【どうやって選ぶ?】カメラスライダーの選び方とおすすめを紹介!

水平方向にカメラをスライドさせながら動画を撮影できるカメラスライダー。滑らかに動く動画は視聴者を魅了する、ワンランク上の表現を可能にします。しかし、カメラスライダーにはさまざまなタイプがあり、何を基準に選べばいいか迷うこともあります。

そこで今回は、カメラスライダーの選び方と、おすすめの製品を紹介します。動画撮影に慣れてきて、ワンランク上の表現を目指したい方におすすめの内容となっていますので最後までご覧ください。

動画撮影でカメラスライダーを使用すると何が変わる?

カメラスライダーを使うことで、次の大きく2点が変わります。

安定感のあるスムーズな撮影が可能に

動画撮影でカメラスライダーを使うと、安定感のある動画を撮影することができます。ジンバルなどを用いて手動でカメラを移動させると、わずかながらブレが生じてしまいます。また、動画をトリミングして疑似的なスライダーを演出しても、どこか不自然さが残ります。一方でカメラスライダーを使うと、正確で安定感のある表現が可能に。その結果視聴者に安心感を与え、動画に集中させることができるのです。

動画に立体感が生まれる

カメラを横に移動させながら撮影すると、手前のものは早く動き、奥のものはゆっくり動きます。その結果、動画に立体感が生まれます。特にわかりやすいのが屋外での撮影です。手前の被写体は早く動きますが、奥の風景はゆっくり動きます。また、被写体にピントを合わせてスライドするため、ボケを生み出して動画のクオリティを高められるのもポイントです。表現の幅を広げられることができるのです。

カメラスライダーの選び方は?

カメラスライダーを選ぶときには、次の7つのポイントを意識しましょう。

カメラスライダーの選び方①手動タイプと電動タイプ

カメラスライダーには、手動タイプ電動タイプがあります。それぞれの特徴を簡単に説明します。

手動タイプの特徴

・手で動かすため、直感的に扱える

・電動タイプに比べて価格が安い

・安定性に欠ける

電動タイプの特徴

・自動で移動するため、安定感がある

・充電が必要である

・手動タイプに比べると価格が高い

安定感があるクオリティの高い動画を撮影したい場合は、電動タイプがおすすめです。しかし「まずはお試しで購入したい」という方は、価格も安く手軽に扱える手動タイプがいいでしょう。

カメラスライダーの選び方②スライドタイプ

カメラスライダーは、スライドの方法もさまざまです。主に次の4つがあるので、それぞれのポイントを抑えておきましょう。

レール固定タイプの特徴

・ベアリングによるスムーズな移動が魅力

・軽量で持ち運びやすい

・移動速度にムラが出やすい

ベアリングタイプの特徴

・レールの上に樹脂製の土台を乗せて、レール上をスライドさせながら撮影する

・価格が安い

・耐久性に優れ、屋外での撮影におすすめ

フライホイール実装タイプの特徴

・金属製の円盤をスライドさせて撮影する

・滑らかに動く点が魅力

・価格が高く、重量もある

360度回転タイプの特徴

・スライダーが360度回転するタイプ

・表現の幅が広がり、より迫力ある動画を撮影できる

・値段が高い

初心者におすすめなのは、価格が安く耐久性の高い「レール固定タイプ」と、滑らかに動く「フライホイール実装タイプ」です。ベアリングタイプを購入するときは、商品レビューをしっかり見て、移動速度のムラがないか確認しておきましょう。360度回転タイプは、カメラスライダーに慣れた方向けです。

カメラスライダーの選び方③カメラの重さに耐えられるか

カメラは重量があるので、スライダーがカメラの重さに耐えられるか確認しておきましょう。具体的には、「耐荷重」をチェック。耐荷重がカメラと雲台などのアクセサリーを合わせた重さ以上であれば大丈夫です。製品によっては「水平〇kg、垂直〇kg」と、移動方向による耐荷重が記載されている場合もあります。

カメラスライダーの選び方④滑らかにスライドするか

安定した動画を撮影するために、動きの滑らかさも重要なポイントです。速度にムラが出ると視聴者の集中力を下げてしまいます。商品レビューなどを見て、スムーズに動くか確認しておきましょう。

カメラスライダーの選び方⑤持ち運ぶならコンパクトサイズを

屋外や旅行先での撮影を考えている方には、持ち運び性能も重要です。具体的には、重さサイズ収納性です。軽量でコンパクトな製品であれば、長時間の移動でも苦になりません。製品によっては収納袋も付いています。「手軽に使えるか」という使い勝手の面も要チェックです。

カメラスライダーの選び方⑥気軽に使いたいならスマホ対応も

カメラではなくスマートフォンで撮影したい方は、スマホ対応しているかも確認しておきましょう。カメラスライダーによっては、スマホ専用のホルダーが付いています。カメラと同じように、スマホをセットするだけで撮影が可能です。ただし、三脚を使わないと高さが調整しにくい、決まった方向しか動かせないなどのデメリットもあります。

カメラスライダーの選び方⑦コスパ重視なら自作もおすすめ

なるべく安くカメラスライダーを手に入れたい方は、自作するのもいいでしょう。WebやYouTubeで、実際にカメラスライダーを自作した方の解説が掲載されています。手動タイプではありますが、コスパを重視する方にはおすすめです。

参考:無加工で出来る自作スライダー(YouTube)

動画撮影におすすめなカメラスライダーを紹介!

最後に、おすすめのカメラスライダーを5つ紹介します。気にいったカメラスライダーがありましたら是非購入を検討してみてください。

コンパクトで滑らかに動くYC-onionの「CHOCOLATE-YC」

独自の油圧ダンピング技術により、滑らかに動くのが特徴。コンパクトで可動域も23cmと小さいので、卓上撮影におすすめです。耐荷重は約20kgなので、大型のレンズを取り付けた一眼レフカメラも使用できます。
 

持ち運び性能を重視ならSMATRTTAの「SliderMini2」

持ち運び性能を重視する方におすすめのカメラスライダーです。長さ26cm、厚さ3cmのコンパクトサイズで、バッグに入れても邪魔になりません。スマートフォンにも対応しているため、旅先で手軽に撮影することもできます。
 

静かに動くYC-onionの「電動カメラスライダー」

電動タイプのカメラスライダーですが、超静音モーターを採用しているため、モーター音がとても静かなのが特徴です。さらに、Bluetoothを用いた電動操作も魅力。水平・垂直・斜めなど、カメラをあらゆる方向に動かせます。カメラスライダーを使って、本格的な動画撮影に取り組みたい方におすすめです。
 

耐久性の高いNeewerの「炭素繊維カメラトラックスライダー」

軽くて丈夫なカーボンファイバー(炭素繊維)で作られています。レールは120cmと長く、カーボンファイバーによって摩擦を減らしているため、スムーズに動きます。また、ねじ穴の使い方を工夫することで、水平・垂直・斜めなど、さまざまな撮影も可能に。幅広く使いたい方におすすめです。
 

180°の曲線レールが特徴!shootvillaの「180度スライダー」

180°の曲線レールに沿って、滑らかに撮影できます。曲線的な動きを表現したい方におすすめ。また、三脚を2本用いることで、レールの高さを調整することもできます。折りたたみ式で収納バッグが付いているのも嬉しいポイントです。

カメラスライダーを活用して動画撮影を楽しみましょう!

カメラスライダーの選び方と、おすすめの製品を紹介しました。カメラスライダーを用いることで、動画の表現の幅を広げられます。また、滑らかに動く動画は、視聴者を引き込む効果もあります。ぜひカメラスライダーを活用して、動画撮影をより楽しんでくださいね。