Photoshop(フォトショップ)が起動しないときの原因とその対処法を解説します。
Photoshopが起動しない!開かない!その原因とは?
Photoshopが起動しない原因① | PCのメモリ不足
使用しているPCのメモリ不足により、Photoshopが起動しない場合があります。
Adobeが推奨しているPhotoshopの最小システム要件はこちらで確認ができます。
https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/system-requirements.html
- Windowsの場合
- Macの場合
Photoshopが起動しない原因② | 不要なプロセスなどの影響
バックグラウンドで動作している常駐アプリケーションや、ウイルス対策ソフトなどの影響によっても問題が起こる場合があります。
Photoshopが起動しない原因③ | バージョンに非対応でファイルが開かない
PSDファイルのバージョンに、Photoshopのバージョンが対応していないことがあります。
開こうとしているファイルのバージョンが新しいバージョンで作られた場合、それより古いバージョンのPhotoshopでは開けない場合があります。
また、使われているフォントが自分のPCに入っていない場合や、使われているプラグインに対応していない場合にも、開けない、もしくはフォントの置き換えが行われ、本来の見た目とは違ったファイルとして開かれてしまいます。
Photoshopが起動しない原因④ | 環境設定ファイルに問題がある
保存された環境設定ファイルに何らかの問題がある場合に起動できない場合があります。
Photoshopをスムーズに実行するには、自分の作業がしやすい様にカスタマイズしておくことが必要です。
環境設定のダイアログボックスは、以下の場所にあります。
- Windows:編集/環境設定
- MacOS:Photoshop/環境設定
この環境設定ファイルは、アプリケーションを終了するたびに保存されます。
Photoshopが起動しない原因⑤ | Windows 10 バージョン1809以降で立ち上がらない
こちらはCCではなく、CSバージョンでの問題ですが、Photoshop CS2におけるWindows10 での問題が報告されています。
Windows 10をアップデートした際、特定のバージョンのPhotoshopが起動できないようです。
Photoshopが起動しない時の状況別の対処法!
PCのメモリ不足の場合の対処法 | 他のアプリケーションを閉じる
Photoshop以外の他のアプリケーションを閉じます。その後、Photoshopを再起動させます。
他のアプリケーションを閉じることによってPhotoshopに使用できるメモリが確保でき、起動できる場合があります。
不要なプロセスなどの影響の場合の対処法 | システム構成を無効にする
不要なプロセスや常駐アプリケーション、ウイルス対策ソフトなどの動作を一時的にストップさせることでシステムへの負荷を減らし、アプリケーションのフリーズなどの問題を回避できます。
- Windowsの場合
システム構成ユーティリティーで「Microsoft のサービスを全て隠す」にチェックを入れ、サービスを無効化させます。
https://helpx.adobe.com/jp/x-productkb/global/cpsid_83224.html
- Macの場合
PCを再起動させ、起動音が聞こえたらShiftキーを押し続けます。(セーフブートモード)
https://helpx.adobe.com/jp/x-productkb/global/start-safe-boot-mode-mac.html
ファイルのバージョンに非対応の場合の対処法 | Photoshop CCをアップデート
新しいバージョンで作成されたファイルを開く場合は、そのバージョンに対応したPhotoshopのバージョンにアップデートします。ファイルのバージョンより新しいバージョンであれば、最新バージョンでも、一つ後のバージョンでもどちらのい場合でもファイルを開くことができます。
アップデートはAdobe Creative Cloudのデスクトップアプリケーションから、もしくはサイトにログインすることで可能になります。
環境設定ファイルに問題がある場合の対処法 | 環境設定ファイルを再作成
環境設定ファイルは、Photoshopを起動したときに自動的に作成され、使用者のカスタマイズした内容などが保存されています。この環境設定ファイルに問題がある場合は、環境設定ファイルを新たに作成することで問題が解決する場合があります。
- Windowsの場合
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Adobe Photoshop CC <バージョン名>\Adobe Photoshop CC <バージョン名> Settings
- Mac OSの場合
Macintosh HD/ユーザ/<ユーザー名>/ライブラリ/Preferences/Adobe Photoshop CC <バージョン名> Settings
環境設定ファイルは「Adobe Photoshop CC <バージョン名> Prefs.psp」というファイルです。こちらの拡張子を変更するか、別の場所(デスクトップなど)にいったん移動させます。こうすることで、環境設定ファイルが原因ではなかった時にもとに戻せるよう、バックアップを取っておくことができます。
自動的に環境設定ファイルが再作成されます。このときできた環境設定ファイルは初期化された状態になっています。
Windows 10 バージョン1809以降での問題の対処法
Photoshop CS2がWindows 10 バージョン1809以降で起動できない場合の対処法です。
参考リンク:https://penchi.jp/archives/10113.html
コントロールパネル>時計、言語、および地域>言語
左側の詳細設定から、「詳細設定>入力方式の切り替え>アプリウインドウごとに異なる入力方式を設定する」にチェックを入れ、保存します。
Photosgop CS2のショートカットをタスクバーに登録します。そのショートカットから起動します。
右クリックから管理者権限での起動を選択します。
ショートカットのプロパティで、「実行時の大きさ」を 「 最小化」へ変更します。
Google日本語入力をダウンロードし、言語設定をIMEからGoogle日本語入力に設定します。
再発防止のために普段からできる対策は?
PCへの負荷を減らす
Photoshopで作業しながら、同時にいくつものアプリケーションを立ち上げていると、PCへの負荷が多くなります。
メモリはよく机の上の作業スペースに喩えられますが、作業に割り当てられるスペースを確保しておくことが重要です。不要なアプリケーションは閉じるように心がけましょう。
プロジェクトはこまめに保存
突然、強制終了になってしまったり、再起動できなくなったりしたときにファイルを保存せずにおくと作業内容が全て消えてしまった…!!なんてことにもなりかねません。
ファイルは作業のたびにこまめに保存しておくことをお勧めします。WindowsはCtr+S、MacはCommand+Sで保存します。
プラグインは入れすぎない
こちらもPCの負荷を抑える点では気をつけたいところです。便利なプラグインはたくさんありますが、その分読み込みに時間がかかりますし、突然の強制終了の原因にもなります。
不要なプラグインはアンイストールしておきましょう。
アンイストールの方法はこちらの記事でも紹介しています。
Photoshopが起動しない時も落ち着いて対応しよう
Photoshopが起動しなくなった時の考えられる原因や対処法を解説しました。
無理な作業を避けることでPCへの負荷を減らす意識をすることが重要です。また、作業のたびにこまめに保存すれば万が一、強制終了してしまった場合でも焦ることなく対応できるでしょう。
大切なデータが飛んでしまったり、作業ができなくなることを防ぐためにも、普段から意識してみてください。