Photoshopで画像を部分的に明るくする“一番簡単”な方法とは?

Photoshop(フォトショップ)にはさまざまな便利なツールが用意されていて、画像を部分的に明るくする方法がたくさんあります。

この記事では、「覆い焼きツール」や「シャドウ・ハイライト」「明るさ・コントラスト」「トーンカーブ」などの画像を明るくできるさまざまなツールと画像を部分的に明るくする一番簡単な方法を、初心者の方にもわかりやすいようにご紹介します。

この方法さえマスターすれば、「影で顔がよく見えない!」といった、ほとんど失敗とも言えるような写真を、劇的に変化させることができるようになります。


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Photoshopで画像を部分的に明るくする方法一覧

Photoshopで画像を部分的に明るくする方法はたくさんありますが、その中でも比較的簡単でよく使われる方法をご紹介します。

覆い焼きツールで画像を部分的に明るくする

  • メリット:初心者でも簡単に使える!
  • デメリット:細かい修正にはあまり向いておらず、後から修正することが難しい。

「覆い焼きツール」を選択します。⬇︎

今回は、ツールバーの設定で「範囲」「シャドウ」にし、露光量を「50%」に設定し、顔の影になっている部分を3〜4回ドラッグしました。⬇︎

初心者でも簡単に使えるのでちょっとした修正には便利ですが、後から修正することが難しくなるので、レイヤーをコピーしてから作業をするようにしましょう。

シャドウ・ハイライトで影を消す

  • メリット:使い方が簡単で細かい補正も可能!
  • デメリット:ハイライトのコントロールはあまり使えない。

「イメージ」→「色調補正」→「シャドウ・ハイライト」を選び、「詳細オプションを表示」にチェックを入れます。⬇︎

caution
「シャドウ・ハイライト」は調整レイヤーではなく、画像レイヤーに直接適用されるため、画像情報が破棄されてしまいます。

そのため、補正したい画像のレイヤーをコピーしてから作業をするようにしましょう。

明るさ・コントラストで明るさを調整する

  • メリット:初心者でも簡単に使える!
  • デメリット:細かい修正にはあまり向いていない。

「レイヤー」→「新規調整レイヤー」→「明るさ・コントラスト」を選択。⬇︎

今回は「明るさ」を50に、「コントラスト」を10に設定しました。

明るくする部分を限定したい場合は、レイヤーマスクを併用しましょう。⬇︎

トーンカーブで高度な画像の修正をする

  • メリット:自由度が高い!
  • デメリット:難易度が少し高く初心者には難しい。

「レイヤー」→「新規調整レイヤー」→「トーンカーブ」を選びます。⬇︎

以下の画像のように、左下の部分を上に動かすと暗い部分が明るくなります。⬇︎

明るくする部分を限定したい場合は、レイヤーマスクを併用しましょう。⬇︎

グラデーションツールでマスクを作ると、右側は明るく左側は暗くするなどの作業が簡単に行えます。
 

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部分的に明るくする一番簡単な方法は?

Photoshopで顔などの一部を明るくする場合、初心者でも比較的簡単に、かつ高度な補正ができるのは2つ目に紹介した「シャドウ・ハイライト」です。

さらに適用範囲を限定するためにレイヤーマスクを併用すれば、暗くなってしまった画像も自由自在に明るさ補正をすることができます。

Photoshopのシャドウ・ハイライトで画像を部分的に明るくする

「イメージ」→「色調補正」→「シャドウ・ハイライト」を選び、「詳細オプションを表示」にチェックを入れます。

「シャドウ」「量」「階調」「半径」のそれぞれの数値を大きくすると、影の部分が明るくなります。

私はハイライトはあまり使わないのですが、シャドウに関しては暗くなってしまっている部分を補正する際に重宝するとても便利な機能です。「カラー」で色の調整も行うと、影がより自然に目立たなくなります。

Photoshopのレイヤーマスクを使って適用範囲を一部に限定する

「シャドウ・ハイライト」は調整レイヤーではなく、画像レイヤーに直接適用されるため、画像情報が破棄されます。

memo
適用範囲を一部に限定したい場合は、あらかじめ調整したい画像レイヤーをコピーし、そのレイヤーを編集し、そのレイヤーにマスクを適用することで、画像を部分的に明るくすることができます。
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Photoshopで画像を部分的に明るくするやり方を解説!

Photoshopで画像を部分的に明るくする一番簡単な方法である「シャドウ・ハイライト」とレイヤーマスクの使い方を、初心者の方でもわかりやすいようにご説明します。

STEP1:背景レイヤーをコピーする

部分的に明るくしたい画像をPhotoshopで開き、「レイヤー」→「レイヤーを複製」か背景レイヤーを選択した状態でCommand+Jを押し、背景レイヤーをコピーします。⬇︎

STEP2:シャドウ・ハイライトで暗い部分の明るさを調整する

「イメージ」→「色調補正」→「シャドウ・ハイライト」を選び、「詳細オプションを表示」にチェックを入れます。⬇︎

「シャドウ」「量」「階調」「半径」のそれぞれの数値を大きくすると、影の部分が明るくなりますので、プレビューを見ながら自分の好みの明るさになるように調整します。

今回は以下のように設定しました。⬇︎

STEP3:レイヤーマスクで適用範囲を顔だけに限定する

ここまでの調整だと、画像全体の影が明るくなっています。

画像の一部分だけを明るくしたい場合は、レイヤーマスクを併用します。

今回は、顔だけを明るくするために、先ほどシャドウを調整した画像のレイヤーを選択し、「レイヤー」→「レイヤーマスク」→「すべての領域を隠す」を選択します。⬇︎

レイヤーマスク(真っ黒の部分)を選択した状態で、「ブラシツール」を選択して塗りを白にした状態で、顔の部分を塗っていきます。⬇︎

今回は、顔と上半身の肌の部分のみが明るくなるようにしました。

中級者向けおまけ:ブラシツールを使って顔などの一部の明るさを補正する

ここまでの説明で、画像を部分的に明るくすることはできるようになりましたが、さらに中級者向けのテクニックもご紹介します。

一旦、先ほど作成したマスクは削除して、画像全体を明るくしました。

ここで、顔だけさらに明るくしたいとします。

「レイヤー」→「新規」→「レイヤー」で新規レイヤーを作成します。⬇︎

「モード」「オーバーレイ」「不透明度」を低く(今回の場合は15%に)設定し、「ブラシツール」を選択して塗りを白にした状態で、明るくしたい部分を(今回は顔)をドラッグしていきます。⬇︎

覆い焼きツールでも同じように部分的に明るくできますが、後から変更がしやすいのでブラシツールを使った今回の方法の方が便利です。
 

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Photoshopで画像を部分的に明るくする方法まとめ

今回はPhotoshopを使って画像を部分的に明るくする方法をご紹介しました。

Photoshopにはツールがたくさんあって便利な反面、同じ効果を出すためにたくさんの方法があるため、初心者のうちはどれが正しい方法なのかわからなくなり、混乱することがあります。

画像を部分的に明るくする場合も複数の方法があるということを理解した上で、まずは「シャドウ・ハイライト」とレイヤーマスクをマスターして、慣れてきたら他の方法にもチャレンジしてみてください。

今回の記事内でも画像の明るくする箇所は「顔」が多かったと思います。写真で最も加工頻度が高いのは「表情」に関してだと思います。そこで、「表情のレタッチ」に関する記事もあわせてご覧ください!「顔レタッチの方法」と「肌レタッチの方法」をそれぞれ紹介しています!

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