Photoshop|文字にグラーデーションをつける方法を紹介!【初心者向け】

Photoshopを使用して文字にグラデーションをつける方法を紹介します。文字のグラデーションは、簡単でありながら使われる頻度も多く、できるようになるとかなり重宝します!ぜひ試してみてください。

Photoshopで文字にグラーデーションをつける方法

文字にグラデーションをつける方法は、レイヤーパネルからレイヤースタイルを追加する方法が一般的です。ここではその手順を解説します。

Photoshopで文字(テキスト)にグラデーションをつける方法:手順①文字ツールで文字を書く

まずは文字ツール使って文字を入力します。横書き文字ツール、もしくは縦書き文字ツールで任意の文字を入力します。

文字の色は後で上書きされるため、この段階では何色でも大丈夫です。⬇︎

Photoshopで文字(テキスト)にグラデーションをつける方法:手順②グラデーションオーバーレイを追加する

文字のレイヤーを選択している状態で、レイヤーパネルの下部にある「レイヤースタイルを追加」のアイコンをクリックします。

ここで「グラデーションオーバーレイ」を選びます。⬇︎

この時、「レイヤースタイを追加」のアイコンをクリックせずに、文字のレイヤーをダブルクリックすることでもレイヤースタイルの設定ダイアログを開くことができます。

ただ、この時点ではダイアログが開いただけの状態で、スタイルが選択されていないので、左側の項目で「グラデーションオーバーレイ」を選択します。

Photoshopで文字(テキスト)にグラデーションをつける方法:手順③グラデーションの設定

レイヤースタイルの設定ダイアログでグラデーションの設定を行います。

プレビューにチェックを入れるとすぐに効果が確認できるようになります。⬇︎

色の変更は、グラデーションの項目をクリックします。

「グラデーションエディター」が開きます。ここでグラデーションの開始点の色と終了点の色を設定することができます。

CC2020ではさまざまなプリセットが用意されており、そこから色を選ぶこともできます。また、任意の色を開始点・終了点に設定し、比率などを決めて自分なりのプリセットを作ることも可能です。

point
スライダーの下側、両端にあるポイントをクリックし、「カラー」の項目で色を設定できます。

それぞれのカラーの割合を「位置」で調節します。

たとえば下の画像を例にすると、紫の割合を多くしたい場合は「位置」の数値を大きくするか、ポイントの位置を右側にずらします。⬇︎

グラデーションツールではグラデーションがかけられない

ここまでは、レイヤースタイルの「グラデーションオーバーレイ」を使用する方法でした。

レイヤースタイルは、視覚効果をすばやくオブジェクトに適用させることができます。オブジェクト(今回の場合はテキスト)自体に効果がリンクされているため、オブジェクトを変形すると、すぐに効果も更新されます。

Photoshopでは、もうひとつ、グラデーションをかける方法があります。「グラデーションツール」です。グラデーションツールはワークスペースの左側のツールパネルにあります。

しかし、このグラデーションツールを使って文字にグラデーションをかけようとすると下記のようなダイアログが出てしまい、グラデーションをかけることができない、という場合があります。⬇︎

グラデーションツールは、文字レイヤーそのままの状態では、効果を適用することができないのです。

グラデーションツールを使用できない原因

グラデーションツールは、レイヤーそのものに直接描画をします。なので、レイヤーが1枚の画像のようになっていないと描画できないのです。

文字のレイヤーはオブジェクトが含まれた、ベクトルのレイヤー「ベクターレイヤー」です

グラデーションツールを使うためには、このレイヤーをベクトルのレイヤーからビットマップのレイヤーに変換しなくてはなりません。

point
このビットマップのレイヤーのことをラスターレイヤー、ベクターレイヤーからラスターレイヤーに変換することを「ラスタライズ」といいます。簡単にいうと画像に変換しなくてはならない、ということです。

しかし、そうすると、後からフォントを変えたり、テキストを編集することができなくなってしまいます。

グラデーションツールでテキストにグラデーションをつける方法

「グラデーションツールを使いたいが、後から編集可能にしたい」

解決方法のひとつとして、クリッピングマスクを作成する方法があります。この方法は、文字レイヤーをいじることがないので、後から文字の内容を編集することも可能になります。

手順を紹介します。

文字レイヤーの上に新規のレイヤーを追加します。このレイヤーにグラデーションツールでグラデーションをかけます。

グラデーションをかけたレイヤーを選択し、右クリックから「クリッピングマスクを作成」をクリックすると、文字にグラデーションがかかります。⬇︎

こうすることで、下にある文字のレイヤーを後から変更も可能です。ただ、文字の位置を移動するとグラデーションのかかり具合が変わってしまいますので、注意してください。

文字グラデーションの様々な設定を紹介

グラデーションをつける際の様々な設定を紹介します。

グラデーションの設定:カラーの変更・カスタマイズ

カラーの変更は、グラデーションエディターを使用します。

自分でカスタマイズし、プリセットにすることも可能です。⬇︎

また、「グラデーションタイプ」の項目では、「ベタ塗り」のほか、「ノイズ」を選択すると違った印象を楽しむことができます。

グラデーションの設定:スタイルの変更

グラデーションのスタイルを線形・円形・菱形などに変更できます。

各スタイルの結果は以下の通りです。⬇︎

グラデーションの設定:角度の変更

グラデーションの方向を変更することができます。

前述したスタイルの角度をここで変えることができます。⬇︎

グラデーションの設定:描画モードの変更

描画モードの変更は、グラデーションをかけるレイヤーの下に、別のレイヤーがある場合に効果的です。重なり合うレイヤーの色によって結果が変わります。

下記の画像は、背景となる薄いグレーのレイヤーを下に敷き、その上にグラデーションのレイヤーがある場合の、描画モードを変更した例です。⬇︎

文字に綺麗なグラデーションをつけるコツは?

グラデーションが上手にできない、綺麗にできない時の参考にしたいポイントをあげてみました。

綺麗なグラデーションをつけるコツ:開始点と終了点に同系色を選ぶ

グラデーションの開始点と終了点に、同じ系統の色を選ぶときれいなグラデーションを作ることができます。

cc2020ではプリセットもたくさん用意されています。

また、デフォルトの線形の設定のほかに、同じ線形でもグラデーションの角度や2点間の比率などでも表情が違うので試してみても良いでしょう。⬇︎

綺麗なグラデーションをつけるコツ:中間色を入れてみる

開始点と終了点のあいだに中間色を入れると、色の変化を和らげることができます。⬇︎

Photoshopでグラデーション文字を作ろう!

Photoshopで文字にグラデーションをつける方法を紹介しました。

文字のグラデーションはあらゆるところで使われる方法です。色を上手に選ぶことにより、きれいなグラデーションをつくることができます。ぜひ参考にしてみてください。