Lightroomを使って比較明合成をする方法は?2ステップで簡単!

Adobe Photoshop(以下、Photoshop)に実装されている画像処理機能の一つ「比較明合成」

明度を比較して明るいピクセルのみ採用し、複数ある画像を合成することができますが、星空や車のヘッドライト、花火などの光跡を表現した写真で活用する時は写真の枚数が膨大になることもあります。

そんな時に重宝するのがライトルーム(以下、Lightroom)です!

膨大な写真を管理できるAdobe製のソフトで、Photoshopと組み合わせることによって作業効率が向上します。

そこで今回は、両ソフトを利用した比較明合成の方法を解説しますので、ぜひお試しください。

なお、本記事ではデスクトップ版のLightroom Classicを使用しています。

比較明合成をする方法①|Lightroomで現像する

比較明合成はPhotoshopに搭載されている機能の1つですが、まずは写真管理のしやすいLightroomで現像をしましょう!

【操作1】Lightroomに読み込む画像を選択

まず、Lightroomを起動して右上メニューの「ライブラリ」を選択。左側にあるナビゲーター下部の「読み込み」をクリックします。

すると、カタログの読み込みに関する設定ダイアログが表示されるため、左側のソースから画像が保存されているフォルダを選択しましょう。

画面中央にサムネイルが表示され、すべて選択されていることを確認してください。

【操作2】カタログに画像を追加する方法を決定

上部メニューの追加方法から適切なものを選びましょう。今回はコピーを選択します。

なお、それぞれの意味は下記の通りです。

・コピー

元の画像に変更は加えずにカタログへ複製します。ファイル操作時のコピー&ペーストをイメージしてください。

・DNG形式でコピー

こちらも元の画像はそのままでコピーを作成しますが、RAWファイルがある場合はDNG形式に変換されます。

・移動

元の画像を切り取ってカタログに移動するため、読み込み完了後は元のファイル場所から画像が削除されます。ファイル操作時のカット&ペーストをイメージしてください。

・追加

元のデータは変更も移動もせずにLightroom側から参照するため、パソコンのディスク内には保存されません。

“caution”
そのため、USBなどの外付けデバイスから追加した場合は、当該デバイスを外すとデータの読み込みが不可となります。

【操作3】カタログに画像データを追加

右側のファイル管理を設定し、保存先が間違っていないことを確認して「読み込み」ボタンをクリックしましょう。

ファイル管理の「プレビューを生成」の詳細は下記の通りです。

・最少

サイズが小さい画像でプレビューを生成し、画像を選択した時または読み込み完了後に順次標準サイズのプレビューを生成します。そのため、データの選別時は若干の遅延が生じますが、短時間で複数枚のサムネイルを追加できるため、読み込み時間の短縮に繋がります。

・埋め込みとサイドカー

RAWファイルに内包されているJPEG画像を使用してプレビューを生成します。ライブラリの表示速度は「最小」「標準」の間ですが、データ選別時にも遅延が生じないため、読み込みと同時にスムーズなデータ確認が可能です。

・標準

Lightroomが生成したプレビューです。画像データ数が多い場合は読み込みに時間を要しますが、データ確認に遅延は生じません。

・1:1

サイズ100%のプレビューを生成するため、読み込みに時間がかかり、カタログの容量も増加します。

【操作4】ひとつの画像データを選択して現像

ここからはカタログに追加した画像を現像していきます!

画面右上メニューの「現像」をクリックし、画像を1つ選択しましょう。

右側にある基本補正から必要に応じて露光量やコントラストなどを調整します。

【操作5】調整した項目を全ての画像に適用

変更が完了したら画面下部のリストから全ての画像を選択しましょう。

最初のデータを選んでShiftを押しながら最後のデータをクリックすると簡単に全選択できます。

すると、画面右側の基本補正下部にあった「前の設定」「同期」になるため、当該箇所をクリックし、表示されたダイアログで適切な項目にチェックを入れましょう。

「同期」をクリックし、全ての画像で同じように調整されていることが確認できれば完了です。

【操作6】調整した画像をPhotoshop上で開く

画面下部のリストから全ての画像を選択し、メニューバーの「写真」をクリック。「他のツールで編集」の中の「Photoshopでレイヤーとして開く」を選択しましょう。

Photoshopが起動してしばらくすると、全ての画像がレイヤーに分かれて表示されます。

比較明合成をする方法②|Photoshopで編集する

ここからは比較明合成を行うため、Photoshopで作業していきましょう! 

【操作1】画像を全て選択して比較明合成を実施

まず、Lightroomから読み込んだ画像がレイヤーに表示されているため、それらを全て選択します。

先ほどと同様、一番上の画像を選択した後にShiftを押しながら最後の画像をクリックすることで全選択ができます。

次に、描画モードを「通常」から「比較(明)」に変更します。

すると、画像間で明度の比較が行われ、明るいピクセル部分が採用された1つのデータとして表示されます。

今回の場合は、ランダムで配置していた黒い丸が見えなくなり、他の画像の灰色で置き換わったため、灰色背景に白文字のみが表示されています。

【操作2】すべてのレイヤーを結合して保存

このまま保存するとデータが重くなってしまうため、全てのレイヤーを選択し、右クリック。「レイヤーを結合」を選び、データを統合しておきます。

最後にPhotoshopで適宜レタッチを行い、書き出しなど行いましょう。

なお、Ctrl+S(MacはCommand+S)で保存すると、Lightroomの画像リストに追加されます。

LightroomやPhotoshopで比較明合成を行う際のコツ

比較明合成で動作が重くなる時は作業の分割がおすすめ!

RAWファイルを取り扱う場合画像を多数使用する場合は動作が重くなってしまい、途中でソフトが落ちてしまうこともあります。

そこで対処法として、全ての画像の調整が完了してから10枚~30枚を1セットとして、初めの1セットの比較明合成を実施Ctrl+Sで保存してLightroomに戻ってきたら、次の1セットといった流れで画像を順次処理していきます。

全て完了した後、処理済みのデータを全て選択し、再度Photoshopで比較明合成を行いましょう。

Lightroomのフィルタリングを活用して分類しよう

Lightroomにはフィルタリング機能が備わっているため、画像の選別や複数回に分けて比較明合成を行う場合などに重宝します。

不要な画像に除外フラグを立てる他、処理済みのデータにカラーラベルを付けて分かりやすくするなども可能です。

もしフィルタリングの項目が表示されていない場合は、右側の三角マークをクリックすると表示項目を選択できます。

Photoshopで不透明度を変えて表現の幅をアップ

Photoshopで比較明合成を行った後、それぞれのレイヤーの不透明度を変更することで表現の幅を広げることができます。

今回は最初のデータを25%にして徐々に数値を上げていき、真ん中のデータは100%。次のデータからは不透明度を下げていき、最後のデータを25%としました。

今回はグラデーションのようになっていますが、星の軌跡や車のヘッドライトなどの場合は動きのある光跡を表現することができます。

LightroomとPhotoshopを使って比較明合成を試してみよう!

光跡を撮影しようと考えた時、長時間周りの光や障害物に邪魔されずに撮影を続けることはとても難しいですよね。

けれど、今回ご紹介した方法で両ソフトを活用すれば、そのような問題を回避でき、写真の選別や修正を行いながら光跡を表現した写真を容易に作り上げることが可能です。

ぜひLightroomとPhotoshopを組み合わせて実践してみてください!