Photoshopでできる顔レタッチで印象UP|目・口角・輪郭etcの加工法!

写真の加工や修正ができるPhotoshop(フォトショップ)では、人物の顔をレタッチすることもできるんです。レタッチとは、写真の色修正や合成などの加工作業のこと。そのレタッチを人物写真の顔の部分にすることで、輪郭を変えたり目を大きくしたり、歪みを無くしたりすることができます。

今回は、Photoshopを使った顔のレタッチ加工について解説します。

Photoshopでどんな顔パーツのレタッチができる?

Photoshopでレタッチ加工できる顔のパーツは様々です。まずは顔のどの部分がレタッチできるか見ていきましょう。

目のレタッチ加工|Photoshopレタッチできる顔のパーツ①

目を大きくしたり、タレ目をつり目にしたり、Photoshopを使うと目の形を自由自在に変えることができます。

他にも、白目の充血を無くしたり一重を二重にしたりすること可能です。瞳の中に光を入れることによって、生き生きした表情に仕上げることもできます。

口元のレタッチ加工|Photoshopレタッチできる顔のパーツ②

口角が下がって残念な人物写真ってありますよね。そんな写真もPhotoshopでレタッチをすることで口角の上がった素敵な表情の写真に変身させることができるんです。

口角の他にも、唇の色を変えたり、歯を白くしたり、唇を厚くしたりすることができます。

輪郭のレタッチ加工|Photoshopレタッチできる顔のパーツ③

丸い輪郭を細くしたり、顔の余白を減らして小顔にしたり、歪んだ顔の形を変えたり、Photoshopを使うと顔の形自体を変えてしまうこともできるんです。

Photoshopのレタッチ加工は写真の整形手術だと言っても過言ではないでしょう。

髪のレタッチ加工|Photoshopレタッチできる顔のパーツ④

分け目の隙間を埋めたり、ボサボサして見えるアホ毛の除去髪の色の変更もPhotoshopのレタッチで叶います。さらに増毛減毛も可能です。

髪の毛が綺麗に見えると顔の印象がガラリと変わるので、髪のレタッチもマスターしましょう。

Photoshopでできる目のレタッチ法!

では、紹介したパーツをPhotoshopでレタッチする方法をお伝えしていきます。まずは、顔の印象を大きく決定する目のレタッチ加工から。リクエストの多い、目を大きくする方法を実践していきます。

写真を開く|Photoshopでできる目のレタッチ

まずはレタッチ加工したい写真をPhotoshopで開きます。元々目がぱっちりした写真ですが、さらに大きくしていきます。

スマートオブジェクトにする|Photoshopでできる目のレタッチ

あとから数値を修正するために、写真をスマートオブジェクトに変更します。スマートオブジェクトとはこのような画像です。

スマートオブジェクトは、Photoshop や Illustrator ファイルなどのラスター画像やベクトル画像からの画像データを含むレイヤーです。スマートオブジェクトでは、すべてのデータ特性とともに元の画像のコンテンツを保持するため、非破壊編集をおこなうことができます。 参考 スマートオブジェクトの操作Adobe公式サイト

レイヤーパネルから写真を選択し、右クリックして「スマートオブジェクトに変換」を選んでください。

ゆがみフィルターを開く|Photoshopでできる目のレタッチ

顔のレタッチ加工に必要不可欠なのが、Photoshopのゆがみフィルター。このような特徴を持つフィルターです。

ゆがみフィルターを使用すると、画像内の任意の領域のワープ、乱流、渦、移動、反射、縮小および膨張を実行できます。微妙なゆがみも大きなゆがみも作成できます。そのため、「ゆがみ」コマンドは、画像のレタッチや芸術的な効果の演出を実行する際に強力なツールになります。 参考 歪みフィルターの使用Adobe公式サイト

上部のメニューバーから[フィルター]→[ゆがみ]を選択します。

表示されたウィンドウを操作して人物写真の目を大きく加工していきましょう。目を大きくレタッチするには、左のツールボックスから[膨張ツール]を選択してください。

数値を変更する|Photoshopでできる目のレタッチ

膨張ツールを選択した状態で、右の[ブラシツールオプション]の数値を変えていきます。

まずはブラシサイズを、ブラシ内に目がおさまるよう調整します。大きすぎると他の箇所まで影響されてしまうので、ちょうど良い数値を選びましょう。

そして割合の数値も変更します。割合とは、一度の操作でどれくらい変更するかを決める数値です。割合の数値が高くすぎると不自然に仕上がってしまうこともあるので、自然な写真にするには低い数値にすることがおすすめです。

クリックして修正する|Photoshopでできる目のレタッチ

数値が決まったら、実際に写真をクリックしてレタッチを行なっていきます。一度のクリックで右目が少し大きくなったのがお分かりでしょうか。

このように、写真のバランスを見ながら少しずつクリックを重ねて目を大きく加工していきましょう。

Photoshopで口角を上げる方法!

次は、Photoshopで口角のレタッチを行いましょう。今回は口角を上げる方法を説明しますが、この方法をマスターすれば逆に口角を下げることもできます。

写真を開く|Photoshopで口角を上げるレタッチ

Photoshopで写真を開きます。澄ました表情なので、笑顔にしていきましょう。

スマートオブジェクトにする|Photoshopで口角を上げるレタッチ

目のレタッチと同じく、あとで修正ができるようにスマートオブジェクトに変換します。

ゆがみフィルターを開く|Photoshopで口角を上げるレタッチ

口角を上げるレタッチでも、ゆがみフィルターを使用します。

ゆがみフィルターのウィンドウが表示されたら、左のツールボックスから[前方ワープツール]を選択してください。

数値を変更する|Photoshopで口角を上げるレタッチ

ブライサイズを口角がおさまるサイズに変更します。

さらに筆圧の数値も変更します。筆圧の数値によって、一度のドラッグでどれくらい加工されるかが決まります。

point
目のレタッチの割合同様、数値が高いと不自然になってしまうので、数値を低くすることがおすすめです。

口角をドラッグする|Photoshopで口角を上げるレタッチ

数値が決まった状態で、口角を上にドラッグします。右の口角が少し上がったのがお分かりでしょうか。

さらにバランスを見ながら左の口角もレタッチしていきます。自然な笑顔の写真にレタッチすることができました。

Photoshopで輪郭の歪みを直す方法!

目や口などのパーツのレタッチ方法がわかれば、次は輪郭のレタッチにチャレンジしていきましょう。今回は、輪郭を削って小顔にしていきます。

写真を開く|Photoshopで小顔にするレタッチ

まずはPhotoshopで写真を開きます。エラの部分を削って、すっきりと小顔にしましょう。

スマートオブジェクトにする|Photoshopで小顔にするレタッチ

こちらもあとから修正ができるようにスマートオブジェクトに変換しておきます。

ゆがみフィルターで加工する|Photoshopで小顔にするレタッチ

小顔のレタッチにもゆがみフィルターが利用できます。

ゆがみフィルターを開いたら左のツールボックスから[縮小ツール]を選び、他のレタッチと同じように数値を変更します。目のレタッチ同様、サイズと割合がポイントです。

輪郭をドラッグする|Photoshopで小顔にするレタッチ

削りたい部分にマウス合わせ、ドラッグします。今回は広範囲のエラの部分を削るため、エラの輪郭に沿ってドラッグしていきます。

左の頬がスッキリしました。

おなじように右のエラも削っていきます。髪の毛が被っていてやりにくいため、ブライサイズを小さくして行いましょう。

小顔にすることができました。

Photoshopでアホ毛を目立たなくさせる方法!

顔のレタッチがあらかた学べたら、最後に髪の毛のレタッチを学びましょう。写真の仕上がりを美しくするために、アホ毛を抑えていきます。

写真を開く|Photoshopでできるアホ毛を消すレタッチ

まずはアホ毛を消したい人物写真を開きます。

レイヤーを変更する|Photoshopでできるアホ毛を消すレタッチ

開いた状態の写真のレイヤーは背景になっているので、レイヤーパネル上で右クリックして、「背景からレイヤーへ」を選択します。新規レイヤーのパネルが出てくるので、そのままOKを押してください。この画面でレイヤーの名前を変えることもできます。

パッチツールを使う|Photoshopでできるアホ毛を消すレタッチ

パッチツールとは、選択した範囲と別に選択した場所を上手く混ぜてくれるツールです。

パッチツールは、対象領域に効果的に選択したパッチを当てることができます。コンテンツに応じるテクノロジーを利用しているため、選択範囲と画像の他の領域がスムーズにブレンドされます。

参考 パッチツールで不要なオブジェクトを隠すAdobe公式サイト

写真が新規レイヤーになった状態で、ツールパネルから[パッチツール]を選択します。写真を拡大して、パッチツールを選択したまま消したい箇所を囲みます。

囲んだ範囲をブレンドしたい場所にドラッグすると、アホ毛の部分が消えました。

どのように加工されるかはやってみないと分からないので、一度試して上手くいかなければ、もとの画面に戻りましょう。Windowsの場合は[コントロール]キー+[z]キー、Macの場合は[command]キー+[z]キーで一度前の作業に戻ることができます。

同じ要領で他のアホ毛も消していきます。顔まわりがスッキリした印象になりました。

Photoshopで顔レタッチすれば印象UP!

人物が写っている写真はどうしても顔に目線が行きがちです。そのため、顔のレタッチには写真の仕上がりをよくする重要な役割があります。

目や口のパーツはもちろん、輪郭の形の変更や髪の毛の修正など、様々な事が行えるPhotoshopのレタッチ加工。ぜひこの記事を参考にマスターしてください。