【Adobe初心者必見】 Premiere 「Pro」と「Elements」の違いまとめ 

  

Adobeソフトで動画編集する際、Premiere「Pro」「Elements」のどちらを選ぶ方がいいの?と悩む方も多いのではないでしょうか。

Premiere ProとElementsの特徴や、機能や金額面での違いをまとめました。自分にとってどちらを選ぶべきか明確に分かるようになりますので、参考にしてみてください。

  

Premiere 「Pro」と「Elements」の違い|主な特徴

Premiere ProとElementsの違いをユーザー層や無料体験期間、料金の観点からまとめます。

Premiere ProとElementsの違い①|ユーザー層

Adobe Premiere ProElementsでは、ユーザーの想定レベルが違います。

Premiere Pro動画編集上級者やプロ向けのハイエンド(高機能)ソフトです。一方、Premiere Elements初心者向けに作られています。

  

Premiere Proは多機能な反面、使いこなすにはある程度の学習が必要です。

チュートリアルやマニュアルが充実しているので、実際に操作しながら少しずつ上達していく必要があります。

高度な動画編集スキルの習得に時間がかかる分、そのスキルは価値のあるものになります。

上級者やプロの方で高品質な動画編集を行いたい場合や、動画編集を生業にしたい場合はPremiere Pro一択です。

  

一方、Premiere Elementsは動画編集初心者向けに、分かりやすさやシンプルさを重視して設計されています。

動画を手間や時間をかけずサクッと編集したい場合に便利です。

自分で細かく編集というより、既存のテンプレートを使って完成度の高い動画を短時間で作るという感じです。

動画編集の経験があまりなく、今後も手間をかけたくない場合にはぴったりです。

Premiere ProとElementsの違い②|無料体験期間

Adobe Premiere ProとElementsはそれぞれ無料で体験することができますが、無料体験版の期間がそれぞれで違います。Premiere Proの無料体験期間は7日間です。

  

Premiere Proを含めすべてのAdobeソフトがパッケージになっている「Adobe Creative Cloud」を7日間限定で無料体験することができるので、Premiere Proだけでなく、After Effects、Animateなど他の動画編集ソフトやPhotoshop、Illustratorなど画像編集ソフトも体験することができます。

体験版の機能制限はなく、Premiere Proの全機能を使用することができます。

  

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ただし無料体験期間内に解約すれば料金はかかりませんが、そのまま放置すると本契約に移行するので注意しましょう。

 

   

一方、Premiere Elementsは無料体験版を30日間使用できます。

30日も使えれば、操作性を十分確認できますね。

ただしElementsの体験版は映像に「体験版」と明記された帯が付いてしまいますので、あくまで操作性や機能の確認として使用しましょう。

Elementsの場合は体験期間が過ぎても製品版に自動移行しないので、製品版を別途購入する必要があります。

  

Premiere ProとElementsの違い③|価格

Premiere ProとElementsは料金体系や価格が違います。

   

Premiere Proはサブスクリプション型で、使い続けるには年間プランまたは月々プランを継続して契約する必要があります。価格は以下のとおりです。

<Premiere Pro単体プランの価格(税込)>

  • 年間プラン(月々払い):2,728円/月
  • 年間プラン(一括払い):28,776円/年(月額2,398円相当)
  • 月々プラン:3,828円/月

Premiere Elementsは買い切り型で、一度料金を支払えば追加料金は不要です。Premiere Proよりも価格をかなり抑えられます。

<Premiere Elementsの価格(税込)>

  • 19,580円( アップグレード版:12,980円)

購入した後も、機能が更新された場合はアップグレード版を購入することでアップグレードすることができます。

Adobeソフトがほとんど使えるコンプリートプランがお得

Premiere Proだけでなく、他のサブスク型Adobeソフトも使用したい場合は、単体プランよりもコンプリートプランの方がおすすめです。

   

動画に特殊なエフェクト加工できるAfterEffectsや、高度な画像編集ソフトのPhotoshopなど、高機能なAdobeソフトがほとんど使えるようになります。

   

アドビソフトは音声編集、画像編集、動画編集などクリエイティブ作業でできることの範囲がとても広いのでオススメです。価格は以下のとおりです。

   

Premiere 「Pro」と「Elements」の違い|機能

Adobe Premiere ProとElementsは機能や操作性の違いは大きいです。違いがイメージできるように、操作画面を使用して詳しく解説します。

Adobe Premiere Pro|ハイエンドで思いどおりに編集可能

   

Adobe Premiere Proは名前のとおり、動画編集のプロ向けに作られており圧倒的にハイエンド(高機能)です。Premiere Proの操作画面はこのようになっています。

   

   

Premiere ElementsでできることはすべてPremiere Proでもできますし、自分で細かい調整ができます。

例えば対象物の動きに合わせてボカシやモザイクを自動トレースする機能はどちらのソフトでも可能ですが、自動トレースが上手くいかないこともよくあります。

   

その際、次の映像のようにフレーム単位で動きを修正するのはPremiere Proでしかできません。

   

   

また、Premiere Pro複数の動画や音声をレイヤー(階層)で管理・編集できるため、複数映像の合成も簡単にできます。

次の映像は、マスクとキーフレームを使用して雪景色を歩く人物とペンギンの映像を合成しています。

   

Adobe Premiere Elements|シンプルでテンプレート充実

   

Adobe Premiere Elementsは操作画面も機能もシンプルに設計されています。

「Element」とは「基本要素」という意味がありますが、名前のとおり動画編集の基本機能はカバーしています。

Premiere Elementsの操作画面はPremiere Proと違い、とてもシンプルですね。

   

  

テンプレートのエフェクトをたくさん搭載しているため、動画編集未経験の人も時間をかけずにちょっと凝った動画を作りたい場合に便利です。

  

  

ただしエフェクトはテンプレートが用意されているものに限られ、Premiere Proほど微調整はできないため、表現の幅は限定されます。

たとえばノイズを低減するエフェクトがありますが、ユーザーが低減具合を微調整することはできません。

また、画像を切り取りフレームにして映像と合成することはできますが、Premiere Proと違い、映像の一部を細かく切り取って複数の映像を合成することはできません。

   

   

Premiere Elementsの特徴的な機能は、ムービー作成機能です。

動画を自動で組み合わせてくれるオートクリエイション機能により、AIがテーマに合わせてピッタリのビデオストーリーを自動作成してくれます。

結婚式や旅行などイベントの動画をサクッといい感じに作成したい場合などに便利ですね。

  

   

【結論】Premiere 「Pro」と「Elements」の選び方

   

Adobe Premiere ProとElementsを選ぶ際には、「機能面」「ユーザー」という2つの軸に着目して考えましょう。

   

   

機能面①:オリジナルデザインの動画編集をしたい ⇒ Premiere Pro

   

自分オリジナルで様々なエフェクトを使用したり微調整したりして、自分がイメージしたとおりの高品質な動画を作りたい場合、Premiere Proを使う必要があります。

Premiere Proは動画編集のほとんどをできるほど多機能で、習得に時間がかかる分、動画編集の技術を磨くことでElementsでは表現できないオリジナルの動画編集をスムーズに行えるようになります。

機能面②:手早くサクッと動画編集したい ⇒ Elements

動画編集の経験はあまりないけれど、手間をかけずにサクッと完成度の高い動画を作りたい場合にはPremiere Elementsをおすすめします。

Premiere Elementsは操作の分かりやすさを重視した設計になっており、初心者でも感覚的に動画編集できます。

また、動画編集のテンプレートが充実しており、オリジナルで一から編集するよりも簡単に高品質な動画をつくることができます。

ユーザー①:動画編集スキルを磨きたい ⇒Premiere Pro

  

動画編集の上級者やプロの方はもちろん、今は初心者でも今後動画編集スキルを磨きたい人はPremiere Proを選びましょう。

    

Elementsに比べ操作が難しい分高度な編集が可能で、動画編集者として経験を積むことで価値のあるスキルを習得していくことができます。

ユーザー②:動画編集に手間をかけたくない ⇒ Elements

動画編集の経験があまりなく、今後も動画編集にあまり手間をかけたくない人はElementsを選びましょう。

   

Elementsはシンプルな操作画面で分かりやすく、できるだけ手間がかからないように設計されています。

Premiere Proに比べて表現の幅は限られますが、テンプレートを使用して高品質な動画を手間をかけずにサクッと作成することができます。

【まとめ】Adobe Premiere「Pro」と「Elements」の違い

Adobe Premiere ProとElementsの違いをまとめました。Premiere ProとElementsは機能や操作性の違いが大きく、ユーザー層や価格、無料体験期間も全然違います。

Premiere Pro:ハイエンドな機能でプロ上級者向け

Elements:シンプルな機能で初心者向け

操作する人や、どんな動画を作成したいかによって、どちらを選ぶべきかが変わってきます。本記事を参考にして、編集イメージを掴んで適確なソフトを選びましょう。プレミアプロとエレメンツはそれぞれ無料体験もできますので、迷っている方は気軽に試してみてください。