バランスの良いデザインを作りたい!という方は、左右対称のイラストや画像を用いるとまとまった印象に仕上がります。しかし、左右対称のイラストや画像を作るのは難しいという方も多いのではないでしょうか。
Illustratorで左右対称のイラストを作成する方法!
左右対称のイラストは、バランスの良いデザインを作るのに欠かせないアイテムです。スッキリとしたまとまりあるデザインにするなら、左右対称のイラストを用いるのがおすすめです。
ガイドを引く|Illustratorで左右対称のイラスト
まずは、キレイな左右対称のイラストが作れるように、Illustrator上にガイドを引きます。ガイドとは、以下のようなものです。
ガイドは、[アートボードウィンドウ]のオプションパネルから「アートボードオプション」を選び、「センターマークを表示」と「十字線を表示」にチェックを入れると表示されます。
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イラストの半分を描く|Illustratorで左右対称のイラスト
下準備ができたところで、イラストの右半分を書いていきましょう。イラストはツールバーの[ペンツール]や[〜形ツール]、[線ツール]など好きな方法で書いてくださいね。各ツールの使い方については、下記の記事でそれぞれ詳しく説明しています。
今回は左右対称を使ってチョウチョを描くので、[楕円形ツール]と[線ツール]を使って半身のチョウチョを書きました。中心の部分を、先ほど作ったガイドにピッタリと合わせておきましょう。
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ここで注意したいのが、必ず右半分のイラストを描くということです。今回紹介する、自動的にオブジェクトが反転するIllustratorの機能は、右から左に反転します。間違えて左半分を書いてしまうと理想の仕上がりにならないので、必ず右半分を描くようにしましょう。
ミラーのように反転させる|Illustratorで左右対称のイラスト
Illustratorには、ワンクリックするだけで簡単に反転することができる機能があります。半身のチョウチョを選択したまま、[グラフィックスタイルウィンドウ]の「ライブ反射」をクリックします。
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すると自動的に左部分がミラーのように反転され、チョウチョのイラストが完成しました。
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修正は右だけでOK!|Illustratorで左右対称のイラスト
実はこの左半分は、実在していないイラストなんです。Illustratorでも左を選択することはできません。そのため、イラストを修正したい場合は右を触るだけで自動的に左も修正されるんです。
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いちいち全てのイラストを修正する必要がないので、とても便利な機能ですね。
Illustratorで左右対称に配置された画像を作成する方法!
では次に左右対称の画像の作り方を見ていきましょう。デザイン上で画像を左右対称に配置すると、まとまりが生まれ洗練されたデザインに仕上がります。
対象の画像を開く|Illustratorでリフレクトされた画像
まずはIllustratorに好きな画像を開きましょう。今回は犬のイラスト画像を左右対称にしていきます。
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リフレクトツールを使う|Illustratorでリフレクトされた画像
開いた画像を選択して、ツールバーから[リフレクトツール]を選びます。
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[リフレクトツール]をクリックすると、真ん中に水色の点が出現したのがお分かりでしょうか。この水色の点は「原点」といって、この点を中心にリフレクトや反転が行われます。
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選択されている画像をドラッグすると、原点を中心に画像が回転します。よく見ると、右向きだった犬の顔が左向きになって回転していますよね。
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[Shiftキー]を押しながらドラッグして回転させると、垂直にリフレクトさせることができます。
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上下に反転させることもできますよ。
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軸で反転コピーさせる|Illustratorでリフレクトされた画像
原点は点だけでなく、点と点を繋いだ線を軸にして反転させることも可能です。まずは先ほどと同じように画像を選択したまま、画像の上部をクリックして軸の始まりの原点を作ります。
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その後[optionキー]を押しながら、画像の下部に終わりの原点を作ります。[Shiftキー]を押しながらクリックすると、真っ直ぐな軸を作ることができます。
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2つの原点を作ることで、ミラーのように左右が反転された画像がコピーされます。
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原点を左右に作ることで、上下にリフレクトされた画像も作れます。
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Illustratorで左右対称の台形を作る方法!
Illustratorで左右対称の方法を覚えると、キレイな図形を作ることもできます。
Illustratorで四角形を作る|左右対称の台形の作り方
まずはIllustratorで四角形を作ります。ツールバーで[長方形ツール]を選択した状態で、[Shiftキー]を押しながらドラックし、正方形を作りましょう。
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上下の辺を変形させる|左右対称の台形の作り方
ツールバーから[自由変形ツール]を選択し、四角形の好きな角をクリックし続けます。
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その状態で、[Commandキー]・[Altキー]・[Shiftキー]を同時に押し、上の角の場合は内側に、下の角の場合は外側にドラッグします。
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台形の形は、ツールバーの[選択ツール]で変形させることによって好きなように変えることができます。デザイン全体の雰囲気を見ながら、好みの台形を作ってくださいね。
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数値を変えて作ることもできる|左右対称の台形の作り方
まずは先ほどと同じように、Illustratorで四角形を作りましょう。
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ツールバーから[ダイレクト選択ツール]を選び、四角形の上の二つの点をクリックします。普通にクリックすると一つしか選択できないので、[Shiftキー]を押しながらクリックしてください。
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上の二つの点を選んだ状態で、上部のメニューバーから[オブジェクト]→[変形]→[拡大・縮小]を選択。
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拡大・縮小のパネルが出るので、「縦横比を固定」の数値を100%より低くします。今回は70%にしてみました。
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OKを押すと上の辺の長さが短くなり、台形の形になりました。
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「縦横比を固定」の数値を変えると、さまざまな形の台形が作れます。
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「縦横比を固定」の数値を100%より高くすると、上下が逆の台形も作ることができます。
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Illustratorでできる左右対称のイラスト・画像まとめ
フリーハンドでは難しい左右対称のイラストや画像ですが、Illustratorの2つの機能を使うと簡単に作れるということが分かりました。左右対称のイラストや画像を使うと、デザインがすっきりまとまり洗練されたイメージに仕上がります。
イラストも画像も、Illustratorの機能を使うと簡単に左右対称にすることができるので、デザインをまとめてクオリティを上げたい方は、ぜひこの方法を参考にしてください。