無料で使用することのできるPixlr Editorは、どのようなソフトなのでしょうか?有料のAdobe Photoshopとどのような違いがあるのでしょうか?今回の記事では、Pixlr Editorの解説と使い方をご紹介します。
Pixlr Editorはどんなソフト?
写真加工や画像処理は様々なクリエイティブを作るうえで欠かすことのできない作業です。
これらの作業をする上で、人気なのはAdobe Photoshopですが、今回紹介するPixlr Editorは無料ながら高機能で、Photoshopに近い作業をすることが可能です。
ソフトをダウンロードせずブラウザ上で編集作業を行う
Pixlr Editorは、お手持ちのPCにソフトウェアをダウンロードする必要がなく、インターネット環境さえあればブラウザ上で画像編集をすることが可能です。
多くの画像編集ソフトは、ダウンロードするとパソコンのメモリを大きく使ってしまうため、パソコンの処理能力が落ちてしまうこともありますが、ブラウザ上で利用する場合にはそういった心配がありません。
ブラウザ版は日本語対応もされているので、英語が苦手な方でも安心して利用できます。
アプリはオフラインでも利用可能 ただし日本語版はない
ブラウザ上でPixlr Editorを利用する際、ネット環境のない中で画像編集を行いたいという時もあります。
そんな時でも、Pixlr Editorのアプリを事前にパソコンにダウンロードしておけば、オフラインで編集作業をすることができます。ただし、アプリ版は日本語対応していないので注意が必要です。
英語に自信がない方は、ブラウザ上で日本語版をあらかじめ使い慣れておくと、英語版も問題なく使えるでしょう。
高度な機能を使う場合には有料版も
無料で利用できるPixlr Editorですが、編集機能の制限があったり、無料版は広告が貼られていたりと、多少のわずらわしさを感じることがあるかもしれません。
月1.99ドルのプラスプランなら広告なし、保存数を無制限にすることが可能です。さらに月7.99ドルのプレミアムプランにすると、Pixlrが用意しているテンプレートや素材を利用することができます。有料プランにはいるとAIツールを使えることもポイントです。
Pixlr Editorの安全性は大丈夫なのか
新しいソフトを使う時、安全性の問題はどうしても気になりますよね。
無料ソフトでウイルス感染などの危険が高まり、安全性の懸念がされるのは、ソフトをオンライン上からダウンロードするときです。Pixlr Editorの場合は、ブラウザ上で操作することができるため、そういった危険性はありません。
ダウンロードする場合も、アプリストアが承認したものをダウンロードする形となるため、インターネット上からファイルをダウンロードするソフトよりも高い安全性が確保されています。
Pixlr Editorの基本的な使い方
ここではPixlr Editorの基本的な使い方をご紹介します。
Pixlr Editorの基本的な使い方①|Pixlrの公式サイトにアクセス
Pixlr Editorはブラウザ上で利用できるツールのため、まず公式サイトにアクセスします。
サインアップをしなくてもツールを利用することはできますが、サインアップをすると、無料版でも3ファイルまで画像の保存が可能になります。
Pixlr Editorの基本的な使い方②|Pixlr Eを開く
公式サイトに行くと、Pixlr XとPixlr Eを選ぶことができます。
Pixlr Xは初心者向けなので機能は限定的でシンプルですが、スマホアプリのような直感的な操作で画像編集を行うことができます。
今回はPhotohopの代替として使用されることも多いPixlr Eの使い方の説明をします。
公式サイトから、Pixlr Eをクリックしてアプリを開いてください。
Pixlr Editorの基本的な使い方③|編集したい画像を取り込む
Pixlr Eを開くと「画像を開く」「新規作成」「URLを読み込む」「デザインを開始」という選択肢が出てきます。
今回は、自分の持っている写真をもとに編集をする想定として、「画像を開く」から画像を選択。もしくは使いたい画像を画面上にドラッグアンドドロップします。
「新規作成」では、何もない白紙のアートボードからデザインを作ることができます。
「URLを読み込む」は、ウェブ上の画像を読み込むときに使用します。
「デザインを開始」は、Pixlr Editorのテンプレートを選択することができますが、テンプレートを利用するには、テンプレート単品を購入するか、プレミアムプランへの加入が必要です。
Pixlr Editorの基本的な使い方④|トリミングする
画像編集で一番よく使う機能が「クロップ」です。
左のクロップアイコンをクリックすると、角や四辺をマウスで調整することができます。
Pixlr Editorの基本的な使い方⑤|文字を入れる
文字を入れるには、左側のツールバーの「T」マークをクリックします。
文字を入れたい場所をクリックして、任意の文字を入力します。
フォントや文字色などはテキストツールをクリックした際に、上部に出てくる文字設定で変更します。
Pixlr Editorの基本的な使い方⑥|図形を追加する
文字が背景と同化してしまって読みにくくなる場合には、文字の後ろに図形を置いて文字を読みやすくすることもあります。
左のツールバーから図形ツールを選び、図形の形は上部の四角や角丸、丸、線、カスタムから選ぶことが可能です。
要素を半透明にする場合は、レイヤーから半透明にしたい要素を選んで、レイヤーパネルの左上にある三点をクリックすると不透明度の調節ができます。
Pixlr Editorの基本的な使い方⑦|作った画像を保存する
作った画像を保存するには、右下の保存ボタンから行います。
ブラウザ上で利用しているアプリケーションという特性上、ブラウザを閉じてしまうとそれまでの作業がなくなってしまうので、こまめに保存するようにしましょう。
Pixlr EditorではJPG、PNG、WebPでの保存が可能です。完成したものはこの三つのどれかで大丈夫ですが、まだ引き続き編集を行いたいという場合はPXZファイルで保存しましょう。
Pixlr EditorとPhotoshopの違いは?
無料で使うことのできるPixlr Editorでもたくさんの機能がありますが、有料のPhotoshopとどのような違いがあるのでしょうか?
会員登録やソフトのダウンロードが不要
Adobe製品の場合、会員登録やアプリケーションのダウンロードが必要ですが、Pixlr Editorは会員登録なしで、ソフトをダウンロードせずともブラウザ上で利用ができるというのが大きな違いです。
画像編集の機能としては、Photoshopの基本的な機能と遜色なく使うことができます。
編集途中の保存形式はPXZ
Pixlr Editorにおける編集途中のデータの保存形式はPXZというPixlr Editor独自のものです。そのため、このファイルをPixlr Editor以外のエディタで開くことはできません。
画像編集をする場面はあるけれど、Adobeを契約するほどでもないという時にはPixlr Editorで十分ですが、Adobeユーザーと作業を進めるなどの必要がある場合には、Pixlr Editorを活用することが難しくなります。
有料でもPhotoshopが人気の理由
無料でPhotoshopに負けない高機能なPixlr Editorですが、やはり、クリエイターとして使いたいのはAdobe Photoshopです。
日々最新の機能がアップデートされいている他、PhotoshopだけではなくIllustratorや映像編集ソフトであるPremiere Pro、After Effectsなどと連携させることができるため、画像編集にとどまらず、様々なクリエイティブの幅を広げることができます。
Pixlr Editorを使ってみよう!
Pixlr Editorも無料版だと機能の制限があったり、オフラインで使えるダウンロード版は日本語がなかったりなど、小さな不安はあるかもしれません。
しかし無料で使えるPixlr Editorは、アプリをダウンロードする必要がなく、ブラウザ上で利用できるというのが大きな特徴です。画像編集の機能としても、Photoshopに負けない高機能で、SNSで使うサムネイルを作る等の作業ならPixlr Editorで十分賄えてしまいます。
気軽に試すことのできるPixlr Editor ですので、Adobe Photoshopを導入する前に画像編集の感覚をつかみたい方や、Photoshopとの使用感を比較してみたいという方におすすめです。