【これで十分!】Premiere Proの定番ショートカット&おすすめカスタマイズを紹介

Adobe(アドビ)Premiere Pro(プレミアプロ)の定番ショートカットやおすすめのカスタマイズを紹介します。

編集作業のスピードアップにぜひ役立ててください。

よく使われるPremiere Proの便利ショートカットを紹介

動画編集に便利なPremiere Proのショートカットを紹介します。

よく使用される主なショートカットを表にまとめましたので、使いながら使用頻度の高いものから覚えていきましょう

まずは、メニューバーの項目から紹介します。

「ファイル」の便利ショートカット

MacWindows
保存Cmd  + SCtrl + S
別名で保存Cmd + Shift + SCtrl + Shift + S
メディア読み込みCmd + ICtrl + I
メディア書き出しCmd + MCtrl + M
Premiere Pro 終了Cmd + QCtrl + Q
新規シーケンス作成Cmd + NCtrl + N

「編集」の便利ショートカット

MacWindows
取り消しCmd  + ZCtrl + Z
やり直しCmd + Shift + ZCtrl + Shift + Z
切り取りCmd + XCtrl + X
コピーCmd + CCtrl + C
ペーストCmd + VCtrl + V
インサートペーストCmd + shift + VCtrl + Shift + V
複製Cmd + shift + /Ctrl + Shift + /
消去DeleteDelete
全て選択Cmd + ACtrl + A

「シーケンス」の便利ショートカット

MacWindows
ワークエリアでエフェクトをレンダリングreturnEnter
編集点を追加Cmd + KCtrl +K
編集点をすべてのトラックに追加Cmd + Shift + KCtrl + Shift + K
再生 / 停止SpaceSpace
消去DeleteBackspace
ビデオトランジションを適用Cmd + DCtrl + D
オーディオトランジションを適用Cmd + Shift + DCtrl + Shift + D

「マーカー」の便利ショートカット

MacWindows
インをマークII
アウトをマークOO
マーカーを追加MM

「グラフィック」の便利ショートカット

MacWindows
横書きテキストツールCmd + T
長方形Option + Cmd + RCtrl + Alt + R
楕円形Option + Cmd + ECtrl + Alt + E

タイムラインパネルで使用する便利ショートカット

こちらはタイムラインパネルがアクティブになっているときに使用できるショートカットです。

MacWindows
選択項目を削除DeleteBackspace
選択したクリップを左に 5 フレーム移動Shift + Cmd + →Alt +Shift + →
選択したクリップを左に 1 フレーム移動Cmd + →Alt + →
選択したクリップを右に 5 フレーム移動Shift + Cmd + ←Alt + Shift+ ←
選択したクリップを右に 1 フレーム移動Cmd + ←Alt + ←

ツール関係の便利ショートカット

MacWindows
選択ツールVV
トラックの前方選択ツールAA
リップルツールBB
レーザーツールCC
ペンツールPP
ハンドツールHH

Premiere Proのショートカットを変更する方法

ショートカットキーを変更する方法を紹介します。

キーボードレイアウトを開く

Macの場合で解説します。

Cmd + option + K でキーボードレイアウトのグラフィックを開きます。

もしくはメニューバーの「Premiere Pro →  キーボードショートカット」を選択します。

現在割り当てられているショートカットのレイアウトが表示されます。

■紫色:アプリケーション全体で使用するショートカット

■緑色:パネル固有のショートカット 

■紫と緑:アプリケーションコマンドが既に割り当てられているキー+パネルコマンドも割り当てられているキー

■グレー:未割り当て

カスタマイズは、グレーのキーに新規に割り当て、もしくは既に割り当てられているキーを編集することで設定します。

ショートカットを変更する①

例として、キーボードの「X」「Z」に、以下のコマンドを割り当てる変更を行います。

「X」:シーケンス内でズームアウト

「Z」:シーケンス内でズームイン

元々「Z」にはズームツールが割り当てられていますので、わかりやすいように「Z」をズームイン、「X」をズームアウトにします。

ショートカットを変更する②|割り当てるコマンドを探す

コマンドリストで割り当てたいコマンドを探します。

検索窓に「ズーム」と入力するとズームに関するコマンドが表示されます。

「シーケンス」→「ズームイン」の横に「Z」と入力します。

「シーケンス」→「ズームアウト」の横に「X」と入力します。

それぞれ元々「∧」「-」が入力されていますが、その横に入力します。

元々割り当てられていたショートカット「∧」「-」は削除します。

ショートカットを変更する③|コマンドが競合する場合

競合するコマンドの場合は、下にアラートが出ます。

今回の場合は、「X」に「クリップをマーク(イン点とアウト点で囲む)」というコマンドが割り当てられていたのでアラートが出ます。

競合を避けるため「クリップをマーク」のコマンドに別のショートカットを割り当てましょう。

検索窓で「マーク」などを検索し、該当のコマンドを表示させます。

コマンドの横をクリックし、「∧」を押したまま「X」をクリックします。

これで修飾キー付きのコマンドを設定することができました。

ショートカットを変更する④

最後に右下の「OK」をクリックして設定を終了します。

ショートカットを設定すると、キーボードレイアウトプリセットが「カスタム」に変更されます。

この設定は、作業するPCが変わっても環境設定ファイルをそのPCに移動することにより、引き継ぐことが可能です。

ショートカットを変更する⑤|別のPCへの引き継ぎ

保存された設定ファイルは、Adobe Premiere Proの各バージョンのプロファイルの中にあります。

この「.kys」ファイルを他のPCの同じ場所に保存すれば、同じ設定を引き継ぐことが可能です。

編集速度が上がるショートカットの設定を紹介!

Premiere Proのショートカットを使用するとマウスを使用したり、ツールを切り替えたりといった煩わしさがなくなるので、編集スピードが格段に上がります。

おすすめは、右手はマウス操作、左手でショートカット操作という方法です。

ここでは編集スピードを上げるためのショートカットの設定を紹介します。

編集速度アップ!左手のみでカット編集

バージョンによっては「Q」と「W」にデフォルトで既に以下のコマンドが割り当てられている場合があります。

もし割り当てられていない場合は、ぜひこの設定を行うと便利です。

「Q」キー:前の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング

「W」キー:次の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング

「E」キー:編集点を追加

検索で「リップル」「編集点」を検索し、該当のコマンドのショートカット欄に「Q」「W」「E」をそれぞれ割り当てます。

Adobe Premiere Pro 2022(version 22.2.0)では、「Q」と「W」にはデフォルトで上記のコマンドが割り当てられています。

「編集点を追加」コマンドには別のショートカットが割り当てられているので横に「E」と入力し、元々のショートカットの割り当てを削除。

その後、実際に編集画面で操作してみます。

人差し指を「E」、中指を「W」、薬指を「Q」の上に置きます。

クリップのカットしたい箇所で「E」キーを押すと、編集点が追加されます。本来はレーザーツール「C」に切り替えて、マウスでクリックする必要がありました。

カットしたいと思ったところですぐに編集点を追加できるのでとても効率的です。

また、編集点を追加し、その前(再生ヘッドの左側)にあるクリップを削除して間を詰めたい時は、再生ヘッドをカットしたい箇所に持っていき、「Q」キーを押します。

すると再生ヘッドより左側がカットされてクリップを前に詰めることができます。

「W」キーの場合はその逆になります。

このように、左手のみでカット編集が可能になるショートカットです。

編集速度アップ!左手で早送り&早戻し

こちらもデフォルトで割り当てられていますが、覚えておくと便利です。

「J」キー:左へシャトル

「K」キー:シャトルを停止

「L」キー:右へシャトル

シャトルとは、再生ヘッドの運転のことで、「J」が逆再生、「K」が停止、「L」が再生を意味します。

「J」と「L」は押すごとに倍速再生&逆再生ができます。また、「Shift」キー+「J」と「Shift」キー+「L」だとスロー再生&スロー逆再生ができるようになります。

こちらも左手で操作すると、右手はマウスの操作に集中できるので便利です。

編集速度アップ!左手でズームイン・アウト

前述したシーケンスのズームイン・ズームアウト。

こちらも左手での操作を想定した設定です。

Premiere Proのショートカットが使えないときは?

PCのショートカットの競合

Premiere Proのショートカットキーが動かないのはPC本体で設定しているショートカットとの競合が原因となる場合があります。

全角文字入力モードになっている

全角文字入力モードになっているとショートカットが使えません。半角文字入力モードに設定しましょう。

キーボードレイアウトの違い

キーボードレイアウトの違いによって、初期設定で割り当てられているショートカットが異なる場合があります。

Premiere Pro はキーボードハードウェアを検出し、検出結果に従って適切なキーボードレイアウトを表示しますが、使用しているキーボードが日本語の場合は「ja」英語の場合は「en」になっていることを確認してみてください。

Premiere Proでショートカットを覚えて編集速度を上げよう!

Premiere Proの便利なショートカットや変更方法を紹介しました。

右利きの場合、左手でショートカット、右手でマウス操作を効率的に行うと編集作業のスピードアップに繋がります。ぜひ参考にしてみてください。