動画撮影におすすめのNDフィルター9選|可変と固定の選び方も紹介

屋外で動画撮影をする際にはNDフィルターが必須と言われています。しかし、NDフィルターを調べてみると値段も種類も様々で選ぶのに苦労した経験がある方もいるのではないでしょうか。

今回はNDフィルターの選び方とおすすめのNDフィルターを可変と固定ともにご紹介します。

動画撮影にNDフィルターが必要な理由は?

NDフィルターは減光フィルターとも呼ばれ、カメラ内に入る光の量を減らすためのフィルターです。例えると、レンズにつけるサングラスのようなもの。

まずは、なぜ動画を撮影する際にNDフィルターが必要なのかを解説します。

動画撮影にNDフィルターが必要な理由|白飛びを防ぐ

近年一眼レフで動画を撮影することが増えてきました。

一眼レフだとシャッタースピードは自由に調整できますが、基本的に動画撮影はフレームレートの2倍のシャッタースピードで固定をします。そのためフレームレートが24fpsなら1/50秒、30fpsなら1/60秒といった具合です。

しかし、1/50秒や1/60秒といったシャッタースピードは、野外などの撮影の場合、白飛びを発生させてしまいます。そういった場合、NDフィルターを使ってレンズに入る光の量を減らすことで、白飛びを防ぐことができるのです。

動画撮影にNDフィルターが必要な理由|映像を滑らかにする

白飛びを防ぐためにシャッタースピードを速くしてレンズに入る光を減らすことは可能ですが、そうするとフレームレートに対して適切なモーションブラーを得ることができなくなります。

モーションブラーとは、人間の目に近い感覚で動画を表現するための適切な被写体ボケのことで、シャッタースピードを適正より早くし過ぎると、このモーションブラーが起こらず少しカクカクした固い映像となってしまします。

適切なモーションブラーを得ながら滑らかな映像を撮影するためにNDフィルターは必要なのです。

動画撮影にNDフィルターが必要な理由|ボケを活かした撮影ができる

レンズに入る光を減らす方法として、絞り値(F値)を上げる方法もあります。

しかし、絞り値を上げてしまうと、一眼レフなどの味であるボケが出にくくなってしまいます。

できる限り絞り値は低いままに保って、ボケを活かしながら撮影をしたいという時には、NDフィルターを使って、レンズに入る光を減らすことが必要です。

動画撮影に必要なNDフィルターの選び方は?

NDフィルターで調べてみると本当にたくさんの種類が出てきます。カメラ屋さんに行っても、実に多くのNDフィルターが並んでいてどれを選んでいいのかわからないこともあるでしょう。どんなNDフィルターを選ぶのが良いのかを解説します。

レンズの口径に合わせる

レンズに装着するフィルターなので、自分の動画撮影使うレンズの口径に合わせて大きさを決める必要があります。

レンズが複数本あって、どれもよく使うということであれば、フィルターの大きさは一番大きいレンズの口径にあわせ、他のレンズにはステップアップリングを使って装着すると、購入するフィルターの数を最小限に抑えられます。

欲しい濃度で選ぶ

NDフィルターは減らす光の量で数値が変わってきます。

ND2なら1/2に減光、ND8なら1/8に減光といった具合です。NDフィルターは2枚以上のフィルターを重ねることで、濃度の調整が可能です。

例えばND2とND4を重ねるとND8に、ND4とND16を重ねるとND64になります。
3枚以上重ねるとムラができてしまったり、ケラレ(画面にレンズやフィルターが映り込んでしまうこと)が起こってしまったりすることがあるのでおすすめはしません。

固定式と可変式のメリットデメリット比較

NDフィルターには濃度が固定されている固定式と、濃度を変更できる可変式があります。

それぞれのメリットデメリットをご紹介します。

固定式可変式
メリットムラが出にくい撮影環境に合わせて交換する必要がない
デメリット撮影環境に合わせて、都度交換しなければいけないムラが出やすい

可変式はどうしてもその構造上、広角レンズを使用する際や濃度の最大値付近でムラが出やすくなってしまいます。ステップアップリングを使用して大きめのフィルターを使ったり、最大値付近の濃度は使わないようにすることでムラを回避することは可能です。

NDフィルターのデメリット

動画撮影にNDフィルターが必要な理由と選び方は解説しましたが、NDフィルターのデメリットはないのでしょうか?

NDフィルターは基本的にレンズとは別に持ち歩く必要があります。レンズに合わせて口径が違ったり、必要な濃度によってフィルターを変更しなければいけなかったり、こだわればこだわるほど荷物の量は増えてしまうでしょう。

大きめのNDフィルターをステップアップリングなどで使いまわしたり、可変フィルターをうまく使ったりして持ち歩くフィルターを減らす工夫をするのも良いでしょう。

可変】NDフィルターおすすめ5選

これまでで動画撮影においてNDフィルター重要な理由と、NDフィルターの選び方について紹介してきましたが、ここからは可変式のNDフィルターのおすすめを5つご紹介します。

K&F Concept 可変NDフィルター(おすすめ①)

 
ND2からND32まで調整できるK&F Conceptの可変NDフィルターです。
可変式の中では比較的安価で、ムラも出にくいようです。撥水加工も施されているため、水辺での利用も安心です。
 

Kenko 可変NDフィルター 52mm PL FADER ND3-ND400(おすすめ②)

 
無段階でND3からND400までの濃度調節が可能なフィルターです。レバーがついているため、ファインダーをのぞきながらの調整がとても楽に行えます。

構造上どうしても濃度数値が高くなるとムレなどが出てきますが、動画撮影で使用するND64あたりまでは問題なく使用することができます。
 

NiSi 可変NDフィルター VARIO(おすすめ③)

 
NiSiの可変NDフィルターは1.5~5stop(ND3~ND32)で調整が可能です。既出の2つに比べるとだいぶ価格が上がりますが、画質の変化がほとんどなく、高いクオリティのアウトプットが期待できます。
 

NiSi 可変NDフィルター VARIO 1.5~5 stops (ND3~32) 52mm
NiSi

PolarPro可変NDフィルター(おすすめ④)

 
上記のNiSiのNDフィルターのさらに2倍以上の価格のNDフィルターです。

ND4からND32で調整が可能です。広角レンズで使用しても、ケラレが発生しません。フィルターを回すとそれぞれの値でストッパーがかかるため、目指した値をファインダーから目を離さずに調整することが可能です。
 

MARUMI NDフィルターCREATION VARI(おすすめ⑤)

 
日本のメーカーであるMARUMIのフィルターで、ND2.5 からND500相当まで調整が可能です。

可変幅が大きいフィルターではどうしても避けられませんが、高い値にするとXの形にムラが出てきてしまうようです。高い値にしない限り問題なく使用できるので、日本メーカーの安心品質で使い方におすすめです。
 

【固定】NDフィルターおすすめ4選

続いては、固定式のNDフィルターのおすすめを4つご紹介します。

Neewer NDフィルターキット(おすすめ①)

 
ND2、ND4、ND8、ND16の4枚がセットになって、さらにレンズクリーナーとケースまでセットになってお値段3,000円ととてもコスパのよいフィルターセットです。

レビューを見てもポジティブな声が多いですが、少し色味が劣化してしまうという評価もあるため、まずは試しに安くNDフィルターというものを使ってみたいという人におすすめで す。
 

Urth ND64 (6ストップ) レンズフィルター(おすすめ②)

 
UrthのNDフィルターです。
濃度はND64で固定のため、明るい日中野外での撮影に向いています。Urthはドイツのメーカーでとても丁寧に作られたフィルター。色ムラも発生しにくいのが特徴です。お値段1枚3,000円程度と上記の2つに比べると少し高く感じますが、品質も評価も高くなっています。
 

Kenko カメラ用フィルター PRO1D プロND8(おすすめ③)

 
日本メーカーであるKenkoのNDフィルターです。

日本製という品質の安心感と、お値段1,707円というコスパの良い製品です。評価の数もとても多くなっており、たくさんの人が使用している製品であることがわかります。ND8のほかにもND4、ND16もあるので、組み合わせて様々な濃度を作ることができます。
 

MARUMI NDフィルター 52mm EXUS ND16(おすすめ④)

 
こちらも日本メーカーのMARUMIのフィルターです。

ほかのフィルターと比べると、価格もだいぶ高く設定されています。色味に影響を与えずに撮影するだけではなく、帯電防止機能や防汚機能などを備えレンズを汚れから護るコーティングが施されています。自然の中や水辺などでの撮影が多い方はマルミの汚れにくいフィルターがおすすめです。
 

NDフィルターをつけて動画撮影をしましょう!

昼間の屋外で動画を撮影する時に必ずと言っていいほど必要なのがNDフィルターです。動画は適切なシャッタースピードで撮影をしないと、どこか不自然でぎこちない映像になってしまいます。それを防ぐためにもND フィルターを活用して、綺麗な映像を撮影しましょう!