今回は、フォトショップで縦書きに変える場合の全パターンを紹介します。一度覚えれば簡単ですよ!
Photoshop|文字を縦書きにする方法
Photoshopでは、
- 初めから縦書きで文字入力する方法
- 後で横書きを縦書きに変更する方法
2つの方法があります。
Photoshopで最初から縦書きで文字入力する|縦書き文字ツール
ツールバーの「文字ツール」を左クリック長押し、または右クリックすると、「横書き文字ツール」または「縦書き文字ツール」が選べます。
デフォルトでは横書きになっているので、「縦書き文字ツール」を選択します。
この状態で文字入力すると、初めから縦書きで入力することができます。
縦書きで入力する文章が多い場合は、この「縦書き文字ツール」を使ったほうがいいでしょう。
横書き文字列を縦書きにする|テキストの方向切り替え
次に、入力済みの横書き文字列を縦書きに変える方法を解説します。
縦書きにしたい文字列のレイヤーを選択し、文字ツールのオプションバーにある「テキストの方向切り替えボタン」をクリックします。
このボタンを押すことで、横書きを縦書きに、または逆に縦書きを横書きに変えることができます。
Photoshopでは「テキストの方向切り替え」ボタンのワンクリックで簡単に横書きを縦書きに変更できます。
参考|iPad版Photoshopでは縦書きできない!?
デスクトップ版Photoshopと併用して、iPadでPhotoshopを使っている人も多いのではないでしょうか。実は、iPad版Photoshopでは、先ほど紹介した「縦書き文字ツール」や「テキストの方向切り替え」は使用できません。
恐らく今後のリリースで縦書きができるようになるかもしれません。iPad版Photoshopを使っている人は、現在のバージョンでは縦書きできないことを参考知識として覚えておきましょう。
Photoshop|数字や英語を縦書きにする方法
数字や英語の向きを修正し自然な縦書きにする方法を解説します。
縦書きにすると半角英語や数字が横向きに!?
先ほど紹介したように、Photoshopでは1クリックで簡単に横書きから縦書きに変更できますが、注意しなければいけないことがあります。
半角英数字を含む文章を先ほどの「テキストの方向切り替えボタン」で縦書きに変更した場合、半角英数字が横向きの状態になってしまいます。
アルファベットの名詞や人名を半角英語で表す場合は横向きでも問題ありませんが、日本語と同様に縦向きにしたい場合も多いですよね。
横向きになった半角英数字を縦向きにする方法を解説します。
数字や英語の向きを縦向きに変える|縦組み中の欧文回転
横向きになった半角英語を縦向きに変更します。
半角英語を含む文字列のレイヤーを選び、文字パネルの右上にある「三」マーク(ハンバーガーメニュー)をクリックします。
ハンバーガーメニュー内の「縦組み中の欧文回転」をクリックします。
文字列中の半角英語が全角英語になり、縦向きに変わりました。
次に、横向きになっている半角数字も縦向きに変えます。
半角数字を含む文字列のレイヤーを選び、文字パネルの右上にある「三」マーク(ハンバーガーメニュー)をクリックします。さらにメニュー内の「縦組み中の欧文回転」をクリックします。
英語と同様に、半角数字も全角数字になり、縦向きに変わりました。
数字や英語だけ横並びにする|縦中横
先ほど紹介したように、「縦組み中の欧文回転」は半角英数字を全角にして縦向きにしてくれます。
しかし、全角英数字1文字ずつ縦書きにすると不自然になることがあります。次の例を見てみましょう。
縦書きにすると半角英数字は横向きになっています。
そこで、文字パネルのハンバーガーメニュー「縦組み中の欧文回転」を使って英数字を縦向きにしてみます。
英数字の並びを1文字ずつ縦向きにすると、不自然で読みにくくなる場合があります。
そこで、英数字のみを横並びにする方法を解説します。まずは「12」の数字文字列を横並びにします。
横並びにしたい文字列「12」のみを選択した状態で、文字パネルのハンバーガーメニューから「縦中横(たてちゅうよこ)」をクリックします。
すると、「12」が半角数字のまま縦向きで横並びになります。
次に英語の文字列を横並びにします。
半角英数字「No.1」のみを選択した状態で、文字パネルのハンバーガーメニューから「縦中横」をクリックします。
すると、英数字「No.1」が半角のまま縦向きで横並びになりました。
快適に作業できてますか??
タブやページを切り替えることが多く、作業領域が少し狭く感じている方はモニターの使用をお勧めします!
モバイルモニターなら場所にとらわれないので、適した場所で、必要な時だけ使うことができます!これは本当に便利なのでお勧めです。。
Photoshopで「縦中横」がメニューに無いときは?
Photoshopの初期設定で、文字パネルのハンバーガーメニュー内に「縦中横」がない場合があります。
そんなときは、Photoshopの設定で次の2点を確認してみてください。
- 環境設定を確認
メニューバーの「編集/環境設定」(ショートカット:ctrl(⌘)+k)の中から「テキスト」のタブを選びます。
「テキストエンジンオプションを選択」の項目で「ラテン語および東アジア言語用レイアウト」のボタンが選ばれていることを確認してください。
- 段落パネルのハンバーガーメニューを確認
環境設定に問題がなく、それでも「縦中横」が表示されない場合は、段落パネルの「三」マーク(ハンバーガーメニュー)を確認してください。
「ラテンおよび東アジア用レイアウト」と「東アジア言語の機能」の両方にチェックがついていることを確認してください。
段落パネルのハンバーガーメニューにも問題なければ、文字パネルのハンバーガーメニューに「縦中横」が表示されます。
Photoshop|記号の向きを揃える方法【応用編】
!や?などの半角記号も、半角英数字と同様、縦書きにすると横向きになってしまいます。
Photoshopで記号を縦向きにする手順を解説します。英数字と同じ手順で1クリックで縦向きにすることができます。
横向きの記号を縦向きに変える|縦組み中の欧文回転
縦書きにすると、半角記号「%!」は横向きになってしまいます。この半角記号を縦向きに変更します。
半角記号が含まれる文字列のレイヤーを選択し、文字パネルのハンバーガーメニューから「縦組み中の欧文回転」をクリックします。
すると、半角数字と共に、半角記号も全角になり縦向きに変わりました。
記号だけを横並びにする|縦中横
次に、半角記号のみを横並びにしたい場合を見てみましょう。
半角記号が含まれる文字列のレイヤーを選択し、文字パネルのハンバーガーメニューから「縦組み中の欧文回転」をクリックします。
すると、半角数字と共に、半角記号も全角になり縦向きに変わりました。「!!!」がすべて一文字ずつ縦並びになり、不自然な印象になってしまいました。
「!!!」のみ、半角で横並びにしましょう。
横並びにしたい「!!!」のみ選択した状態で、文字パネルのハンバーガーメニューから「縦中横」をクリックします。
すると、「!!!」が半角で横並びになりました。
全角の記号も横並びにできる?
先ほど半角記号を横並びにしましたが、全角記号もそのまま横並びにすることができます。
次の例を見てみましょう。
縦書きにすると、全角記号「☆彡」が1文字ずつ縦に並んでしまいます。
そこで、全角記号「☆彡」を横並びにします。
横並びにしたい「☆彡」のみ選択した状態で、文字パネルのハンバーガーメニューから「縦中横」をクリックします。
すると、「☆彡」を全角記号のまま横並びにすることができました。
文字を縦書きに入力するのはカンタン!
フォトショップで縦書きにする全パターンを紹介しました。Photoshopでは1クリックで横書きを縦書きに変えて、さらに半角文字の向きも1クリックで簡単に修正することができます。
今回ご紹介した「縦書き文字ツール」「テキストの方向切り替え」「縦組み中の欧文回転」「縦中横」は縦書きするうえで必須の便利な機能です。
簡単で覚えやすいので、この機会に縦書きをマスターしましょう!