトは、基本的に一度購入すると追加費用なく永久的に利用できます。しかしソフトによっては、一部の拡張アイテムが有料だったりアップデートごとに購入する必要があったりするケースもあります。一方サブスクリプションのソフトは、毎月最新の機能が導入される仕組みです。
サブスクリプションであるLightroomの価格は、使えるソフトと容量によって「月額1,078円」と「月額2,178円」の2パターンです。1年使うなら「12,936円」か「26,136円」、3年使うなら「38,808円」か「78,408円」となります。
買い切り型で維持費不要のLuminar 4
Luminar 4は、一度購入するとずっとソフトを使うことができる買い切り型のソフトです。30日間の返金保証もついているので、合うか合わないかを一度無料で試してみるのも良いかもしれません。
Luminar 4の価格は「10,560円」「22,540円」「31,320円」の3パターンあります。どの価格のプランも、ひとつ購入するとパソコン2台まで使うことが可能です。価格によって使えるソフトが異なるため、Luminarの他のソフトにも興味がある方は高いプランを検討してもよいでしょう。
買い切り型のメリットは、かかる費用が最初に明確になるためコストプランが立てやすいことです。
他のソフトに乗り換える予定のない方や、一括で費用を払う余裕のある方に向いています。しかしLuminar 4は、何種類かの編集機能を追加で購入する必要があります。デフォルトの機能で物足りない方は、上記の価格よりも費用がかかることを頭に入れておきましょう。
無料版のソフトもあるSILKYPIX
SILKYPIXもLuminar 4と同じく一回買い切りのソフトです。
価格は使える機能によって異なる「22,000円」「13,200円」と、JPEGデータしか扱えない「5,500円」の3パターン。どのプランもひとつでパソコン3台に適用でき、30日間は無料で体験できます。
SILKYPIXは古いバージョンのソフトを無料で提供しているのも特徴です。SILKYPIXがどういうものか操作したい方や、古い機能でも十分だという方はこちらの検討もおすすめです。
さらにSILKYPIXは、対応機種の追加やプログラムの更新などのアップデートに関しては、追加費用がかかりません。しかし、新たなバージョンのソフトが出る場合については追加購入が必要です。
サブスクリプションと買い切りを選べるPhotoshop
Photoshopには2つの種類があり、サブスクリプションの買い切りのどちらかを選ぶことができます。サブスクリプションはLightroomと同じように、常に最新のバージョンを使うことができます。一方買い切りのPhotoshopは、アップデートの度にアップグレード版を購入しなければいけません。
サブスクリプション版Photoshopの価格はデータ容量や使えるソフトによって分かれていて、「月額1,078円」「月額2,178円」「月額2,728円」の3パターンあります。2,728円のプラン以外はPhotoshopと一緒にLigjtroomも使うことができます。
買い切り版Photoshopの価格は、「19,580円」「27,280円」の2パターン。27,280円のプランは動画編集アプリのPremiere Elementsも一緒に使うことができます。
代わりになるソフトとの比較結果|Lightroomが最もおすすめ!
今回紹介したLightroomの代わりになるソフトは「Luminar 4」「SILKYPIX」「Photoshop」の3つ。それぞれの異なる特徴や、メリット・デメリットがわかりました。使う方のニーズによっておすすめソフトは異なりますが、一般的な写真現像ソフトをお探しの方にとっては、ベーシックな写真現像・編集・管理がスムーズに且つ簡単にできるLightroomが、最もおすすめだと言えるでしょう。
Adobe Lightroom の体験版ダウンロードはこちらから!