Photoshop|質感を加えるテクスチャの使い方!使える無料素材10選も紹介!

今回はPhotoshopにおける「テクスチャ機能」の紹介です。Photoshopを始めたばかりの頃は、どうしてもデザインが単調になってしまいがちです。

今回の記事に目を通していただくことで、「木目調の文字」「金属調の背景」といった、プロが制作したような目を惹くデザインを制作することができます。今回の内容が、あなたの制作活動のお役に立てると幸いです。

テクスチャとは?どのように画像に反映させる?

Photoshopの機能「テクスチャ」とは?

テクスチャとは、上の画像のように長方形ツールなどといった任意のオブジェクトに「木目調」「皮のような質感」といった外観を充てることを指します。

テクスチャ機能を活用することで、単なる塗りつぶしやグラデーションといったシンプルなデザインを超えて、より目を惹くデザインを作成することができるなど、デザインの幅が広がります。

Photoshopにおけるテクスチャ機能の使い方

Photoshopでテクスチャ機能を使用する方法を解説します。今回はタイル模様のテクスチャ素材を使用してみます。

まず、テクスチャを反映させたいレイヤー上で右クリック。「レイヤー効果」を選択するとダイアログが表示されるので、「パターンオーバーレイ」タブを選択します。⬆︎

パターンオーバーレイタブ内でテクスチャのパターンを選択し、「不透明度」をお好みに調節した後「OK」で完了です。⬆︎

不透明度を調整するとリアルタイムで反映されるので、加減を見ながら視覚的に調節することができます。お好みの不透明度に調整したらテクスチャ反映の完了です。

テクスチャの追加方法とバックアップの流れ

テクスチャを新規で追加する方法と、それらをバックアップする流れについて解説します。

パターンを新規登録する方法【PAT形式の場合】

Photoshopにデフォルトで使用できるテクスチャ素材のパターン数は少ないので、お好みの無料テクスチャ素材などを探して追加しましょう。

見つけたお好みのテクスチャパターンをPhotoshopに追加する際、「PAT形式」ファイルの場合は以下の手順でPhotoshopへ取り込むことができます。

まず、前の見出し【テクスチャの使い方】の流れと同様に、任意のレイヤー上で右クリックから「レイヤー効果」を選択し、「パターンオーバーレイ」タブを選択します。⬆︎

次に、パターン選択できる画面内にある小さな「歯車マーク」を選択し、「パターンを読み込み」をクリックします。⬆︎

小さな歯車マークをクリック後、「パターンを読み込み」を選択し、開いたエクスプローラー画面から任意のPATファイルを選択することで、Photoshopで使用できるテクスチャパターンを追加することができます。

パターンを新規登録する方法【PAT形式以外の場合】

新規パターンを取り込む際に、見つけたお好みのパターンがPATファイルではなくJPGPNGEPSといったファイルの場合もあります。

そういったPATファイル以外も、問題なくPhotoshopへパターンとして取り込みが可能です。

まず、お好みのJPGファイルなどをPhotoshopへドラッグ&ドロップなどで取り込んだ後、長方形ツールなどを使い、画像を覆うように範囲選択しましょう。⬆︎

画像を選択した状態で、メニューバーの「編集」→「パターンを定義」と進み、お好みのパターン名を入力します。⬆︎

これでテクスチャのパターンとして登録が完了しました。「テクスチャの使い方」で解説した方法でいつでも使用できる状態となります。

登録済みのパターンファイルをPAT形式で保存する

お好みのテクスチャ素材ファイルをある程度追加したなら、Photoshopへ登録したテクスチャ素材をPAT形式ファイルとして書き出しておきましょう。

point
PATファイルとして書き出しておくと、PCを変えたり、何らかの理由でPhotoshopを初期化した場合、作成したPATファイルをひとつ読み込むだけで既存のテクスチャ素材をすべて復元することができます。

無料素材であっても、ひとつひとつ戻すのは大変なので、ぜひバックアップをおすすめします。

まずテクスチャを使用する手順と同じく、任意のレイヤー上で右クリック→「レイヤー効果」→「パターンオーバーレイ」と進みます。⬆︎

次に、保存したいパターンをすべて選択します。Ctrlキー(※)を押しながらクリックしていくことで、任意のパターンのみを複数選択することができます。

※Macの場合はCommandキー

最後に、パターンの選択画面にある小さな歯車マークから「選択したパターンを書き出し」をクリックし、ファイル名を付けて保存完了です。

Photoshopで使えるテクスチャのフリー素材10選!

無料で使用できるテクスチャ素材を紹介します。

木目調テクスチャ素材「uncut wood」

https://www.deviantart.com/borysses/art/Wood-uncut-95473003

様々な模様・配色が揃った木目調のパターン素材です。

落ち着いたデザインを作る際に役立ったり、ターゲット層が好むようなデザインを選んで使用することで成約率の向上を狙うことも可能です。

金属的な質感のフリー素材「Dirty Metal Pattern」

https://www.deviantart.com/webtreatsetc/art/8-Tileable-Metal-Textures-143911133

縞鋼板や穴あき、磨かれた金属など様々な種類の中から選択できる金属テクスチャです。

ハードな印象を加えたり、インパクトを出す際に使用できます。

和紙のような質感のテクスチャ「Handmade paper pattern set」

https://www.deviantart.com/melemel/art/Handmade-paper-pattern-set-86405485

和紙のような質感を持ったPhotoshop用PATテクスチャファイルです。

和風なデザインには欠かせないパターン素材であり、和に関するイベントのポスター背景などによく使用されているのを見かけます。

シンプルなフリーストライプ素材「Textured Stripes」

https://www.deviantart.com/aeiryn/art/Textured-Stripes-6-patterns-58683430

シンプルだからこそ幅広く様々な用途に活用できます。強調部分の背景に使用したり、プレゼントのリボンに使用するなど、アイデア次第で数多くのシチューションにマッチします。

高品質なレザー系テクスチャ「Free Tileable Leather Patterns」

https://www.deviantart.com/webtreatsetc/art/Free-Tileable-Leather-Patterns-153522400

テクスチャを活用する際に一度は欲しくなる無料のレザー系テクスチャです。

カラーも様々なものがあるので、雰囲気に合わせて使用できます。

ガラス系テクスチャ「Icy and Watery Blue Textures」

https://www.deviantart.com/webtreatsetc/art/Icy-and-Watery-Blue-Textures-143915777

ガラス系のテクスチャを目にする機会は少ないので、デザインに上手く組み込むとユーザーの目を引くことができます。

JPGファイル、Photoshop用のPATファイル共にダウンロード可能です。

デニム系テクスチャ素材「Free Denim Patterns」

https://www.deviantart.com/xara24/art/Free-Denim-Patterns-336010771

衣類関連のポップなどでよく使われているデニム系テクスチャです。

生地や色合いも多用で、イメージに最適なものを選択して使用できます。

Photoshopのテクスチャ活用例!

テクスチャ機能を応用してできることの一部を紹介します。アイデア次第で、Photoshopの他機能との様々な組み合わせが可能なので、色々と試してみて下さい。

写真にテクスチャを反映する使い方

写真にテクスチャを反映させることで独特な雰囲気を出すこともできます。⬆︎

方法は、まず元となる写真をPhotoshopへ取り込み、上の見出し「Photoshopにおけるテクスチャ機能の使い方」で解説した方法で写真にテクスチャ素材を反映させて完成です。

写真に紙のような質感を合わせることで、巻物のようなデザインを作ることもできますね。

文字にテクスチャを反映する

Photoshopでは文字にテクスチャを反映することもできます。

まずテキストを入力しフォント・フォントサイズを決めます。次に反映したい画像をPhotoshopへ取り込み、テキストを覆うように上のレイヤーへ設置します。⬆︎

最後に、メニューバーの「レイヤー」→「クリッピングマスクを作成」を選択します。⬆︎

point
まだこの状態では、テキストや画像を移動すると個々の位置を調整できる状態です。お好みの位置を決めたら、テキスト・画像の両方のレイヤーを同時選択した状態で右クリックから「レイヤーを結合」をクリックします。

これにより、テキストとテクスチャ画像が結合され移動しやすくなります。

テクスチャを部分的に反映する

Photoshopのシェイプ機能を活用することで、テクスチャは部分的に反映させることも可能です。

STEP.1
 
 テキスト上などに長方形ツールなどを使用して、テクスチャを反映したい部分を範囲選択しましょう。

STEP.2
 
範囲選択したレイヤーに、今回解説した方法でテクスチャを反映させて完成です。

この方法を繰り返して、お好みのデザインを作ってみましょう。

Photoshopのテクスチャを活用して画像加工を楽しもう!

フォトショップのテクスチャ機能の使い方を習得することで一気にデザインの幅が広がり、プロが作ったようなバナー画像やポップなどがたったの数ステップで作成できます。

テクスチャ機能を何度も繰り返し活用することで、新しい使い方や斬新なデザインがひらめくこともあります。ぜひ、様々なテクスチャ素材を利用して、思いついたデザインイメージを具現化してみてください。