Photoshop|メガネやガラスの反射による不要な映り込みを消す方法【意外と簡単】 

写真を撮影した後に、ガラスやメガネに光などが反射・映り込みしてしまうことがあります。反射や映り込みが写真の雰囲気の雰囲気を引き立ててくれることもありますが、邪魔だと感じることもあるでしょう。

このようなとき、Photoshopを使用すればとても簡単な手順で反射した光や景色などの映り込みを消すことができます。この記事ではPhotoshopを使って、メガネ・ガラスの反射や映り込みを消す方法を分かりやすく説明しましょう。


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Photoshopでガラスに反射した映り込みを消す方法

まずはガラスに反射してしまったものを消してみましょう。

Photoshopでガラスの反射・映り込みを消す方法①|レイヤーの複製

今回はこの画像を用いてガラスのコップに反射・映り込みしたキュウリを消す作業をしてみましょう。⬇︎

point
画像を直接加工してしまうと、今後の作業で問題があったときに元画像に戻りにくくなりますので、まずは画像そのものをコピーして、コピーした方の画像を加工することにします。

まずはPhotoshopのレイヤーメニューの背景レイヤーの上で右クリックをして、メニューから[レイヤーを複製]を選択します。⬇︎

レイヤーが複製されますので、今回は分かりやすいよう「加工用画像」という名前を付けました。⬇︎

これで「加工用画像」のレイヤーのみを加工すれば、背景画像は手付かずのまま残せます。

Photoshopでガラスの反射・映り込みを消す方法②|コピースタンプツールの選択

今回のガラス面は複雑な色や形をしてないので、簡単に反射・映り込みを消すツールでもある[コピースタンプツール]を使用してみましょう。

まずはメニューツールから[コピースタンプツール]を選びます。⬇︎

[コピースタンプツール]を使用すれば、コピーした部分で消し込みたい部分を塗り潰すことができるのです。

Photoshopでガラスの反射・映り込みを消す方法③|コピーする部分の選択

コピーする部分を選択するには[コピースタンプツール]を選んだ後に[Option]キーを押してください。⬇︎

この反射・映り込み部分の近くの任意の点を選択しました。

Photoshopでガラスの反射・映り込みを消す方法④|塗り潰し

コピースタンプツールで消したい部分を塗っていきます。色や質感に違和感があるようなら先ほどの選択部分を変更してみてください。

Photoshopでガラスの反射・映り込みを消す方法⑤|コピー・塗り潰しの繰り返し

引き続き、スタンプのサイズや透明度を調整しながら②〜③の作業を何度も繰り返します。

不自然な画像にならないように注意しながら作業してください。

加工前の画像と比べてみましょう。ガラスに反射したキュウリを消すことができました。

Photoshopでメガネに反射した映り込みを消す方法

Photoshopでガラスの反射・映り込みを消す方法をお伝えいたしましたが、次にメガネにの反射・映り込みを消す作業をしてみましょう。一般的にメガネは人の皮膚の上にあるものなので、ガラスの反射を消す加工作業よりも難しくなります。

Photoshopでメガネの反射を消す方法①|レイヤーの複製

今回はこの画像を用いてメガネのガラスに反射・映り込みした光を消す作業をしてみましょう。

先ほどと同様に画像を直接加工してしまうと、まずはレイヤーのコピーをしてから作業を進めます。

レイヤーメニューの背景レイヤーの上で右クリックをして、メニューから[レイヤーを複製]を選択しましょう。⬇︎

レイヤーが複製されますので、また「加工用画像」という名前を付けました。⬇︎

Photoshopでメガネの反射を消す方法②|肌色の選択

人間の肌はガラスのように単調な色・質感でないため、今回はより細かく不要な部分を消す作業が可能な[ブラシツール]を使用してみたいと思います。

まずは皮膚の色を知るために[スポイトツール]を選択しますので、メニューツールから[スポイトツール]を選んでください。⬇︎

point
消し込む予定の部分のすぐ近く皮膚を選ぶと、より理想の色に近い色が選択できます。

こちらは、画像の円の中心付近を選択した状態です。

自動的に類似色が選び出されました。

Photoshopでメガネの反射を消す方法③|ブラシツールで光部分を消す

メニューツールから[ブラシツール]を選択し、反射・映り込み部分を塗り潰す作業に入ります。⬇︎

caution
塗り潰しと言っても、不透明度100%で塗ってしまうと違和感がありますので、不透明度やブラシサイズを調整しながら塗っていきましょう。

Photoshopでメガネの反射を消す方法④|色選択と塗り潰しの繰り返し

地道な作業になりますが、②〜③の作業を何度も繰り返します。

最後に調整作業がありますが、できるだけ違和感のないように仕上げてください。

少しずつメガネの反射・映り込みを塗り潰せました。

Photoshopでメガネの反射を消す方法⑤|選択ツールで塗り潰し部分を選択

選択ツールで今塗り潰した部分を選択範囲にします。

選択ツールは使いやすいものを選んでください。今回はメガネの縁が選択しやすいように[マグネット選択ツール]を使用しました。⬇︎

選択範囲ができたら、選択範囲の上で右クリックをして[境界線をぼかす]を選びます。⬇︎

ぼかしの半径は何度か様子をみながら決定してください。数値が大きくなるほどボケが大きくなります。⬇︎

Photoshopでメガネの反射を消す方法⑥|レベル補正

Photoshopのメニューバーから[イメージ]-[色調補正]-[レベル補正]を選択します。⬇︎

画像のように、レベル補正メニューが開きました。⬇︎

選択範囲全体の色の濃さ・明るさなどが細かく調整できるので、選択範囲がより地肌に合うように調整してください。

Photoshopでメガネの反射を消す方法⑦|レベル補正で色味を合わせる

調整後、画像のようにメガネの反射を消すことができました。⬇︎

加工前の画像と比べてみましょう。⬇︎

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Photoshopで映り込みを消す際の注意点

フォトショップでガラスやメガネの反射・映り込みを消す方法を紹介いたしましたが、消し込みをするときに覚えておくと良い注意点を紹介しましょう。

 不透明度を調整しながら作業をする

今回紹介した方法以外にも、Photoshopを使って同じような流れで反射・映り込みを消す作業は可能です。Photoshopのどのツールを選択するにしても、不透明度を上手に使い分けなくては違和感のある画像になってしまうでしょう。

細かな調整が必要ですが、作業をしているうちに少しずつ慣れますので、不透明度の数値を低くして、何度も塗り重ねるような感覚で作業を進めてください。

ズームアップ・ズームアウトで加工状況を確認しながら作業を進める

Photoshopで作業をしている間は画像をズームアップした状態で加工を進めると思いますが、その状態では全体のバランスが見えません。

Photoshopのズームアップ・ズームアウトを繰り返しながら全体的なバランスを整えるようにしてください。

ズームアップ画像では何度試しても違和感を感じたとしても、全体像を見ると自然に仕上げられていることもあります。

Photoshopで反射の映り込みを消す方法は難しくない!

Photoshopで光や景色が反射・映り込みしてしまっても、今回紹介した方法を活用すれば再度撮影するような手間を省くことができます。作業は慣れれば非常に簡単に行えるようになりますので、より早く自然な仕上がりにできるよう練習してみてください。

また、反射・映り込みの消し込み方法はいくつもありますので、自分が一番使いやすいと感じた方法を見つけられると良いでしょう。

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