そこで複数のレイヤー内の単一のオブジェクトを整列するようにしています。
それではフォトショップの整列の使い方を見ていきましょう。
Photoshop|オブジェクトを等間隔に整列させる方法
オブジェクトを整列させるには、ツールメニューの移動ツールを使います。移動ツールのオプションバーを表示させると、整列のボタンがバーに表示されます。
しかし移動ツールを選択しても、そのままでは整列のボタンはグレーアウトしたままで使えません。整列を使うには、オブシェクトが含まれた複数のレイヤーを選択する必要があります。
複数のレイヤーをレイヤーパネルで選択することで、移動ツールの整列のボタンがアクティブになります。
Photoshopで等間隔に整列させる1|単独レイヤーにする
Photoshopでオブジェクトを整列させるには、整列したいオブジェクトを個別に取り分けて、個別のレイヤーに配置する必要があります。つまりレイヤー分けしていない画像内のオブジェクトは、そのままでは整列できません。
そのため、オブジェクトを選択範囲でなどで取り出して、新規レイヤーに配置していく必要があります。整列するための第一歩は、オブジェクトそれぞれを単独レイヤーにすることなのです。
今回は以下の3つのオブゼジェクトを使って、整列について説明していきます。
Photoshopで等間隔に整列させる2|移動ツールを選択して並べる
複数のレイヤーにオブジェクトを配置し、レイヤーパネルを開きます。レイヤーから整列したいオブジェクトを含むレイヤーすべてを選択します。
オプションバーの[整列]ボタンがアクティブになります。これで[整列]ボタンをクリックするとオブジェクトは整列します。
Photoshopで等間隔に整列させる3|垂直方向に並べる
まずオブジェクトを垂直方向に整列させてみましょう。整列したいレイヤーを選択して、縦に細い線のある[整列]ボタンをクリックします。
ここでは左揃え、中央揃え、右揃えで並べて整列してみました。
Photoshopで等間隔に整列させる4|垂直方向に均等配置にする
しかしこのままでは均等配置にはなりません。
均等配置にするには、オブジェクトを整列した後、[分布]機能を使います。三つの整列ボタンの右隣にある[垂直方向に分布]をクリックします。これでオブジェクトの間隔が均等になります。
一番上と一番下のオブジェクトを基準にして、オブジェクトが均等に分布されます。
【左揃え】
【中央揃え】
【右揃え】
Photoshopで等間隔に整列させる5|水平方向に並べる
水平方向に整列するのも同じ要領です。複数のレイヤーを選択してオプションバーの[整列]ボタンで、水平方向に整列するボタンをクリックするだけです。
水平方向に並べる方法は、上揃え、中央揃え、下揃えがあります。上揃えでは一番上にあるオブジェクトの上端を基準に並べることになります。
Photoshopで等間隔に整列させる6|水平方向に均等配置にする
水平方向に並べたときも、そのままでは等間隔にはなりません。この場合も水平方向に配置するボタンの右にある[水平方向に分布]のボタンをクリックします。それでオブジェクトは等間隔に整列できます。
Photoshopで使える整列のショートカットとは?
整列のショートカット1|移動ツールを選択する
整列をショートカットすることはできませんが、ツールで移動メニューを選択することはショートカットで可能です。複数のレイヤーを選択したあと、[V]キーを押すだけです。文字の入力モードは関係ありません。
欧文入力でもひらがな入力でも、[V]キーで移動ツールが選択されます。あとは[整列]ボタンを押すだけです。
整列のショートカット2|キーボードショートカットを追加
少し手間ですが、キーボードショートカットで整列を指定することも可能です。
キーボードショートカットは、編集メニューの[キーボードショートカット]を開きます。[エリア]で「アプリケーションメニュー」を選択し、アプリケーションメニューコマンドで[レイヤー]を開きます。
[レイヤー]の下に方にスクロールすると、[整列]が現れます。
たとえば[垂直方向中央]を選択します。そうすると[ショートカット]の部分に入力ウィンドウが現れます。そこにショートカットしたいキーを組み合わせて押下します。
ショートカットにはWindowsでは「Ctrl」キー、macOSでは「Command」キーを含む必要があります。ここでは「Control+Command+1」を割り当てています。すでに使われている組み合わせではアラートが現れます。
ショートカットを追加すると、キーボードショートカットに反映されます。
整列のショートカット3|アクションで均等配置に整列する
ショートカットではありませんが、アクションを使用すると、整列と分布を同時に指定することができます。アクションを作成するのは簡単です。
まず、複数のレイヤーを選択して、整列ボタンをアクティブにしておきます。アクションパネルのメニューから[新規アクション]を指定し、アクション名を入力します。
あとは、整列ボタンをクリックしてアクションを作成します。レイヤーを選択してアクションを再生すると、オブジェクトを均等配置に整列できます。
Photoshopで整列ができない時に考えられる原因と対処法とは?
Photoshopでオブジェクトを整列して並べる方法は、それほど難しいことではありません。
Photoshopで整列ができない1|単一画像内のオブジェクトはできない
Photoshopの整列ができないもっともプリミティブな理由は、おそらく、オブジェクトをレイヤーに分割していないことでしょう。
背景画像や単一レイヤー内のオブジェクトはそもそも整列できません。整列したいオブジェクトを切り分けて、オブジェクト以外の部分は透明になっているレイヤーが必要です。別々のレイヤーにして初めて移動ツールの[整列]は機能するからです。
Photoshopで整列ができない2|複数オブジェクトのレイヤーはできない
レイヤーに複数のオブジェクトを配置して、別のレイヤーのオブジェクトと[整列]しても、整列や分布は指定できません。というのは、Photoshopはオブジェクトを認識しているのでなく、レイヤー内の選択範囲をオブジェクトとして認識しているからです。
たとえば一つのレイヤーに二つのオブジェクトがあったとしても、Photoshopは二つを含めたエリアを一つのオブジェクトと認識します。そのため、思い通りの整列にはなりません。整列したいオブジェクトは、すべて個別のレイヤーに分割しておきましょう。
Photoshopで整列ができない3|全面画像を含むと分布できない
整列するとき、画像全体にカラー(ホワイトも含む)が指定されている画像が含まれていると、整列はできても分布はできません。背景画像だけでなく、レイヤー画像でも透明部分がない画像は同じです。全面画像を含めて[整列]すると、全面画像全体も整列の対象となります。
整列はセンター配置になり、均等配置のボタンはグレーアウトして使用できなくなります。オブジェクトのみのレイヤーを指定して使いましょう。
Photoshopで整列ができない4|レイヤーはグループ化しない
オブジェクトのあるレイヤーは、グループ化すると整列できません。グループ化すると、レイヤーは統合したのと同じ状態になってしまいます。
そのため、グループ内のレイヤーは一つのレイヤーとして認識されてしまいます。グループ化しているときは、グループフォルダを含むレイヤーは選択しません。
Photoshopの整列を使いこなそう!
Photoshopの整列を使いこなすには、オブジェクトをレイヤーに分けておく必要があります。しかしそれができていれば、非常に便利な機能です。
頻繁に使う整列や分布の機能は、キーボードショートカットをカスタマイズしたり、アクションセットを作っておけば、素早く整列や分布することができます。