Illustratorには「テクスチャ」という機能があります。テクスチャを使えば、図形や写真、画像などのオブジェクトに質感を追加することができます。
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Illustratorの「テクスチャ」とは?
Illustratorのテクスチャ①|テクスチャで質感や深みを表現
イラストレーターのテクスチャを使うと、さまざまな質感を表現することができます。オブジェクトの表面にテクスチャ効果を追加することで、線や色では難しい質感や深みを表現することができるようになります。
Illustratorのテクスチャ②|テクスチャの種類とグラデーション
テクスチャにはさまざまな種類があり、紙や、水彩、ひび割れたガラスのような質感など、使い方次第であらゆる表現が可能になります。
グラデーションやその他の効果をかけることで、制作物の完成度をより高めることができます。
Illustrator|テクスチャの作り方
テクスチャの作り方①|パターンからテクスチャを作る
まず、テクスチャをかけたいオブジェクトを描画し、選択しておきます。
オブジェクトを選択したまま、メニューバーの「ウィンドウ」から、「スウォッチ」を選択し、スウォッチパネルを表示します。⬇︎
スウォッチパネルの左下にあるメニューボタンを押してメニューを表示します。
メニューから、「パターン」→「ベーシック」→「ベーシック_テクスチャ」を選択します。
すると、「ベーシック_テクスチャ」パネルが表示されます。
ドットやレンガ調、ラインやチェック柄など、さまざまなパターンの中から、オブジェクトに反映させたいパターンを選びましょう。⬇︎
「ベーシック_テクスチャ」パネルで選んだパターンは、スウォッチパネルに登録されます。
登録されたスウォッチパネルのパターンをクリックすれば、選択したオブジェクトにパターンが反映され、テクスチャの完成です。⬇︎
テクスチャの作り方②|画像から水彩のようなテクスチャを作る
パターンからだけではなく、自分の好きな画像からもテクスチャを作ることができます。作り方はパターンの時とほとんど変わりません。
まずはテクスチャ用画像素材を準備します。無料のものでも、有料のものでも、自分で描いたものや、撮影したものでもかまいません。
このとき、イラレに取り込んだ画像は埋め込んでおきましょう。画像を埋め込んだ状態で、先程と同じように、「ウィンドウ」メニューからスウォッチパネルを表示します。
スウォッチパネルのなかに画像をドラッグすると、パネル内に画像が登録されます。⬇︎
画像をスウォッチパネルに登録できたら、テクスチャを反映させたいオブジェクトを選択し、スウォッチパネル内の画像をクリックします。⬇︎
オブジェクトに画像が反映され、これでテクスチャの完成です。
Illustrator|テクスチャの使い方(反映させる方法)
テクスチャの使い方①Illustratorの標準機能から反映させる
最初に、イラストレーターの標準機能として備わっているテクスチャの使い方です。
まずは画像や写真などのオブジェクトを用意し、Illustratorに取り込んだら、オブジェクトを選択しておきます。
選択できたら、メニューバーの「効果」から、「テクスチャ」を選びます。
クラッキングやモザイクタイルなど、さまざまなテクスチャがありますが、今回は「テクスチャライザー」を選びます。⬇︎
すると新しくダイアログボックスが開き、テクスチャをかけた状態のプレビュー画面が開きます。⬇︎
画面右側のバーで、テクスチャをどの程度反映させるか調整することができます。設定を終えたら、右上のOKボタンをクリックします。⬇︎
これだけで、テクスチャをかけたイラストオブジェクトが完成しました。ざらざらとした紙のような質感がプラスされていることがわかります。
テクスチャの使い方②パターンで作ったテクスチャの使い方
続いて、パターンで作成したテクスチャの使い方を解説します。
まず、テクスチャをかけたいオブジェクトをコピー&ペーストします。⬇︎
コピーしたオブジェクトにパターンを追加し、テクスチャを作ります。
準備した二つのオブジェクトはぴったり重ねておきましょう。
続いて、「ウィンドウ」メニューから、「透明」をクリックし、透明パネルを表示させます。⬇︎
パターンをかけたオブジェクトを選択した状態で、透明パネルの描画モードや不透明度を調整します。今回は描画モード「オーバーレイ」を選択しています。⬇︎
これでオブジェクトにパターンのテクスチャをかけることができました。
テクスチャの使い方③画像で作ったテクスチャの使い方
同様に、画像を使ったテクスチャの使い方を解説します。
まずは、テクスチャを反映したいオブジェクトをコピー&ペーストします。⬇︎
パターンの時と同じく、スウォッチパネルに登録した、テクスチャ用の画像を選択します。⬇︎
二つのオブジェクトを重ねて、透明パネルから描画モードと不透明度を調整します。
水彩のような画像を用意すれば、普通のオブジェクトでも水彩画のような質感をプラスすることができます。
Illustratorで使える無料のテクスチャ素材5選
おすすめテクスチャ素材①和紙や紙のテクスチャ素材
WEB上では、さまざまなテクスチャ用素材が無料でダウンロードできます。ここからは、おすすめの無料テクスチャ素材を紹介していきます。
和紙をはじめとする紙のテクスチャ素材は、簡単に身近な質感をプラスできます。ポスターやカードをはじめとする印刷物のデザインなど、汎用性が高く、何枚準備しておいてもよいでしょう。
おすすめテクスチャ素材②水彩のテクスチャ素材
水彩のテクスチャ画像も使いやすく、おすすめです。オブジェクトへ手軽に透明感をプラスできるほか、他の素材とも組み合わせやすいのが特徴です。
おすすめテクスチャ素材③大理石のテクスチャ素材
つやつやとした表面や、ひび割れた表現を加えたいときは大理石のテクスチャがおすすめです。美しくゴージャスな印象に仕上げたい場合に使ってみてください。
おすすめテクスチャ素材④木目のテクスチャ素材
オーガニックな質感を加えたいときには木目のテクスチャ素材です。自然な印象を与えるほか、少し古びた木材、コルク、色の濃さなどによって大きく質感を変えることができます。
おすすめテクスチャ素材⑤ハーフトーンのテクスチャ素材
ハーフトーンのパターンテクスチャは、イラレだけでなくPhotoshopでも使えます。モノクロのドットは汎用性が高く、イラストの影に使ったり、写真をおしゃれに仕上げたりすることもできます。
https://www.deviantart.com/designercandies/art/Free-Halftone-Dot-Patterns-for-Photoshop-430118832
Illustratorのテクスチャでワンランク上の仕上がり!
イラレのテクスチャの作り方は意外なほど簡単です。パターンや画像を使ったテクスチャの作り方や使い方を覚えておけば、制作物のクオリティをぐっと上げることができます。
無料でダウンロードできる素材やその種類を増やして、ワンランク上の仕上がりを目指しましょう。
画像編集の引き出しを増やしませんか?
Illustratorでは様々な画像の加工方法があります。その中でも今回の記事では「テクスチャ」を紹介しました。
テクスチャの他にすぐにできる加工方法として「モノクロ」があります。
以下記事で「カラー画像をモノクロに一瞬で変更する方法」を紹介しているので是非ご覧ください!!