DaVinci Resolve(ダヴィンチ リゾルブ)とPremiere Pro(プレミア プロ)は、どちらも動画編集ソフトとして人気です。そんな2つの動画編集ソフトですが、どんな違いがあるのでしょうか。
DaVinci ResolveとPremiere Proの違い【機能面】
テロップに強いPremiere Pro|動画編集ソフト機能比較①
動画に必要不可欠なテロップの入れやすさは、Premiere Proに軍配が上がります。
なぜならPremiere Proには、テキストやエッセンシャルグラフィックパネル、レガシータイトルなどさまざまなテキストの入力機能があるからです。画面上に文字を直接打ち込むこともできるため、操作性も直感的で簡単です。
一方DaVinci Resolveでテロップ編集をする場合はモーショングラフィックと同じ画面になるため、テキストの作成が難しいと言えます。
複雑なテキストはFusionパネルに移動する必要があるので、Premiere Proと比較するとテキスト入力のハードルは上がるでしょう。
Premiere Proは多機能|動画編集ソフト機能比較②
DaVinci Resolveと比較すると、Premiere Proは良くも悪くも多機能です。機能が多いと動画編集ソフトとしてできることは増えますが、その分初心者に対してのハードルが高くなります。そのため、多機能であることはメリットでありデメリットにもなり得ます。
カット編集やBGM挿入など基本的な動画編集はDaVinci ResolveでもPremiere Proでもできますが、Premiere Proはそのほかにも以下のようなことが可能です。
■マルチカメラ編集
マルチカメラ編集は、Premiere Pro独自の機能で以下のことができます。
複数のカメラソースからクリップを使用して、マルチカメラソースシーケンスを作成できます。インポイント、アウトポイント、またはクリップマーカーを手動で設定することによって、クリップを同期できます。また、オーディオベースの同期を使用して、マルチカメラシーケンス内のクリップを正確に整列できます。
マルチカメラの編集ワークフロー/Adobe
■オートリフレーム
YouTubeやtiktok、Twitterなど、SNSは最適のサイズや比率が異なり、それぞれのSNSごとにリサイズしながら書き出すのは非常に手間ですよね。そんな問題を解決するのが、自動で最適な縦横比にトリミングしてくれるオートリフレーム機能です。
■AIの活用
Adobeの他のツールであるAdobe Senseiを使うことで、自動で編集ポイントの検出やテロップ入力をしてくれます。これらは手作業ですると何時間もかかる場合もあるので、AIに任せると作業時間と手間の大幅な削減が叶います。
■スマホやタブレットでの動画編集
Premiere Proには、スマートフォン・タブレットでも使えるPremiere Rushという別アプリが存在します。Premiere Proと同様クラウド保存ができるので、外出先でPremiere Proのデータを引き継ぎながら動画編集することも可能です。
色補正ならDaVinci Resolve|動画編集ソフト機能比較③
DaVinci Resolveはもともと、色補正用のソフトウェアとして開発されました。そのため、カラーグレーディング機能が非常に優れています。DaVinci Resolveを使うと、それぞれの動画の色味を合わせたり好きな雰囲気のカラーに加工したりと、カラーに関してはDaVinci Resolveの方ができることが多いです。
動画編集において、カラーグレーディングは非常に重要な工程です。カラーを変えることで動画のオリジナリティを出すことができ、プロ仕様の動画に近づけることができます。そのため、色補正だけでもDaVinci Resolveを使うという人もいるようです。
Premiere Proは他ソフトと連携可能|動画編集ソフト機能比較④
AdobeソフトであるPremiere Proは、他のAdobeソフトとの連携が自由自在です。
After Effectsと連携すると、特集効果のVFXや文字や図形を動かすモーショングラフィックスを使えるようになります。Photoshopと連携させることで、加工した画像を動画内で使うことも可能です。
Adobeには他にも20を超えるさまざまなソフトがあります。いろんなソフトを組み合わせることで、Premiere Proで作る画像の幅がぐんと広がります。
動作が軽いDaVinci Resolve|動画編集ソフト機能比較⑤
DaVinci Resolveは、Premiere Proと比較すると動作が軽いのが特徴です。動画編集ソフトはどうしても重くなりがちなので、操作が軽いDaVinci Resolveはメリットが大きいです。
さらに、Premiere Proは色々なソフトと連携させることでたくさんの機能を使うことができますが、DaVinci Resolveは単体で完結することができます。Premiere Proと比較するとできることは少ないですが、基本的な動画編集ならDaVinci Resolveでも問題はありません。
DaVinci ResolveとPremiere Proの違い【価格面】
無料で使えるDaVinci Resolve|動画編集ソフト価格比較①
DaVinci Resolveには無料版・有料版2種類のタイプがあり、有料版のDaVinci Resolve Studioは39,578円の買い切りタイプです。
有料版では4K以上の解像度や120fpsまでのフレームレートなど、より本格的な動画編集が叶います。しかし、無料版でも動画編集の基本的な操作は可能なので、映画クラスの動画編集が必要でない限りは、無料版でも十分に使うことができます。
Premiere Proは月額制|動画編集ソフト価格比較②
一方、Premiere Proは有料版しかありません。プランには以下の通り、複数の種類があります。
コンプリートプランを選択すると、After EffectsやPhotoshopなど他のAdobeソフトも使うことができるので、連携が得意なPremiere Proを使うにはおすすめのプランです。
DaVinci ResolveとPremiere Proで迷った時は…
ハイレベルな動画を作るならPremiere Pro!
DaVinci ResolveとPremiere Proの機能面を比較すると、マルチカメラ編集やAI活用などPremiere Proの方ができることが多いです。ハイクオリティな動画を作りたい人や、作業効率を削減したい人には、Premiere Proがおすすめだと言えます。
Premiere Proは動画編集の情報が多い!
Adobeが実施した市場調査によると、動画編集ソフトとしてPremiere Proを使っている割合が89%から91%を占めるということがわかりました。
Adobe Premiere Proが3年連続で映像編集ツール国内導入シェア、利用頻度ともにNo.1/PRONEWS
そのため、困った時の情報やワークショップの数はDaVinci Resolveと比較すると大幅に差があります。複数人で動画編集をする場合も、Premiere Proを選んでおけば連携がしやすいのもポイントです。
2つのソフトを使い分けるのもおすすめ!
使い勝手が良く情報量が多いPremiere Proを使いたいけど、DaVinci Resolveも気になるという人は、2つのソフトを使い分けるのもおすすめです。
実際に、動画編集者の中には、動画編集にはPremiere Proを、色味の調整だけはDaVinci Resolveを使う人も多くいます。DaVinci Resolveは無料で使うことができるので、それぞれの長所を活かしながら2つのソフトを使ってみましょう。
まずはPremiere Proの無料体験版を試してみよう!
「Premiere Proが合わなかったらどうしよう・・・」と躊躇している人もご安心ください。Premiere Proには7日間の無料体験期間があるため、使い勝手を試してみることができます。
Premiere ProだけでなくAfter EffectsやPhotoshopも7日間無料体験ができるので、連携具合も含めぜひ一度体験してみてくださいね。
DaVinci ResolveとPremiere Proの違いまとめ
カラーグレーディングが得意で無料で使えるDaVinci Resolveと、さまざまな機能が備わり多くの人が使っているPremiere Pro。
それぞれ機能面や価格面に違いがありますが、本格的な動画編集をしたい人にはPremiere Proがおすすめです。2つのソフトを使い分けるのも良いでしょう。Premiere Proには7日間の無料体験があるので、気になる人は一度使い勝手を試してみてください。