Adobe Fresco(アドビフレスコ)は、iPhone・iPadやWindowsで利用できるイラストアプリ。タブレットでのお絵描きにぴったりの設計で、実際の筆で水彩画や油絵を描いているかのようなリアルなタッチが得られます。
そんなアドビフレスコに、無料版と有料版があるのはご存知ですか?この記事では、無料版と有料版の違いや、有料プランを無料で使う方法についてご紹介します。
アドビフレスコの無料版と有料プランの違い
Adobe Fresco(アドビフレスコ)は無料で利用できるアプリですが、有料のプランもあります。ここでは、有料版にした場合、無料版と比べてどんな違いがあるのかについて解説します。
アドビフレスコ有料版の特徴①|使用できるブラシが増える
アドビフレスコ有料版の大きな特徴は、使用できるブラシの種類が大幅に増えること。無料版で使用できるブラシは100個未満ですが、有料版にすることで1,000以上のブラシが使用可能になります。
さらに、3ヶ月ごとに著名イラストレーターであるKyle T. Websterによる新作ブラシが追加されるのも魅力的です。
アドビフレスコ有料版の特徴②|ストレージが拡張される
アドビフレスコ単体のプランを契約すると、使用できるオンラインストレージが5GBに拡張されます。無料版の場合はオンラインストレージは2GBしかありません。
なお、アドビフレスコとiPad版Photoshopのセットプランなど、アドビフレスコに加えほかのアプリも使えるプランの場合は、ストレージが100GBまで拡張されます。
アドビフレスコ有料版の特徴③|Adobe Fontsが使える
Adobe Fontsを使用できるようになるのも要注目ポイント。Adobe FontsとはAdobeが提供する、さまざまな有名フォントメーカーの美しいフォントが使えるようになるサービスのことです。単体で購入したらとても高価なフォントも、Adobe Fontsなら手軽に扱えます。
アドビフレスコを有料プランにするべき人とは
アドビフレスコは、無料プランのままでもお絵描きには十分に活用可能なアプリ。では、どのような人が有料プランに移行すべきなのでしょうか?ポイントをチェックしてみましょう。
有料プランにするべき人①|豊富なブラシを使いたい人
基本的なブラシだけでなく、さまざまなブラシを使いこなして絵の幅を広げたいと考えている人には、有料プランのアドビフレスコがおすすめです。有料プランで使えるブラシなら、葉っぱや雪の結晶といった細かな表現も、あっという間に描くことができます。
さらに、集中線やトーン、テクスチャなど、漫画らしい表現をしたい場合に便利に使えるブラシも。いつものイラストをちょっと違った雰囲気にしたい場合にも重宝するでしょう。
有料プランにするべき人②|豊富なフォントを使いたい人
イラストに文字入れをする際のフォントの選択肢を増やしたい場合も、アドビフレスコの有料プランを使うとよいでしょう。有料プラン加入者はAdobe Fontsの2万種類以上ものフォントを使うことが可能です。
Adobe Fontsならお堅い雰囲気のフォントからポップなフォントまで幅広く取り揃えられているので、どんなイラストにもマッチするフォントを見つけられるでしょう。日本語以外の高クオリティなフォントが手に入れられるのもうれしいですね。
有料プランにするべき人②|ほかのAdobeアプリも使いたい人
アドビフレスコ以外のAdobeアプリも活用したい人は、アドビフレスコを含む有料プランを契約するのがおすすめです。たとえば、iPadでアドビフレスコ以外にPhotoshopも活用したいなら、アドビフレスコとiPad版Photoshopのセットプランを選ぶとよいでしょう。
また、パソコン版Photoshopの単体プランには、iPad版Photoshopと有料版アドビフレスコが付帯します。本格的な画像編集をしたいなら、こちらのプランがうってつけです。なお、Photoshop以外の単体プランにはアドビフレスコが付帯しないことには注意しましょう。
5つのiPad用AdobeアプリをまとめたAdobe Design Mobile Bundleや、50以上のアプリが使えるコンプリートプランを契約した場合でも、有料版のアドビフレスコを使うことができます。Adobeが提供するいろいろなアプリを使いこなしたい場合は、これらがお得です。
アドビフレスコ有料プランの値段
では、有料版のアドビフレスコを使いたい場合、どの程度のお金がかかるのでしょうか。ここでは、プラン別に値段について解説します。
Adobe Fresco単体プランの値段
Adobe Fresco 単体プラン(iPad版のみ) | ¥1,150 / 年 |
アドビフレスコ有料版とAdobe Fontsが使えるAdobe Fresco単体プランの値段は、年額1,150円。非常に安価なプランですが、豊富なブラシとフォントが使用可能。ほかのAdobeアプリを使う予定がない人にとっては、とてもお得なプランだといえるでしょう。
ただし、このプランを使えるのはiPad版のみで、Windows版のアドビフレスコユーザーには適用されません。また、このプランを契約できるのはApp Store経由のみで、Adobe公式サイトからの契約はできないことに留意しましょう。
Adobe Fresco + Photoshop iPad版プランの値段
月々払い(iPad版のみ) | 年額払い(iPad版のみ) |
¥1,080 / 月 | ¥約742 / 月(¥8,900 / 年) |
アドビフレスコとiPad版のPhotoshopがセットになったプランのお値段は、月々払いなら毎月1,080円。1年分まとめて払う場合は8,900円となり、毎月払うより4,060円お得になります。
こちらのプランも、対応しているのはiPad版のみで、Windows版は非対応。また、契約できるのはApp Store経由のみで、Adobe公式サイトからの契約はできません。
Adobe Design Mobile Bundleの値段
月々払い(iPad版のみ) | 年額払い(iPad版のみ) |
¥1,600/月 | ¥15,800/年 |
アドビフレスコに加え、iPad版のPhotoshop・Illustrator・Adobe Expressが使えるプランで、月々払いならお値段は毎月1,600円。年額で払うなら15,800円となり、毎月払うより3,400円お得になります。
4つのアプリの有料版をそれぞれ購入するより50%安いので、iPadでデザイン系の作業をすることが多い人は検討してみるのもよいでしょう。こちらも契約できるのはApp Store経由のみです。
Photoshop単体プランの値段
月々プラン | 年間プラン(月々払い) | 年間プラン(一括払い) |
4,980円 / 月 | 3,280円 / 月 | 2,890 / 月(34,680円 / 年) |
Photoshop単体プランの値段は上記の通り。このプランには、パソコン版Photoshopに加え、アドビフレスコ・Adobe Firefly・Adobe Expressといったソフトの有料版が付帯します。さらに、iPad版Photoshopを利用することも可能です。
パソコン版Photoshopを利用できるプランには単体プランのほかフォトプランもありますが、フォトプランにはアドビフレスコはついてきません。パソコン版Photoshopとアドビフレスコをどちらも使いたいなら、Photoshop単体プランを選びましょう。
Adobe CC コンプリートプランの値段
月々プラン | 年間プラン (月々払い) | 年間プラン (一括払い) |
12,380円 / 月 | 7,780円 / 月 | 7,240円 / 月 (86,880円 / 年) |
Adobeの20以上のアプリがすべて使用可能なコンプリートプランを契約すれば、もちろんアドビフレスコの有料版も問題なく使えます。Adobeのツールを幅広く活用したいと考えている人なら、コンプリートプランを選んで損はないでしょう。
なお、Adobeの料金は複雑でわかりづらく、条件によっては必ずしも上記の通りの価格にならないことも。より正確な価格を知りたいなら、以下の記事もあわせてチェックしてください↓
知っている人は損しない!Adobeの料金をわかりやすく解説!アドビフレスコの有料プランを無料で使う方法
アドビフレスコの有料版は、実は工夫すれば無料で使うことも可能。もちろん、海賊版(クラック版)のような違法な方法ではありません。どうやったら無料で使えるのか、チェックしてみましょう。
7日間の無料期間がある体験版を活用しよう
アドビフレスコ単体の有料プランを無料体験することはできません。
しかし、パソコン版のPhotoshop単体プランやAdobe CCコンプリートプランの無料体験版を活用することで、アドビフレスコの有料版を無料体験することも可能になります。
基本的に、無料期間は7日間。その間、無料期間終了までなにも手続きしなければ自動的に有料のプランに移行し、課金が発生します。課金したくない場合は、7日間の無料期間が終了する前に手続きを行いましょう。
無料期間終了後も無料で使い続ける裏ワザをチェックしよう
実は、7日間の無料期間が終了したあともPhotoshop単体プランやAdobe CCコンプリートプランの体験版を無料で使い続ける裏ワザがあります。それは、解約処理を繰り返すこと。これによって、付属するアドビフレスコ有料版も無料で使い続けることが可能になります。
詳しい方法は以下の記事で解説しています。ぜひチェックして、無料期間終了後もアドビフレスコをお得に活用してくださいね。
【2024年最新版】Photoshopを無料で使い続ける方法は? Adobeコンプリートプランを無料で使える公式の裏ワザを紹介!【2024年最新版】アドビフレスコをお得に使って創作をもっと豊かに!
アドビフレスコは、PhotoshopともIlustratorとも違うアナログに近い操作感で使えることから、多くの愛用者がいるアプリ。しかし、料金プランがわかりにくいことから、不必要な高い料金を払って使用している人も多くいます。
今回の記事で正しい情報を把握し、ぜひお得にアドビフレスコを入手して、創作に役立ててくださいね。