LUTとは?基本操作を徹底解説!おすすめ無料LUT4選も紹介します!

  

動画編集を行う際、「動画の色調を変更したい」「映画のように雰囲気のある動画にしたい」と思うこともあるのではないでしょうか?

  

LUTは動画の色調を変更する上で欠かせない重要なツールです。この記事では、LUTの内容や基本的な使い方、おすすめ無料ツールをご紹介します!

  

LUTとは

  

LUT(ルックアップテーブル)とは、映像にあてるカラープリセットのことを指します。動画編集ソフトに読み込んで、映像に適応することができます。

  

LUTを使用することでカラーグレーディングを行う際にも、カラーホイールやトーンカーブなどの難しい作業を行わずに、プロのような出来栄えの動画を作成することができます。

  

LUTを使用するメリットとは

  

LUTは動画編集の中でも、映像美を追求する際に必要とされ、映画やMVなどで使用されることが多いです。LUTを使用するメリットとして、以下の3点があげられます。

  

・動画の持つテーマに合わせた雰囲気を作成することができる

  

LUTは撮影した動画に雰囲気を持たせるために使用します。映画のようなスタイルを模倣できるシネマティックLUTのようなものも豊富にあります。動画の持つテーマに合わせたLUTを使うことで、動画が伝えるイメージを高めることが可能です。

  

・編集作業の効率を高める

  

LUTを使用せずともカラーグレーディングを行うことができますが、個別のパラメーターを変更する必要があるなど、細かい調整が必要になります。この調整を、フィルターとして行ってくれるのがLUTです。一括で操作を行えるため、編集作業の効率を高めることができます。

  

・種類が豊富

  

LUTの種類はとても豊富です。インターネット上に膨大なLUTがあり、無料で使用できるものや映画風のLUTなど、幅広い種類があります。多様な場面に対応するLUTがあるため、使いたい色合いを見つけることができます。

  

カラーグレーディングに使用するLUTの種類

  

LUTは大きく分けて「LOGから709規格への変換用LUT」「クリエイティブLUT」の2種類があります。それぞれ目的が異なるため、理解を深めた上で適したLUTを使用しましょう。

  

・LOGから709規格への変換用LUT

  

「色補正」の役割を持つLUTのことです。色補正とは、LOGモードで撮影した動画を、実際の色と合わせる編集のことです。LOGで撮影された動画は、映像内のほぼすべての色域を保持し、色調調整を行うことを前提としているため、少し色彩の彩度が抑えられています。

  

LUTを使って色補正を行うことで、自然に近い色合いになったり、この後行うカラーグレーディングがきちんと反映され、編集効率があがるなどの効果があります。

  

・クリエイティブLUT

  

クリエイティブLUTとは、ある一定のテーマに沿ったルックを実現するために、カラーグレーディングの目的で用いられるLUTのことです。動画に色調の変化を加えることで、印象を持たせることが可能です。

  

LUTの基本的な使い方

  

ここまでLUTの内容やメリットについて、ご紹介してきました。LUTを使うことで、動画の雰囲気を高めたり、編集しやすくなりますよね。

  

そんなLUTを活用するために、ここではAdobe Premiere Proを用いたLUTの基本操作をご紹介します。

  

Step1. LUTソフトをダウンロード

  

編集前に、映像に適応したいLUTをダウンロードしておきます。本記事の後半で、おすすめ無料LUTをご紹介しているので、良ければ参考にしてみてください。

  

Step2. Lumetri カラー画面を表示

  

  

ダウンロード等の準備が完了したら、LUTを適応したい素材をタイムラインに置きます。メニューバーからウィンドウ>ワークスペース>カラーを選択します。選択すると、編集画面右側にLumetri カラー画面が表示されます。

  

Step3. カラーグレーディングを適応

  

  

Lumetri カラー画面の中から「基本補正」を開きます。基本補正の中から「LUT設定」を選択してください。

  

  

するとドロップダウンメニューが表示されるので、外部3次元LUTを使いたい場合は「参照」を、すでにインストールされているものに関しては対象のメニューを選択します。

  

適応されているか確認したら、以上でLUTの操作方法は完了です。簡単にLUTを適用することができるので、ぜひ試してみてください。

  

おすすめの無料LUT5選

  

ここでは、おすすめの無料LUT5選をご紹介します。種類が豊富で、使いやすいLUTが揃っています。早速、詳しく見ていきましょう。

  

35 Free LUT|おすすめフリーLUTソフト①

  

  

1つ目にご紹介するおすすめフリーLUTソフトは、RocketStockの「35 Free LUT」です。RocketStockの「35 Free LUT」は、Shutterstockというストックフォト企業が提供しているLUTです。

  

35個ものLUTを無料で使用することができ、種類の豊富さが魅力的です。幅広いテーマに対応しているので、1つのLUTソフトでさまざまな動画に対応することができます。

  

Wanderlust|おすすめフリーLUTソフト②

  

  

2つ目にご紹介するおすすめフリーLUTソフトは、PremiumBeatの「Wanderlust」です。

  

PremiumBeatの「Wanderlust」は、シネマティックなLUTを多く取り揃えている点が特徴です。17個の無料LUTを使用することができ、Premiere ProやDaVinciResolveなど、さまざまな動画編集ソフトで活用することが可能です。

  

SAGAMI|おすすめフリーLUTソフト③

  

  

「SAGAMI」は、日本人映像クリエイターの方が配信しているLUTです。Vlogで有名なクリエイターの方なので、場面を問わず使いやすいLUTを提供してくれます。

https://store.auxout.jp/p/6dys/

  

LUTのフリーサイトは海外サイトが多いため、海外サイトを使用することに少し抵抗感がある方でも使いやすいLUTになっています。

  

70 FREE LUTS|おすすめフリーLUTソフト④

  

  

Color Grading Centralの「70 FREE LUT」は、 プロのカラーリスト、Denver Riddle氏が手掛けるLUTです。LUTの中で一番有名とも言われる「M31」もダウンロードできます。

https://www.colorgradingcentral.com/free-luts/

  

YouTubeからTV番組まで、多様な場面で使用されているLUTです。マッドマックスやストレンジャーシングスなどの映画に使用されたLUTもダウンロードすることが可能です。

  

Fresh Luts|おすすめフリーLUTソフト⑤

  

 

最後にご紹介するおすすめフリーLUTソフトは、「Fresh Luts」です。「Fresh Luts」は、フリーLUTを集めた海外のサイトです。多くのクリエイターの方が提供したLUTを使用することができます。

https://freshluts.com/

  

サイト自体も見やすく、テーマやカテゴリごとにLUTを検索することも可能です。多様なLUTが掲載されているので、雰囲気に合わせたLUTを見つけることができます。

  

LUTでカラーグレーディングをしてみよう!

  

この記事では、LUTの内容や基本操作、おすすめの無料LUT5選をご紹介しました。

LUTを行うことで、簡単に動画の雰囲気を高めることができたり、編集作業を効率化することができます。また、多様な種類があり、動画に合わせてさまざまなLUTを使えることも魅力ですよね。

ご紹介した内容を参考に、LUTを使ってカラーグレーディングをしてみてください。