Premiere Proの動画をDVDに書き出すには?高画質で書き出す方法を紹介!

最近では動画をDVDに書き出す機会は減っていますが、学校イベントや結婚披露宴などの動画はDVDにして配る文化があり、DVDに書き出す必要に迫られることがあります。

本記事では、Adobe Premiere Proの動画をDVDに書き出す手順や、オススメ無料ソフト、高画質でDVDに書き出すためのコツを解説します。

Premiere ProだけではDVDに動画を書き出せない?

動画をDVDに書き出すためには、「オーサリング」という処理が必要です。残念ながら、Premiere Proにはオーサリング機能がないためDVDに書き出すことができません。

オーサリングとは?

オーサリングとは、動画をDVDに書き出す機能です。動画をそのままDVDに格納しても、DVDプレイヤーでは再生できません。オーサリングによって動画をDVDプレイヤーで再生可能なISO形式に変換し、DVDに書き出します。オーサリングには専用のソフトが必要です。

現在はAdobeのオーサリングアプリ「Encore」は使えない?

以前はPremiere Pro CS6にダウングレードすることで、Adobeのオーサリングアプリ「Encore CS6」を使用しDVDに動画書き出しができましたが、2019年5月からCS6へのダウングレードもできなくなっています。

<引用文>

Encore CS6 は数年前に終了し、ダウンロードできなくなりました。

サードパーティ(他社)製のDVD/Blu-Rayオーサリングユーティリティの使用をご検討いただくか、または Adobe Media Encoder のターゲットパブリッシング機能を使用してビデオコンテンツ(パスワードで保護されているコンテンツ(クライアントレビュー用など)を含む)をオンラインプラットフォーム(動画配信サービスサイト)に投稿します。

https://helpx.adobe.com/jp/premiere-pro/using/exporting-dvd-or-blu-ray.html

Premiere Proで作成した動画をDVDに書き出すには、Adobeのオーサリングアプリ「Encore」の代わりにサードパーティー(他社)製のオーサリングソフトを使用する必要があります。

おすすめ無料オーサリングソフト3選!

オーサリングソフトには様々なソフトがあり、無料、有料のものがあります。有料ソフトの方が機能面では優れていますが、今回は無料で使用できるおすすめのオーサリングソフトを3つご紹介します。

1.WinX DVD Author

対応OS:Windows 7/8/10 (32 & 64 bit)

ダウロードはこちら⇒https://www.winxdvd.com/dvd-author/index-ja.htm

字幕追加、凝った映像効果のタイトルメニュー/チャプターメニュー画面を簡単に作成でき、動画から画像抽出、動画編集も可能です。写真からスライドショーを作って、DVDに書き込むこともできます。

さらに、Youtubeなどの動画サイトから映像をダウンロードして編集することもできます。

2.Burtn

対応OS:Mac OS X 10.7またはそれ以降

ダウロードはこちら⇒https://burn-osx.sourceforge.io/Pages/English/home.html

以前は「iDVD」というDVD書き込みソフトがMac標準ソフトとして付いてましたが、現在はなくなっています。そのため現在では、定番のMac用DVD書き込みフリーソフトとしてBurnがよく使われています。Mac風のデザイン、操作性で、シンプルで使いやすいです。

DVDの名前を入力する際に注意が必要で、日本語で入力すると文字化けするため、英数字を入力する必要があります。

3.DVDStyler

対応OS:Windows XP/Vista/7/8/10 Mac OS X 10.7またはそれ以降

ダウロードはこちら⇒https://www.dvdstyler.org/ja/

WindowsでもMacでも使えるフリーのオーサリングソフトです。ボタン・テキスト・画像その他の視覚オブジェクトをメニュー上に任意に配置可能で、自由にメニュー画面を作ることができます。また、1枚ののDVD で複数形式の音声・映像ファイルを使用可能です。

Premiere Proの動画をDVDに書き出す手順

Premiere Proで作成した動画を保存し、オーサリングソフトでDVDに書き出す手順を解説します。今回の例では、WindowsでもMacでも使える「DVDStyler」を使用します。

①Premiere Proで動画を保存する

Premiere Proで動画を保存する際には、「ファイル>書き出し>メディア」を選択します。

書き出し設定のダイアログボックスが開きます。形式はプルダウンメニューで「H.264」を選択します。形式をH.264にすることで、MP4形式で動画が保存されます。

プリセットはデフォルトで「ソースの一致・高速ビットレート」になっていますので、そのままで大丈夫です。

出力名をクリックして保存場所とファイル名を指定し、「書き出し」ボタンをクリックして動画を保存します。

②オーサリングソフト起動し、動画を読み込む

オーサリングソフト「DVDStyler」を起動し、Premiere Proで保存した動画を読み込みます。

③メニュー画面を編集し、保存

オーサリングソフトでメニュー画面などを編集し、忘れず保存しておきましょう。編集内容を保存しておくことで、後で修正したり、複製したりすることができます。

④DVDに書き出し

最後にDVDに書き出します。DVDStylerでは「DVD書込み」ボタンをクリックします。

書込み設定のダイアログボックスが開くので、「DVDに書込み」にチェックして開始ボタンをクリックします。

これでPremiere Proで作成した動画をDVDに書き出すことができます。オーサリングソフトをインストールする必要はありますが、簡単な作業です。

作業のペース、落ちてきていませんか?

記事の途中ですが、編集部一押しのリフレッシュグッズでも見ながら休憩するのはいかがでしょうか?

Premiere Proの動画を高画質で書き出すコツ

Premiere Proでせっかくいい動画ができたのに、DVDに焼くと画質が悪く、ざらついてしまう、、というトラブルも起こりがちです。Premiere Proの動画を高画質で書き出すためのコツを紹介します。

高画質で書き出すコツ1|書き出しのプリセットを高画質に設定する

Premiere Proで動画保存する際、プリセットの設定を高画質に設定しましょう。動画を高画質に保った状態でDVDに書き出しできます。

初期設定は「ソースの一致・高速ビットレート」となっているので、「高品質1080p HD」に変更することでより高画質で書き出すことができます。4Kで書き出したい場合は「高品質2160p 4K」を選択しましょう。

ただし、高画質に設定した分、書き出しに時間がかかり、容量も大きくなります。

高画質で書き出すコツ2|長時間の動画は複数ディスクに分ける

60分を超えるような長時間の動画を高画質で書き出したい場合は、2枚以上のディスクに分けましょう。エンコード設定で1枚に格納することもできますが、画質が落ちてしまいます。

目安としては、片面1層のDVDの場合、高画質なら60分以内、標準画質なら120分以内くらいにしましょう。

高画質で書き出すコツ3|元データを使用して複製する

動画は出力したり変換したりするたびに画質は劣化していきます。そのため、作成したDVDを複製する際にはDVDからデータを取り込んでコピーするのではなく、動画の元データを使用してDVDに書き出すことが大切です。そのためにも、オーサリングソフトでDVDを書き出す前には必ずデータを保存しておきましょう。

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Premiere Proの動画を高画質でDVDに書き出そう!

残念ながらPremiere ProだけではDVD書き出しはできませんが、オーサリングソフトを使うことで簡単にDVDに焼くことができます。

今回ご紹介した無料オーサリングソフトは、初めて扱う人でも簡単にDVDに書き出すことができます。プレミアプロで編集した動画をDVDに書き出す際に、ぜひ使用してみてください。