Photoshopのブラシの先端が細くならない!そんな時の原因と対処法はこれだ!

Photoshopのブラシの先端を細くする際に、細くできない原因とその対処法について紹介します。

ブラシの「筆圧」設定が鍵となりますが、筆圧設定を活用するにはペンタブレットなどの専用機器が必要です。「ペンタブを持っていない」といった方に向けて、マウスで代用できる方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみて下さい。

Photoshopでブラシの先端が細くならない原因

Photoshopでブラシの先端が細く設定できない場合の原因について見ていきましょう。

Photoshopでブラシの先端が細くならない原因①|「筆圧」を設定していない

「ペンタブレットを使用しても先端が細くならない」といった場合、ブラシ設定の「シェイプ」タブにて筆圧を設定していないことが挙げられます。

また、筆圧を正しく設定していても、シェイプタブ自体にチェックを入れて有効化していないといったこともあります。

Photoshopでブラシの先端が細くならない原因②|ソフト側のエラー

Photoshopでブラシの先端が細くならない原因はPhotoshop、もしくはペンタブレットドライバのエラーが原因という場合があります。

実際に、Photoshopの公式フォーラムには筆圧に関するトラブル報告が多くあります。

photoshopを購入したのですがブラシツールで筆圧感知しなくて困っております。

所持しているCLIP STUDIO PAINT EXでは問題なく筆圧感知されるのですが…。

以下の二つの記事で紹介されている方法で直そうと試みたのですが感知しないままでした。

参考 引用Adobe Support Community 【引用元URL(Adobe Support Community):】

また、ペンタブレットのドライバを一度アンインストールしてインストールし直すと、筆圧設定の警告アイコンが消えて正常に動作したとの報告もあります。

Photoshopでブラシの先端が細くならない原因③|マウスを使用している

Photoshopでブラシの「筆圧」機能を活用するには、筆圧を感知できる機能が備わったペンタブレットなどの専用ガジェットが必要です。

マウスを使用して、ブラシ設定の「シェイプ」タブから筆圧を設定しても、左側にビックリマークのアイコンが表示され、マウスホバーすると「筆圧による制御を行うには、筆圧感知タブレットが必要です。」と表示されます。

尚、ペンタブレットなどを接続してPCが正しく認識している場合にも、マウスで筆圧設定を行ってしまうと同じく警告アイコンが表示されますが、この場合、ペンタブレットでPhotoshop画面を再度操作すると筆圧設定が正しく反映されて解決に至る場合もあります。

Photoshopでブラシの先端が細くならない時の対処法

Photoshopのブラシの先端が細くならない場合、具体的にどういった対処法があるのか見ていきましょう。

「筆圧」を含めた適切な設定を見直す

ペンタブレットを使用している場合、設定を見直してみましょう。

まず「ブラシ設定」から「ブラシ先端のシェイプ」タブ→「間隔」が1%になっているか確認します。

Photoshopのブラシ機能は、ブラシマークをスタンプのように連続的に設置することで線として描画しているため、間隔が広がりすぎるとなめらかなラインを引くことが難しくなります。

次に、同じくブラシ設定の「シェイプ」タブから、一番上のコントールの欄で「筆圧」を設定しましょう。

ここで筆圧を設定することで、ペンタブで線を引いた際に筆圧が反映されるようになります。

Photoshopの設定フォルダに自作ファイルを追加する【Windowsの場合のみ】

Photoshopのある特定の設定フォルダの中に、簡単に作成できるメモ帳を入れることで解決できるパターンもあります。

point
まずメモ帳を作成しましょう。「PSUserConfig.txt」という名前のtxtファイルを作成し、内容に「# Use WinTab UseSystemStylus 0」と入力して保存し、それを以下の場所へドラッグで移します。

▼「PSUserConfig.txt」ファイルを追加する場所

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Adobe\Adobe Photoshop 2021\Adobe Photoshop 2021 Settings

  • ユーザー名はご自身のパソコンのユーザー名を入力して下さい
  • Photoshopのバージョンはご使用のバージョンによって変わります
  • AppDataは隠しフォルダなので、「コントロールパネル」→「エクスプローラーのオプション」→「表示タブ」から隠しフォルダを表示すると選択できます

ファイルを追加後、Photoshopを再起動し、改善が見られるか確認しましょう。

この方法で解決できた例もあります。

ペンタブレットのドライバを再インストールする

ペンタブレットにはWacomやXP-PEN、HUIONなど多くのメーカーがありますが、独自の機能により筆圧が感知されない状態になってしまっていたり、ドライバのエラーなどが筆圧が感知されない原因になっていることもあります。

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ドライバとは、パソコンとペンタブレットの仲介をしてくれるソフトのことです。

パソコンのトラブルでは、問題点を消去法で見つけることが大切です。なので、ペンタブレットをインストールする際に入れたドライバを一度アンインストールし、再度インストールしてみましょう。

ドライバをアンインストールした際に、一度パソコンを再起動するとベストです。

マウス使用時は「筆圧」ではなく「フェード」を設定する

マウスを使用している場合、筆圧の設定は反映できませんが、代用できる方法があります。

その一つ目が、「フェード」を設定する方法です。筆圧の代わりにフェードを設定することで、線の終わり部分だけですが細くすることができます。

下の画像のように、本来筆圧を設定する部分で「フェード」を選択し、すぐ右の数値で線が消えるまでの距離を設定します。

マウス使用時は「パス」を代用することで入り抜きを細くできる

マウスを使った代用方法の二つ目として、線の両端を細くしたい場合はパスを使った方法で実装可能です。

まずPhotoshop画面左のツールバーより「ペンツール」を選択し、画面上のオプションバーにあるシェイプを「パス」へ変更します。

この状態でパスを描きましょう。パスを確定する際はEscキーで確定可能です。

次に、Photoshop画面右下にあるレイヤーパネルから「パス」タブを選択し、右上の「メニュー」→「パスの境界線を描く」を進みます。

すると設定パネルが表示されるので、「ブラシ」を選択して「OK」と進みましょう。

これで両端が細い線を描画することができました。

ブラシの先端が細くならない!そんな事態に陥らないための対策

Photoshopのブラシ機能のトラブルの原因は、主にPhotoshopのアップデートに起因するものが多い印象です。

なのでPhotoshopのアップデートにおける注意点について解説します。

Photoshopのアップデートは慎重に行う

Photoshopを含め、ほとんどのソフトで思い通りに操作できない場合の原因は、「方法を間違っている」、もしくは「ソフト側の問題」のほぼ2つに収束します。

方法を間違っていた場合は調べることで解決ができますが、ソフト側のエラーの場合はユーザーはどうしようもありません。

特にPhotoshopのようなとても多くの機能が搭載されているソフトの場合、開発側もすべての環境ですべての機能の異常が起こらないかテストすることは、実質的にかなり難しいと考えられます。

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なので、Photoshopのアップデート通知があった際もしばらくアップデートを見送り、Photoshop公式フォーラム等でアップデートによるトラブルがないことを確認できた後でアップデートを行うように習慣付けると、事前に不要なトラブルを防げるようになります。

Photoshopのブラシの細さの調節にはもう困らない!

今回はフォトショップでブラシの先端を細くする方法や、細くできない原因・その対処法について解説しました。

Photoshopのブラシを快適に使いこなすにはペンタブなどの専用機器が必須ですが、たまに使う程度であれば、マウスでの代用方法が有効です。

ブラシの筆圧を頻繁に活用するのであればペンタブを購入、そうでない場合はマウスでできる方法で代用と、あなたに合った方法で使い分けて下さい。