ビデオカメラで動画を撮影していると、ノイズや風切り音が気になりますよね。「ビデオカメラ用の外部マイクで、もっと質の高い音を録りたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ビデオカメラ用外部マイクの選び方と、おすすめの商品を9つ紹介します。音の良さは動画の良さに直結します。仕事で動画撮影に関わり始めた方や、YouTubeを始めようか考えている方はぜひご一読を!
ビデオカメラに外部マイクを付けると何が変わる?
外部マイクの効果は以下の2点です。
①より高音質な録音ができる ②動画撮影の環境に合わせて録音できる
それぞれについて詳しく解説します。
ビデオカメラ内蔵のマイクより高音質な録音ができ、動画の質を上げる
外部マイクを使う最大のメリットは、高音質な録音ができることです。
外部マイクは音を録る性能に特化しているため、ビデオカメラの内蔵マイクに比べ録音性能が高くなっています。そのため、ノイズの少ないクリアな音を録音できるのです。
また、音質の良さは動画のクオリティアップにもつながります。人の声が聞こえない動画やノイズの多い動画は、見ていると不快ですよね。視聴者を魅了する質の高い動画を制作するためには、外部マイクは必須なのです。
動画撮影の環境に合わせて録音できる
外部マイクにはさまざまな指向性のマイクがあるため、撮影環境に合わせて使い分けられます。
例えば、インタビュー動画では話し手と聞き手の声をしっかりと録音したいですよね。そんなときは双方向の音を集める「双指向性マイク」がいいでしょう。また、会議やライブ会場など、すべての方向からの音を拾いたい場合は「無指向性マイク」を使います。
このように、状況に応じて使い分けられるのが、外部マイクの2つ目のメリットなのです。
ビデオカメラ用の外部マイクの選び方は?
ビデオカメラを選ぶときのポイントは6つあります。「自分ならどのポイントを重視するか」という視点で読み進めてください。
外部マイクの集音範囲を決める「指向性」
指向性とは、「どの方向の音を拾うか」ということです。
外部マイクには3つの指向性があります。指向性によって得意な場面が異なります。
・一定方向からの音だけを拾う
・周囲の雑音を拾いにくい
・録音したいものの方向に確実にマイクを向けておく必要がある
・さらに収音角度が小さい「超指向性」タイプもある
・マイクの前後の音を拾う
・室内撮影やインタビューなど、人が対面する場面での撮影におすすめ
・雑音を拾いやすい点がデメリット
・すべての方向からの音を拾うマイク
・会議やライブ会場など、たくさん人がいる場面での撮影におすすめ
・雑音を拾いやすい
「稼働時間」と「電源の供給方式」をチェック
動画を撮影するときは、基本的に長時間カメラを回しっぱなしにしています。
もし外部マイクの電源が途中でなくなってしまうと、動画は撮影できているけど、マイクで音が拾えていない状況になってしまいます。そのような事態を防ぐためにも、外部マイクの稼働時間と、電源の供給方式をチェックしておきましょう。
電源の供給方式には以下の2種類があります。
ビデオカメラ本体から電気を供給する。電池不要で手軽に使えるが、ビデオカメラとの相性が悪いとノイズが入ることもある。また、規格が異なると使えない
ノイズが入らず互換性を気にする必要もないが、電池の残量をこまめに確認する必要がある。
音質を高める「ノイズ低減性能」
マイクによっては、「ノイズ低減機能」を搭載した商品もあります。
また、風切り音を防ぐ「ウィンドジャマー」が付いているものもあります。ノイズを抑えることで、撮影環境に左右されず、クリアな音を集めることができます。
特に、収音性の高いマイクでは、エアコンのわずかな風でもノイズにつながります。よりクリアな音を録りたい場合は、ノイズ低減性能にもこだわりましょう。
「収音方法」はモノラル?ステレオ?
収音方法はモノラルとステレオの2種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
音源が1つのときに使うマイク。人が話す動画などにおすすめ。
音源が複数のときに使うマイク。自然の音を拾うなど、臨場感を演出したいときにおすすめ。
ビデオカメラを持って撮影するなら「重さ」も大切
三脚を使わず、ビデオカメラを手で持って撮影するなら「重さ」もマイク選びのポイントです。
重たいマイクを選ぶと、長時間の撮影で無駄に疲れてしまいます。ビデオカメラに取り付けても持ち運びしやすい、軽量のものを選びましょう。
人物の声を録音するなら「ピンマイク」もおすすめ
インタビューや対談などで、人の声を確実に拾いたい場合は「ピンマイク」もおすすめです。
ピンマイクは服に取り付けて使うため、話し手との距離が常に一定です。そのため、音量や質感に安定感が生まれます。また、環境音が入りにくいというメリットもあります。
インタビューや対談動画をよく撮影する方は、検討してみるといいでしょう。
ビデオカメラ用の外部マイクおすすめ9選
それでは、おすすめのビデオカメラ用外部マイクを9つ紹介します。
Ulanzi VM-Q1 ビデオマイク
ノイズ低減性能に優れたマイクです。防風スポンジ+防風セーター(ウィンドジャマー)の二重構造で風切り音を防ぎます。
さらに耐震構造+ショックマウントによって、レンズのオートフォーカスや手振れによるわずかなノイズも防ぎます。バッテリー不要のプラグインパワー方式なのもポイント。幅広い場面で活躍してくれるマイクです。
RODE VideoMic GO コンデンサーマイク
コンパクトで軽量な点が魅力の単一指向性マイクです。
ショックマウントを搭載しているため、衝撃や振動によるノイズを防ぎます。Amazonの商品レビューによると「初心者にもおすすめできる定番商品」という声がありました。
単一指向性マイクで迷ったときはチェックしてみましょう。
RODE VideoMicro 超小型コンデンサーマイク
重さわずか42gと、圧倒的な軽さが魅力のマイクです。大きさも小さいため、持ち運びの際に便利。
屋外での撮影など、ビデオカメラを持ち歩くことが多い方におすすめです。
ソニー ガンズームマイクロホン
2つのモードを切り替えて音を拾えるマイクです。前方の狙った音を収音できるガンモードと、ハンディカム本体のズームに合わせてマイクの指向性を変えられるズームモードを手元で切り替えられます。
また、電池不要で手軽に使える点も魅力です。
ソニー ショットガンマイクロフォン
超指向性、単一指向性、無指向性の3つの指向性を備えているのが特徴。
Amazonの商品レビューでは、そのパフォーマンスの高さに驚きの声がありました。また、デジタルオーディオインターフェース対応のカメラと組み合わせれば、ノイズのないクリアな音を再現できます。
COMICA CVM-VM10ⅡB
ウィンドジャマーや風防マフなどのアクセサリーを一緒に保管できる専用ケースがあるのが魅力。
重さも24gと軽量なため、持ち運びしやすいマイクです。ショットマウントを搭載するなど、ノイズ低減の機能も搭載。
Vlogを撮影する方におすすめです。
COMICA CVM-V30 LITEビデオガン外付けマイク
音質を重視する方におすすめのマイクです。スーパーカーディオイド指向性により、環境ノイズを抑えながらクリアな音を録ることができます。
もちろん、シューマウントやショックマウントも搭載。Amazonの商品レビューではコストパフォーマンスの良さを評価する声もあるので、コスパ重視の方にもおすすめです。
MAONO ピンマイク
Web会議やインタビューにおすすめの無指向性ピンマイク。
ビデオカメラ以外にもパソコンやスマートフォンなど、あらゆる機器に対応しています。ハンズフリーで撮影したい方はぜひチェックしてみましょう。
SYNCO G1(A2)-2.4GHz ワイヤレスピンマイクシステム
最長で70m離れていても音を拾うワイヤレスマイク。ローカットフィルタにより、風切り音や車の音などのノイズを軽減。クリアな音を録ることができます。
カメラから離れて撮影したい場合におすすめです。
ビデオカメラには外部マイクを付けて撮影しましょう!
ビデオカメラ用の外部マイクの選び方と、おすすめ商品を紹介しました。
気になる商品は見つかったでしょうか?外部マイクを使うことで、より高音質な音を録ることができます。良い音は視聴者を惹き付ける1つの要素となり、動画のクオリティを上げてくれるでしょう。
ぜひ外部マイクを使って、動画撮影のスキルをより高めてくださいね。