最近では一眼レフで動画を撮影する人も増えてきました。一眼レフ自体軽いものではない上に、動画撮影となるとマイクや照明を外付けする機会も増えるでしょう。そうなると、必須ともいえるのが三脚です。
今回は、一眼レフでの動画撮影の際の三脚の選び方とおすすめの三脚をご紹介します。
【動画撮影】一眼レフ用のカメラ三脚の選び方は?
一眼レフ動画撮影用の三脚を選ぶポイントをご紹介します。
一眼レフカメラ動画撮影用三脚の選び方①|雲台
水平・垂直方向に加え、カメラを縦位置、横位置に動かすことのできる雲台です。3方向それぞれに動かせる反面、1方向ずつ調整を行わなければいけません。そのため、自由に動かすよりは、構図を決めて動きの少ない被写体を撮影する際におすすめの雲台です。
自由雲台は別名「ボール雲台」とも呼ばれていて、水平、垂直、縦横位置を一つのノブのみで調整ができます。シームレスに位置調整が可能なので、ノブを緩めて自由に動かしながら画角を調整することができます。自由雲台は他の2種類に比べて調整のためのレバーが少なくコンパクトにまとまっているため、持ち運びには便利です。
3WAY雲台から、カメラの縦位置、横位置を動かす機能を無くした雲台で、別名「ビデオ雲台」と呼ばれている通り、ビデオカメラでの動画撮影に適した三脚です。基本的に動画撮影の場合にはカメラを縦位置で撮ることは多くありませんので、その機能を省いているのが特徴です。カメラを水平方向に動かすパン撮影や、上下に動かすティルト撮影を得意としているので、動きのある撮影をするには2WAY雲台が良いでしょう。
一眼レフカメラ動画撮影用三脚の選び方②|素材
三脚の素材には大きく分けて、アルミとカーボンの2種類があります。
アルミ素材のもは、軽量で比較的低価格で購入できるため、持ち運びが多い場合には便利です。ただし、低価格のものは、あとで説明する耐荷重が低い場合があるので、重い機材をのせる際には注意が必要です。
カーボン素材の三脚は軽さだけでなく、強度もあり、安定感のある映像を撮影できます。アルミと比較すると価格は高価なものが多いですが、重い機材を使う際や安定した映像を撮るためにはカーボン素材を選ぶのがおすすめです。
一眼レフカメラ動画撮影用三脚の選び方③|着脱方法
カメラを雲台に固定する方法として、ねじ式とクイックシュー式があります。
ねじ式は、その名の通り、ねじを回して三脚に取り付ける方法。
クイックシューは、専用のプレートをカメラに取り付け、ワンタッチで三脚への装着ができる方式。
ねじ式のものの方が安価な三脚が多いですが、三脚との取り外しが多い撮影ではクイックシュー式が便利です。
一眼レフカメラ動画撮影用三脚の選び方④|耐荷重
一眼レフカメラで動画を撮影するための三脚として一番重要なのが耐荷重です。一眼レフカメラでの撮影は、カメラ本体とレンズだけでも結構な重さになる上に、動画撮影ともなるとカメラや照明、リグなどを付けることも少なくありません。動画を撮影するには手振れの防止はもちろん、構図の安定がとても重要です。耐荷重は実際に搭載する総重量の3倍ぐらいを目安にして三脚を選ぶのが良いでしょう。
一眼レフでの動画撮影時はこれ!人気のカメラ三脚メーカーを3社紹介!
おすすめの三脚メーカー3社をご紹介します。
おすすめの三脚メーカー①|SLIK(スリック)
SLIKは比較的安価なモデルからプロ用の本格的なものまで幅広いラインナップの商品があり、日本でもトップクラスのシェアを誇っています。
おすすめの三脚メーカー②|Velbon(ベルボン)
Velbonは60年以上の歴史を持つ日本の老舗メーカーです。海外でもファンの多いメーカーで、機能性の高いモデルが多くあります。
おすすめの三脚メーカー③|Manfrotto(マンフロット)
デザイン性、機能性ともに高い評価を得て世界中にファンの多いイタリアの三脚メーカーです。三脚だけでなく、様々なカメラ周辺機器を扱っています。
【予算5千~1万】一眼レフでの動画撮影におすすめの三脚3選
おすすめの三脚をご紹介します。まずは予算5千~1万円で購入できる三脚です。
コンパクトになるマンフロットのトラベル三脚
マンフロットから出ている持ち運びに最適なトラベル三脚です。最大耐荷重4kgでありながら、32cmまで縮めてコンパクトに持ち運べるのが特徴です。開脚の広げ方も3段階で調整できるため、ローアングルの撮影などにも活用できます。
スマホ撮影もできるベルボンのアルミ三脚
ベルボンの3WAY雲台で、スマホの取り付けも可能な三脚です。耐荷重は最大5㎏。クイックシュー式で着脱ができて、水準器も装備しているため、水平の確認が可能です。
ユニーク且つ便利なJOBYのゴリラポッド三脚
三脚の中でもユニークで自由自在に立てたり、巻き付けたりできるJOBYのゴリラポッド。ほかの三脚に比べ高さを出すことはできませんが、コンパクトに持ち運べる上、手すりなどに巻き付けて固定ができるため、三脚を広げられない場所などでの撮影におすすめです。
【予算1~3万】一眼レフでの動画撮影におすすめの三脚4選
続いて予算1~3万円で購入できる三脚をご紹介します。
プロ級なのにリーズナブルVILTROXのアルミ三脚
最大荷重10kgまで耐えることのできるVILROXのアルミ製三脚です。ビデオ用の雲台のため、撮影しながらスムーズに雲台を動かすことが可能です。360度回転できる雲台を採用しているため、パノラマ撮影に便利です。
2万円台で購入できるARTCISEのカーボンビデオ三脚
比較的高価になってしまうカーボン製の三脚ですが、ARTCISEのカーボン三脚は2万円台で購入することができます。耐荷重は12kgで、雲台をスムーズに動かすことのできるオイルフリュード方式を採用。水準器もついているため、一眼レフでの動画撮影にも最適です。
コスパ最強!Neewerの360度雲台三脚
Neewerは安価で高性能なカメラ周辺機器を扱っている中国メーカーです。こちらの三脚もアルミ製ではあるものの、耐荷重12kgまで対応でき、360度のパノラマ撮影も可能です。
193cmの高さまで上がる、milibooのビデオカメラ三脚
最大193cmのハイアングルから撮影できるビデオ撮影用の三脚です。オイルフリュード式の雲台のため、撮影をしながらスムーズに動かすことが可能です。
【予算3万~】一眼レフでの動画撮影におすすめの三脚4選
最後に予算3~5万円で購入できる三脚をご紹介します。三脚は高機能になればなるほど価格は高くなります。こだわった映像を撮りたい方は是非、この価格帯の三脚も検討してみるのがおすすめです。
高機能且つコンパクトなManfrottoのトラベル三脚
カーボン製で、41㎝までコンパクトに収納できるManfrottoのトラベル三脚です。パンやティルトを滑らかに行うことができるフリュード式で、旅行先での撮影のお供におすすめです。
SLIK カーボン製の小型三脚
SLIKの小型カーボン製三脚は、最大高122.8cmで最低は18.3cmまで下げられるため、ローアングル撮影に最適です。カーボン製で軽く、ケースにもすっきりとコンパクトに収まるため持ち運びにとても便利です。
大型なのにすっきり収納ARTCISEのカーボン三脚
最高215㎝まで上げることのできる大型三脚ですが、自由雲台で、雲台を操作するレバーがないため、コンパクトに収納することが可能です。耐荷重は驚きの20kg以上。低重心の雲台を採用しているため、安定感のある動画を撮影することができます。
伸縮率3.6倍 Velbonのカーボン三脚
軽量で持ち運びに便利なカーボン製で、脚を折りたたんで反転収納することで、コンパクトに収納することができます。脚を開脚することでローアングル撮影にも対応可能。
一眼レフカメラに適した三脚を準備して動画撮影しましょう!
一眼レフカメラでの動画撮影は、三脚が命といっても過言ではありません。機材やアクセサリーが多く、手持ち撮影では限界があるからです。三脚を使用した安定感のある映像は一気に動画のクオリティを上げてくれます。ご自身の撮影スタイルに合った三脚を見つけて、さらにワンランク上の動画を撮影しましょう。