Illustrator(イラストレーター)で複数のオブジェクトを結合する方法を紹介します。
まだIllustratorを持っていない方は、合わせてこちらもご覧ください。
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パスファインダー効果で複数オブジェクトを結合する方法!
パスファインダーを使ってオブジェクトを結合すると、元となったそれぞれのオブジェクトを個別に操作することはできなくなります。なので、結合した後に微調整などをする必要がない場合に最適な結合方法です。
Illustratorのパスファインダーでオブジェクトを結合する手順①|パネルを開く
まず、Illustrator画面上のメニューバーより「ウィンドウ」→「パスファインダー」と選択して、パスファインダーの設定パネルを開きましょう。
Illustratorのパスファインダーでオブジェクトを結合する手順②|図形を結合
次に、結合させたいオブジェクトを複数同時に選択します。
Windowsの場合はCtrlキーを押しながら複数のオブジェクトをクリック、MacOSの場合はCommandキーを押しながらクリックすることで、同時に複数のオブジェクトを選択することができます。
複数のオブジェクトを選択できたら、パスファインダーパネル内から「合体」をクリックしましょう。
これで複数のオブジェクトを結合させることができました。
結合後のカラーについては、最前面(一番上のレイヤー)に配置したオブジェクトのカラーが適用されます。
繰り返しになりますが、この方法の場合は複数のオブジェクトが完全に結合してしまうため、元のオブジェクトを個々に操作することはできません。
【補足】パスファインダーの様々な結合タイプを紹介
パスファインダーパネルには合計10種類の結合タイプが用意されています。
上の方法では、10種のうちの1つである「合体」を使用してオブジェクトを結合する方法を紹介しましたが、その他の結合タイプについても簡単に確認しておきましょう。
まず、パスファインダーパネル内の「形状モード」にある4つの結合タイプは以下のようになります。
次に、同じくパスファインダーパネル内の「パスファインダー」にある6つの結合タイプは以下になります。
種類は数多くありますが、実際に使用頻度が高いものは「合体」「前面・背面で切り抜き」など限られるので、よく使用するものだけ覚えおくといいでしょう。
複合シェイプで複数オブジェクトを結合する方法!
複合シェイプで図形を結合すると元の図形が残るので、結合した後も個別にサイズの変更・位置の微調整などの操作を行うことができます。なので、とりあえず仮として結合させて後で微調整したい場合に最適な結合方法です。
Illustratorの複合シェイプでオブジェクトを結合する手順①|パネルを開く
「複合シェイプ」はパスファインダーの応用的な使い方なので、上で紹介した「合体」の手順と同じくパスファインダーの設定パネルを用いて操作します。
Illustrator画面上のメニューバーより「ウィンドウ」→「パスファインダー」と進み、パスファインダーの設定パネルを表示しましょう。
Illustratorの複合シェイプでオブジェクトを結合する手順②|図形を結合
次に、結合させたい複数のオブジェクトを同時に選択します。
選択できたら、パスファインダーパネルの「合体」ボタンをWindowsの場合はAltキー、MacOSの場合はOptionキーを押しながらクリックしましょう。
これで元のオブジェクトが残る状態で結合させることができます。
この方法で結合した場合は、元の画像をそれぞれ選択して、大きさを変更したり位置を変えたりなど微調整を行うことができます。
個別のオブジェクトを選択する方法は、オブジェクトをダブルクリックすることで選択が可能です。調整後、元のひとつの図形に戻すにはEscキーを押すことで結合されたオブジェクトの状態へ戻すことができます。
複合パスで複数オブジェクトを結合する方法!
複合パスで結合すると、オブジェクトが重なった部分が型抜きされたような外観に仕上がります。そういった意味で、仕上がりがパスファインダーの「中マド」と同じような結果になりますが、機能面に違いが現れます。
Illustratorの複合パスでオブジェクトを結合する手順①|図形を選択
まず、結合したい複数のオブジェクトを選択しましょう。
Windowsの場合はCtrlキー、MacOSの場合はCommandキーを押しながらクリックすることでも複数のオブジェクトを同時に選択できるほか、ドラッグで複数の図形を選択範囲に入れることでも複数選択ができます。
Illustratorの複合パスでオブジェクトを結合する手順②|複合パスの作成
オブジェクトを選択後、Illustrator画面上のメニューバーより「オブジェクト」→「複合パス」→「作成」と進むことでオブジェクトを結合することができます。
複合パスで結合すると、元となる図形のパス(線形)が残った状態となり、個々の図形を移動させることも可能です。
対して、同じ見た目に仕上がるパスファインダーの「中マド」の場合、元となった図形のパスは残らないので、移動できるのは図形の残った部分のみとなります。
Illustratorでオブジェクトの結合ができない時の原因と対処法は?
レイヤーのロックなどでオブジェクトを複数選択できていない
オブジェクトを複数選択できていない場合は結合ボタンをクリックしても結合されないので、Ctrlキー(またはCommandキー)を押しながらオブジェクトをクリックして、すべての図形を選択した後に結合するようにしましょう。
また、結合に使用するオブジェクトのレイヤーがロックされている場合、オブジェクトを選択しようとクリックしても選択できない仕様となっています。
この場合は、Illustrator画面右の「レイヤーパネル」から、保護されたレイヤーの鍵アイコンをクリックしてロックを解除すると、オブジェクトを選択できるようになります。
オブジェクトが「編集モード」になっている状態
円や四角形などのオブジェクトをダブルクリックすると「編集モード」となり、一時的にその他のオブジェクトを選択できない状態となります。
編集モードかどうか見分ける方法として、選択できるオブジェクト以外の要素の色が薄くなっている場合は編集モードの状態です。マウスの誤操作などで意図せず編集モードに入ることがあるので注意しましょう。
対処法として、キーボードのEscキーを押すことで編集モードを解除することができます。
その他オブジェクトの色が薄い状態から元の色に戻れば、編集モードが解除できたということになります。
Illustratorのオブジェクト連結法まとめ
今回はイラストレーターにおける複数のオブジェクトの結合方法について解説しました。「イラレで図形を結合するならパスファインダー」と覚えておけば、まず問題ないでしょう。
パスファインダーで行える10種類のオブジェクト連結法をすべて使いこなす必要はないので、よく使うもの数種類のみ使いこなせるようになりましょう。
ぜひ、あなたの制作活動に役立てて下さい。
今回の記事では「図形の結合方法」について紹介しましたが、図形以外にも線やパスの結合方法はご存知でしょうか?Illustratorでは図形の結合に並んで、線やパスの使用頻度も高いです!この際に、「線の結合方法」「パスの結合方法」を紹介した記事もご覧になり、是非マスターしてみてください!
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